映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル」が、今年もGWの4月29日(土)〜5月7日(日)、東京シアター・イメージフォーラムを皮切りに、京都、福岡、横浜、名古屋の全国5都市で開催することとなりました。

画像: ◉ポスターデザインは近田春夫が担当

◉ポスターデザインは近田春夫が担当

毎年、実験性の高い映像アート(実験映画、メディアアート、インディペンデント映画など)の第一線を紹介している本フェスティバル。
31回目を迎えた本年は「ジャパン・トゥモロウ」(一般公募部門作品)、「ニューフィルム・ジャパン」(日本招待部門作品)、「ニューフィルム・インターナショナル」(海外招待部門作品)といった恒例の3部門に加え、5人の映像作家に焦点をあてる作家特集上映「フィルム・メーカーズ・イン・フォーカス」を開催。
国内、国外の新作を中心に歴史的傑作も加えた多彩な作品をセレクトしています。


東京会場では、日本作品91本、海外作品45本、計136作品からなる33の上映プログラムと1つのインスタレーション作品で構成。さらに世界各地の映画祭・美術館キュレーターが来場してのティーチ・イン「ミート・ザ・キュレーター」も行います。


映像のさまざまな表現を通じて、これからの芸術表現、メディア環境を含める社会のありかたについて考える場を提供する映画祭です。

フェスティバルテーマ
・今年のテーマは「タンジブル・ドリーム 触れることのできる夢」
映画が本来持っていた物質性に着目し、触れるからこそ持っていたメディアの可能性を探ります。

◉各部門

1:ニューフィルム・インターナショナル 海外招待部門

主に日本未発表の海外の優れた作品を上映

「タンジブル・ドリーム 触れることのできる夢」というテーマを代表するように、カセット・テープ誕生の秘話に迫った『カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ』や、映像作家として国際的な評価も高いフィオナ・タンの『Ascent/アセント』を上映。

画像1: カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ

カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ

画像2: カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ

カセット:ドキュメンタリー・ミックステープ

後者は、過去150年の間に撮影された4000枚の富士山の写真を通じて、東洋と西洋、ドキュメンタリーとフィクション、人間と風景、写真と映画について想いを巡らせる。ナレーションを俳優の長谷川博己が担当していることでも話題を呼びそうな1作だ。

画像: Ascent/アセント Photo: 遠藤進 ©Fiona Tan

Ascent/アセント
Photo: 遠藤進
©Fiona Tan

また、『エル・マール・ラ・マール』は、IFF2013で上映された『リヴァイアサン』の作家たちと同じハーバード大学感覚民族誌学研究所出身の作家たちによる作品。日本の本州ほどの広さのある、メキシコと米国にまたがるソノラ砂漠を舞台に、メキシコからの移民が数日かけて歩いて渡ってくる様を捉えた。

昼は40度を超え、コヨーテやジャガーも生息するこの国境地帯では、1990年代以降6000人以上の遺体が国境警備隊に発見されている。移民たちのインタビュー音声を元に、彼らが遭遇したであろう風景やサウンドスケープを視覚的・音響的に再構成した「風景論+サウンド・スケープ論」映画である。トランプ政権誕生で、地政学的にも焦点となっている地域への卓越した視線が今年のベルリン映画祭でも大きく賞賛された。

画像: エル・マール・ラ・マール

エル・マール・ラ・マール

さらに、ドイツの鬼才・ウルリッヒ・ザイドルの盟友ミヒャエル・グラヴォガーの代表作『ワーキング・マンズ・デス 労働者の死』も上映。
同作は、2005年のベネチア映画祭で上映後、世界各地の映画祭を席巻したグラヴォガーの代表作で、インドネシアの硫黄鉱、ナイジェリアの青空屠殺場、パキスタンのジャンク船着き場など、世界の極限的な労働現場で働く者たちを追い、現代社会において視界の外に追いやられている重労働の現場を観る者の眼前に突きつける辛辣さと詩情を同時に湛えた傑作ドキュメンタリー。

画像: ワーキング・マンズ・デス

ワーキング・マンズ・デス

他にロッテルダム映画祭などで受賞し、モントリオールを拠点に活動する斎藤大地の作品群を国内で初めて特集する。編集・撮影・現像・プリントなどを自ら手がけ、フィルムの物質性と視覚の肉体性を追求する作品群が紹介される。

画像: 統辞の木、範列の葉   斎藤大地

統辞の木、範列の葉 斎藤大地

2:ニューフィルムジャパン 日本招待部門

日本の第一線で活躍するアーティストの新作の中から秀作、話題作を厳選して、29作品と1つのインスタレーションを上映・展示します。

プログラムI「未来は網膜に届く」では、忘却されようとしてる先の戦争の記憶を生者の声や表情のディテールで伝える『記憶のマチエール』や、見えない壁の映画『Le Mur』、モザイク処理が暴走する『AST*RISK』など不寛容が進む現代を揶揄するかのような作品から、エロもゲロもポップな冠木佐和子のメタモルフォーゼ・アニメーション『夏のゲロは冬の肴』、多層的で詩的なドキュメンタリー『Garden』、ストイックなエナジーで丹念なコマ撮りを続ける小池照男の「生態系」シリーズ25作目が上映される。

画像: 佐竹真紀「Slider」

佐竹真紀「Slider」

画像: 冠木佐和子「夏のゲロは冬の肴」

冠木佐和子「夏のゲロは冬の肴」

3:ジャパン・トゥモロウ 一般公募部門

広く一般から作品を募集し、一次審査、二次審査を経てノミネート作品を選出します。ノミネート作品はイメージフォーラム・フェスティバルで上映され、東京開催期間中に最終審査を行ない、大賞以下受賞作品を選出します。本年度のジャパン・トゥモロウには日本全国から417作品の応募があり、厳正なる審査のもと、一次審査を通過した作品63作品から15作品がノミネート選出されました。

最終審査員を務めるのは、映画監督の石山友美(『だれも知らない建築のはなし』など)、カルロ・シャトリアン(ロカルノ国際映画祭アーティスティック・ディレクター)、近藤健一(森美術館キュレーター)の3名。

4:フィルム・メーカーズ・イン・フォーカス

国内の優れた映像作家である今井祝雄、中井恒夫、萩原朔美、芹沢洋一郎、そして近年再評価が高まるヘルシンキの映像作家パシ・スリーピング・ムルマキの作品を上映。

◉詳細

■ 名称:
イメージフォーラム・フェスティバル2017
(英語表記:31th IMAGE FORUM FESTIVAL)

■ 会場・日程:
東京=シアター・イメージフォーラム 2017年4月29日(金)~5月7日(日)
京都=京都芸術センター 2017年5月12日(金)~5月20日(土)
福岡=福岡市総合図書館映像ホール 2017年6月2日(金)~6月4日(日)
横浜=横浜美術館レクチャーホール 2017年6月16日(金)~6月18日(日)
名古屋=愛知芸術文化センター 2017年6月21日(水)~6月25日(日)

■ 主催:
イメージフォーラム(全会場)
共催:京都芸術センター(京都会場)、福岡市総合図書館、映像ホール・シネラ実行委員会(以上福岡会場)、横浜美術館(横浜会場)、愛知県美術館(名古屋会場)
助成:芸術文化振興基金助成事業
協賛:株式会社ダゲレオ出版
協力:オーストリア大使館/オーストリア文化フォーラム、渋谷東急REIホテル
後援:カナダ大使館
    
■ 入場料(消費税込み):
[当日券]1回券1,500円/4回券3,200円/フリーパス券8,000円
[特別鑑賞券(前売券)]特別鑑賞1回券1,000円
※各回入替制
※特別鑑賞1回券、4回券、フリーパス券は、チケットぴあ、ローソンチケットなどで発売
※「フィルム・メーカーズ・イン・フォーカス」、『映像の発見—松本俊夫』、「ANIME ASEAN軍事政権  
下で映画祭をはじめるには」は[当日券]1回券700円
※トークイベント「ミート・ザ・キュレーター」は[当日券]1回券500円
※京都、福岡、名古屋、横浜会場は別料金→[当日券]1回券1,000円/4回券2,500円/フリーパス券4,500円
[特別鑑賞券(前売券)]特別鑑賞1回券800円 

詳細は下記より

This article is a sponsored article by
''.