カナダのアカデミー賞というべき(第5回カナダ・スクリーン・アワード)が発表されました。
最多ノミネートだったグザヴィエ・ドラン監督の『たかが世界の終わり』が、ノミネートされていた9部門中から作品賞、監督賞のほか、助演男優、脚色、撮影、メイクで受賞して6部門を制して、最多受賞で圧勝を示しました。

また、8部門でノミネートされていた『栄光のランナー/1936ベルリン』は主演男優、視覚効果、録音、音響編集の4部門を制しました。そんな中、シネフィルが注目したのが、ジョニー・マー監督の『OLD STONE』という作品。

マー監督は、今作が初めての長編デビューとなりますが、今作ですでに作品・主演男優・脚本・撮影・編集と5部門ノミネートされ、惜しくもその中からは選出されませんでしたが、見事に第一回監督作品賞を受賞して、注目されました。

『OLD STONE』 

画像: 『Old Stone』の画面 nara-iff.jp

『Old Stone』の画面

nara-iff.jp

劇場海外ポスター

zeitgeistfilms.com

今作『Old Stone』は9月にトロント国際映画祭で北米初演でDISCOVERY部門出品で最優秀カナダ第1回作品賞を受賞し、その後ストックホルム国際映画祭では、監督賞を受賞、ベルリン国際映画祭フォーラム部門でも上映され、日本でも河瀬直美監督が手がけている「なら国際映画祭」ですでに紹介されています。

そのWEBサイトに、略歴が出ておりましたので--

ジョニー・マー
上海で生まれ10歳の時にトロントへ移住。ビジネスとファッションの世界で企業合併のキャリアを積んだ後、2008年に初めてドキュメンタリー映画を制作。コロンビア大学、映画監督/脚本のプログラムに入り修士号を取る。彼の短編作はTIFF、ダラス国際映画祭、アスペンの短編映画祭などで公開され、カナダ・アカデミー賞ノミネートをはじめ、全米監督協会賞、ナショナル・ボード・オブ・レビューで受賞。現在中国で長編二作目を手掛ける。サンダンス・インスティテュートScreenwriting / Directing ラボを2014年に卒業し、Telefilm Canada Pitch This コンペ部門で受賞。『OLD STONE』はベルリン、香港国際映画祭コンペ作品に取り上げられた。

『OLD STONE 』海外予告

画像: OLD STONE official US trailer youtu.be

OLD STONE official US trailer

youtu.be

ストーリーは、オートバイにぶつかった通行人の男が交通事故にあい、怪我をした男を助けるが昏睡状態になってしまう。その事故の責任を田舎町のタクシードライバーが負うはめになり、治療費を支払う義務を課される。次第に彼の人生は生き残っていくためには絶望的な状況となり、殺人を考えるほどに追い詰められていく--といったお話しだそうです

ーなら国際映画祭はさすがです。コンペティション部門でマー監督が来日した時にインタビューを撮っておりました。

第一回監督作品で、トロント映画祭で受賞、ベルリン国際映画祭で上映--そして、今回のカナダのアカデミーでも受賞と今後の飛躍が期待されていきそうな監督ですねー。

画像: (字幕付き)ジョニー・マー 監督公式インタビュー youtu.be

(字幕付き)ジョニー・マー 監督公式インタビュー

youtu.be

This article is a sponsored article by
''.