毎回大好評の特集上映<Viva!イタリア>を今年も開催されます。
イタリア映画歴代興行収入トップを打ち立てた大ヒット作、イタリアを代表するスターの日本未公開作など必見のラインナップとなっています。
第3回を記念して、ヒューマントラストシネマ有楽町では、これまで上映した過去作6作品も上映予定されております。

<初公開作品>

『公務員はどこへ行く?』2015年/86分

イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディ!!

画像1: イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディ!!

『公務員はどこへ行く?』は、イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディである。子供のころからの夢だった安定した終身雇用の職(=公務員)に就いて15年のケッコ。だが、ある日、政府による公務員削減の対象になり、早期退職か移動かの選択を迫られる。リストラ担当者は、何としても彼を辞めさせようと、イタリア各地からついには北極圏にまで移動させる―。
イタリア映画記者協会賞最優秀プロデューサー賞/ゴールデンCIAK賞最優秀助演女優賞/ナストロ・ダルジェント賞最優秀プロデューサー賞/バリ国際映画祭最優秀助演女優賞ほか

画像2: イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディ!!
画像3: イタリア映画歴代興行収入トップの大記録を打ち立てたコメディ!!

物 語
 小学校の教室で教師が子供たちに将来の夢を聞いている。
獣医、音楽家、科学者と次々に答える子供たち。自分の番が来たケッコは、「公務員」と元気よく答える。目を丸くする教師。
 幼いころからの夢をかなえてケッコは公務員になった。一生収入を保証される安定した職。しかもプライベートでは親がかりで生活費はゼロ。ママが美味しい食事をつくってくれ、身の回りの面倒もみてくれるから、恋人との結婚は先送りして、お気楽な独身生活を楽しんでいた。ところが、政府が公務員削減に乗り出したため、ケッコも対象となり、早期退職か移動かの選択を迫られる。リストラ担当のシローニさんはケッコをイタリア各地に始まり、外国にまで移動させ、遂には厳寒のノルウェーの離島に送り込む。ところが、ケッコはめげるどころか、離島の観測所の研究員ヴァレリアと恋仲になり、彼女と、それぞれ父親の違う彼女の3人の子どもと一緒に暮し始める。だが、公務員の職と特権にしがみつくケッコに愛想をつかしたヴァレリアは、ケッコの許を去ってしまった――。

監督:ジェンナーロ・ヌンツィアンテ 主演:ケッコ・ザローネ

『日々と雲行き』2007年/117分

イタリアを代表する俳優ふたりの演じる中年夫婦の機微を『ベニスで恋して』『風の痛み』のソルディーニ監督が見事に演出。

画像1: イタリアを代表する俳優ふたりの演じる中年夫婦の機微を『ベニスで恋して』『風の痛み』のソルディーニ監督が見事に演出。

監督のシルヴィオ・ソルディーニは、『ベニスで恋して』(2000年)『風の痛み』(2004年)が日本でも公開され、最近作の『多様な目』が<イタリア映画祭2014>(朝日新聞社など主催によりGWに開催)で上映されている日本でもファンの多い監督。
本作は、芸達者で知られるマルゲリータ・ブイとアントニオ・アルバネーゼによる中年夫婦の機微を、ソルディーニ監督が見事に演出し、多くの観客の共感を呼んだ。マルゲレータ・ブイは本作の演技によりイタリア国内の賞を始め、多くの演技賞を授与されている。また、娘役のアルバ・ロルヴァケルは、本作でイタリア・アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞し、以後、『ボローニャの夕暮れ』(2009年)で同賞主演女優賞、『ハングリー・ハーツ』(2014年)で2014年のヴィネツィア国際映画祭最優秀主演女優賞受賞と、国際的に評価される役者に成長した。

イタリア・アカデミー賞最優秀主演女優賞・最優秀助演女優賞/モスクワ国際映画祭最優秀主演女優賞ゴールデンCIAK賞最優秀主演女優賞/イタリア映画記者協会最優秀主演女優賞ほか

画像2: イタリアを代表する俳優ふたりの演じる中年夫婦の機微を『ベニスで恋して』『風の痛み』のソルディーニ監督が見事に演出。
画像3: イタリアを代表する俳優ふたりの演じる中年夫婦の機微を『ベニスで恋して』『風の痛み』のソルディーニ監督が見事に演出。

物 語
一人娘のアリスが成人したエルサは、会社を経営する夫のミケーレと、広々とした家で暮らし、フレスコ画についての学位取得のために充実した日々を送っていた。
研究は教授からの評価も高く、卒業パーティには大勢の友人たちが駆けつけて祝ってくれたばかりではなく、卒業後には、夫のミケーレとのカンボジア旅行が待っている。まさに幸せを絵に描いたような日々を過ごしていた。だがパーティの翌朝、ミケーレが平日なのに家にいるので問い詰めると、2カ月に共同経営者から外され失業した、と打ち明けられる。つまり会社を乗っ取られたわけだ。「あなたがつくった会社なのに」と驚くエルサに、ミケーレは「仕事を探しているし、面接も受けている」と言う。だが、続けて「家を売る」と言うではないか。
ほどなくして実際に、不動産業者が買い手候補をつれて下見に訪れてくるようになった。家政婦もやめてゆき、ヨットも売ることにした。エルサも仕事に出るようになり、二人は狭いアパートに引っ越す。だが、ミケーレは収入がないのに、友人たちと食事をすると奢りたがる。そんなミケーレにエルサは不満が溜まってゆく。制服のベストを着てオートバイで宅配の仕事をするようなったミケーレを、ある日、偶然アリスが見てしまう―。

監督:シルヴィオ・ソルディーニ 出演:アントニオ・アルバネーゼ/マルゲリータ・ブイ

『マフィアは夏にしか殺(や)らない』2013年/86分

舞台はマフィアで知られるシチリアのパレルモ、1970年代。アルトゥーロは子供のころからひたすらフローラに憧れていたが、恋心を打ち明けられない・・・。

画像1: 舞台はマフィアで知られるシチリアのパレルモ、1970年代。アルトゥーロは子供のころからひたすらフローラに憧れていたが、恋心を打ち明けられない・・・。

『マフィアは夏にしか殺らない』は、反マフィアで知られるピエトロ・グラッソ判事が「マフィア映画のベスト!」と絶賛し、イタリアで大ヒットした作品。役者として活躍するピフが、本名のピエルフランチェスコ・ディリベルト名で初監督し、デビュー作にして、国内外の数多くの映画賞を受賞。なお、ピフは本作で監督と主演以外、原案と脚本と4役を務めている。

イタリア・アカデミー賞新人監督賞・青少年審査員賞/イタリア・ゴールデングローブ賞脚本賞/イタリア映画記者協会賞新人監督賞・脚本賞/トリノ映画祭観客賞ゴールデンCIAK賞脚本賞・編集賞/バンピ・ペリ映画祭作品賞ほか

画像2: 舞台はマフィアで知られるシチリアのパレルモ、1970年代。アルトゥーロは子供のころからひたすらフローラに憧れていたが、恋心を打ち明けられない・・・。

舞台はマフィアで知られるシチリアのパレルモ。1970年代。住民は日常化するマフィアの犯罪を、見て見ぬふりをして暮らしている。小学生のアルトゥーロは、学芸会でアンドレオッチ首相のモノマネをする、ちょっと風変わりな少年。彼には悩みがあった。それは同級生のフローラに恋心を打ち明けられない事。それを知っていたのはキンニーチ判事だけだった。だが、彼の煩悶をよそに、フローラはスイスに引っ越してしまう。そしてその日、キンニーチ判事が暗殺される。

やがて青年になったアルトゥーロは、フローラと再会する。彼女はキリスト教民主党の代議士リーマの秘書として、パレルモに戻ったのだった。アルトゥーロはリーマ代議士の広報担当になり、フローラと会う機会も増えていく。必死になって彼女の気を惹こうとするが、思うようにならず、ついにフローラから別れを切り出されてしまう――。

監督:ピエルフランチェスコ・ディリベルト 出演:クリスティアーナ・カポトンデ/ピフ

<ヒューマントラストシネマ有楽町開催時、同時上映作品>

●『もうひとつの世界』 監督:ジュゼッペ・ピッチョーニ 101分 <沢木耕太郎氏、絶賛!!>
●『フェデリコという不思議な存在』(93分) 監督:エットーレ・スコラ
●『最後のキス』(115分) 監督:ガブリエーレ・ムッチーノ
●『ただ一人の父親』(93分) 監督:ルカ・ルチーニ
●『ハートの問題』(101分) 監督:フランチェスカ・アルキブージ 
●『夫婦の危機』(112分) 監督:ナンニ・モレッティ

後援:イタリア大使館 イタリア文化会館
配給:パンドラ

5月27日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町/名演小劇場(名古屋)
6月 シネ・リーブル梅田にて上映決定!!


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