デイミアン・チャゼル監督(セッション)×ライアン・ゴズリング(ドライブ)
最新作『ラ・ラ・ランド』"La La Land"

27日、都内某所にて『ラ・ラ・ランド』の来日記者会見が行われた。会場には、デイミアン・チャゼル監督(32)、ライアン・ゴズリング(36)が出席した。『ラ・ラ・ランド』は先日アカデミー賞史上最多タイとなる14ノミネート達成など、いま最も注目されている映画である。

画像: デイミアン・チャゼル監督(セッション)×ライアン・ゴズリング(ドライブ) 最新作『ラ・ラ・ランド』"La La Land"

記者会見では、本作に関しての質疑応答が行われ、興味深いエピソードが披露されました。

画像: ライアン・ゴズリング

ライアン・ゴズリング

ライアン・ゴズリングは本作について、『私は、映画製作に携われたことが賞に値すること。映画製作とは、チーム(コラボレーション)で作るもの。我々のみならず、この映画製作に携わったスタッフ全員の成果が認められたことについてとても感慨深い。』と答えた。
さらにライアンは、本作のレコーディング場所について『「雨に唄えば」、「オズの魔法使い」などが収録されたレコーディングスタジオで活動できたことがとても光栄だった。』と述べた。

画像: デイミアン・チャゼル監督

デイミアン・チャゼル監督

デイミアン・チャゼル監督はライアン・ゴズリングについて、『彼は、なんでもできる素晴らしい俳優。ダーク・サイコパスな役だって演じることができる。彼はたくさんの映画についての知識も豊富で、才能に溢れている。彼は『ラ・ラ・ランド』に必要な要素を全部持っていた。』
さらに、本作についてはこう述べた。『観客が映画館で一緒に共有できる映画を作りたかった。スマートフォンを見るのではなく、たくさんの観客が劇場に足を運び映画の世界を共有できる素晴らしさを感じてくれたことがとても嬉しかったよ。』

インスパイアを受けた作品については、『無意識にいろいろな映画のオマージュをしていたと思う。なぜなら我々は古い映画のみならず新しい映画まで研究をして、それぞれの映画の思いがある。日本に来日した時、自分では気づいていなかったが、鈴木清順監督の『東京流れ者』の影響を受けているのではないかと言われたよ。』

以下、記者会見全レポート!

本作を手がけたデイミアン・チャゼル監督から「皆さまこんにちは。日本に来られて光栄です。この国で映画を紹介出来ることを嬉しく思っています。」と挨拶があり、続けてライアン・ゴズリングから「日本に来られて嬉しく思っている、また日本の皆さんはロマンチックでミュージカル好きだと聞いている。そんな日本に『ラ・ラ・ランド』のPRで来られて特別な思いです。ぜひこの映画を楽しんでもらいたいです。」と挨拶。

Q.アカデミー賞最多14ノミネーションを果たした今のお気持ちは?

デイミアン監督「まだショックから抜けられない。とても光栄なことだと思っている。発表があった時ライアンと一緒にいて、シャンパンでお祝いしました。そしてこの映画は心を込めて作った作品で、多くの人が自分たちの限界を超えて作った映画です。そういったチームの皆が評価されて本当に嬉しい。」
ライアン「私は、この映画を作ったこと自体が、賞を受けるに値する特別な作品だと思っています。そして多くの人たちに楽しんでもらえていることも素晴らしいことです。映画はチームで作るものだが、評価されるのは大抵特定の一人だったりする中で、この映画は大勢の人たちが認められて、感慨深いものがあります。」

Q.この映画を作るにあたって、どのようにビジョンを確立させたのか、確立させるのに大変だったことはありますか?

デイミアン監督「この映画を作るのには、長い時間がかかったんだけど、映画作りの鍵になった瞬間というのは、ライアンと出会った時です。彼がミュージカル好きだとことで話が盛り上がって、彼に作品に入ってもらうことになったんです。それから3か月間リハーサルをするのと同時にセットを作ったりコスチュームを作ったりしていて、皆で築き上げたものだと思っています。」
ライアン「一番話し合ったことは、この作品をノスタルジックなものにしないということです。現代の人の理想と現実を織り交ぜて共感してもらえるような作品にしたかったです。」

Q.デイミアン監督に質問です、これまでライアンが演じてきた役はダークサイドな役が多かったけれど、今回かどうやってライアンからこの役の素質を見つけたのですか?

デイミアン監督「ライアンという人は何でも出来る素晴らしい役者で、確かにダークサイドやサイコパスのような役がらが多いけれど、ロマンチックで楽しい役もたくさんやっています。映画の知識も豊富でミュージカルに対しても熱意のある人なのです。」

Q.それを受けてライアンさんはどうですか?

ライアン「彼は、僕が書いた原稿を読んだまでです。もっと情熱的に言って欲しかったんだけど、彼はそういうの下手なんです(笑)。」

Q.最近はオリジナルじゃない映画がヒットするのは少ないけど、それはなぜだと思いますか?『ラ・ラ・ランド』のような美しい映画にみんな癒しを求めているのでしょうか?

デイミアン監督「ミュージカルには楽しさがあるのと同時に、正直なストーリーも必要だと思った。幻想的な部分とリアルな部分、思っていた以上に観客にそこを楽しんでもらえたんだと思います。」
ライアン「最初から監督と話していたのは、映画というのは、映画館に行って大勢の人と一緒に観るものであり、スマートフォンで観るものではない。この映画で、大勢にの人が映画館で多くの人と一緒に観るという体験を達成できたことが素晴らしいと思っています。」

Q.たくさんの映画のオマージュが隠れている映画だと思いますが、これだけはみんな気づいていないだろうという、こっそり入れ込んだオマージュはありますか?

デイミアン監督「この作品は、いろんな映画の思い出の中で作っていたから、無意識にいろんな映画のオマージュが入っているんです。自分では気づいていなかったけれど、今回日本の方と話をしていて、鈴木清順さんのトウキョウドリフターズの要素が入っているみたいです。これが隠れたオマージュかなと思います。」

最後に、映画の大ヒットを祈願して鏡開きが行われた。すると「お酒のいい匂いがするね、飲まないと勿体ないね。」と笑顔でコメントし、「本当にありがとうございました。日本に来て素晴らしいこと続きでした。この映画を日本の皆さんに診てもらえるのが嬉しいです。」と挨拶をすると、続けてライアンも「日本に来られて光栄です。ぜひ『ラ・ラ・ランド』を楽しんでください。」と公開を心待ちにしている日本のファンへメッセージを送った。

画像: 以下、記者会見全レポート!

ストーリー

夢を叶えたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名はセブ(セバスチャン)、いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分演奏したいと願っていた。やがて二人は恋におち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、二人の心はすれ違いはじめる……。

画像1: ストーリー
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『ラ・ラ・ランド』予告編

画像: 『ラ・ラ・ランド』日本版予告 youtu.be

『ラ・ラ・ランド』日本版予告

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『ラ・ラ・ランド』
配給:ギャガ/ポニーキャニオン
監督・脚本:デイミアン・チャゼル『セッション』
出演:ライアン・ゴズリング『ドライブ』、エマ・ストーン『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』、J・K・シモンズ『セッション』

2月24日(金)TOHOシネマズ みゆき座ほか全国ロードショー!

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