来る、1月21日より横浜マリンにおいて、生誕100年!小林正樹映画祭が開催される。

黒澤明、木下恵介、市川崑とともに“四騎の会”を結成して日本映画を牽引するとともに、カンヌ国際映画祭ではチャップリン、オーソン・ウェルズらと並び“世界十大監督”の一人として称えられた映画監督、小林正樹。

生誕100年を記念して、『切腹』『怪談』『人間の条件』など映画史に残る代表作をセレクトしての一挙上映となる。
特に、『人間の条件』は、1月24日、27日に、全作品9時間半を一挙上映される。

『人間の條件』

全六部、計9時間30分にも及ぶ未曾有のスケールで描かれる反戦映画の世界的傑作!
名優・仲代達矢演じる主人公、梶の理想をつらぬく姿に心打たれる!

画像: 『人間の條件』映画公開50周年トレーラー youtu.be

『人間の條件』映画公開50周年トレーラー

youtu.be

http://cinemarine.co.jp/kobayashi-masaki-film-festival/
© 1959 松竹株式会社

第一部 純愛篇
第二部 激怒篇
「青春を戦争の中で送り、自分の意思に反して戦争に協力する形でしか、あの時代を生き残ることができなかった不幸な経験を、梶という人間像の中でもう一度確かめてみたい」と、戦中派の小林が並々ならぬ意欲を燃やした。五味川純平の原作を壮大なスケールで映画化した第1弾。理想をつらぬく梶が、戦争という過酷な現実に対峙していく。
原作:五味川純平/脚色:松山善三、小林正樹/撮影:宮島義勇/音楽:木下忠司/美術:平高主計
出演:仲代達矢、新珠三千代、淡島千景、有馬稲子、佐田啓二、山村聰、石濱朗
1959/モノクロ/206分/シネスコサイズ/にんじんくらぶ=歌舞伎座映画

第三部 望郷篇
第四部 戦雲篇
労務管理の職を解かれ、関東軍に配属された梶を待っていたのは、厳しい訓練と上官による体罰だった。その後に配属された隊ではソ連軍と衝突して壊滅状態となり、梶は生き残った仲間を探して荒野をさまよい始める…。前作の大ヒットを受けての大河シリーズ第2弾。製作の“人間プロ”は、にんじんくらぶと松竹の合同ユニット。
原作:五味川純平/脚色:松山善三、小林正樹/撮影:宮島義勇/音楽:木下忠司/美術:平高主計
出演:仲代達矢、新珠三千代、桂小金治、多々良純、佐田啓二、川津祐介
1959/モノクロ/178分/シネスコサイズ/人間プロダクション

第五部 死の脱出
第六部 曠野の彷徨
生き延びた梶らは避難民と合流し、戦争が終わったのかどうかもわからぬまま歩き続ける。民兵とソ連軍の追従から逃れつつ、やがて梶はソ連軍の捕虜となる…。大河シリーズ堂々の完結。戦争という非人間的な行為を、人間として乗り越えようとする梶の姿を力強く描いた本作は、日本映画を代表する反戦映画の傑作となった。
原作:五味川純平/脚色:松山善三、小林正樹、稲垣公一/撮影:宮島義勇/音楽:木下忠司/美術:平高主計
出演:仲代達矢、新珠三千代、中村玉緒、高峰秀子、川津祐介、笠智衆
1961/モノクロ/190分/シネスコサイズ/にんじんくらぶ

『怪談』

画像: Kwaidan: As Quatro Faces do Medo (1965) youtu.be

Kwaidan: As Quatro Faces do Medo (1965)

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小林正樹初のカラー大作!
豪華絢爛なセットと華麗な色彩の映像美が観るものを圧倒する。
小泉八雲の同名小説の中から『黒髪』『雪女』『耳無し芳一』『茶碗の中』の4編を映画化した怪奇オムニバス映画超大作。

小林監督初のカラー映画で、豪華絢爛たるセットを駆使した幻惑的画面の数々が見る者を圧倒する。構想10年、撮影期間9か月にも及ぶ本作はカンヌ国際映画祭審査員特別賞を受賞。

原作:小泉八雲/脚本:水木洋子/撮影:宮島義勇/音楽:武満徹/美術:戸田重昌
出演:新珠三千代、渡辺美佐子、三国連太郎、仲代達矢、岸惠子、中村賀津雄、丹波哲郎、志村喬、中村翫右衛門
1965/カラー/182分/シネスコサイズ/にんじんくらぶ=東宝

記念トークショーも開催

◉1/21(土)トーク登壇者紹介【服部宏さん】略歴
1944年、横浜市生まれ。県立希望ケ丘高校-中央大学法学部卒。69年、神奈川新聞入社。編集局編集委員、文化部長などを歴任。映画に関するコラムを長期連載中。2013年1月から2年間、共同通信の全国配信で「映画は語る 当世名せりふ」を執筆。
この間、シナリオ・センターに学び、映画用脚本「無人島戦記」で第5回城戸賞準入選。著書に「シネマ・パラダイス」(神奈川新聞社)、「トーマス栗原 日本映画の革命児」(夢工房)、編著に「横浜と映画」(横浜学連絡会議)
◉1/28(土)トーク登壇者紹介【増當竜也さん】略歴
鹿児島県出身。映画文筆。朝日ソノラマ「宇宙船」「獅子王」、キネマ旬報社「キネマ旬報」編集部を経て、フリーの映画文筆業に就く。
取材書に「十五人の黒澤明」(ぴあ刊)、「特撮映画美術監督・井上泰幸」(キネマ旬報社刊)など。 編集書に「40/300 その画、音、人」(佐藤勝・著)、「神(ゴジラ)を放った男/映画製作者・田中友幸」(田中文雄・著)、「日記」(中井貴一・著)、「日記2」(中井貴一・著)、「キネ旬ムック/竹中直人の小宇宙」「同/忠臣蔵映画の世界」「同/戦争映画大作戦」(以上、キネマ旬報社刊)、その他、パンフレットやBD&DVDライナーノートへの寄稿、取材など多数。

その他、上映作品詳細は下記より

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