フランスの東部、Vesoul(ヴズール)にて開催される、第23回ヴズール国際アジア映画祭(23th Festival International des Cinemas d'Asie)のコンペティション部門に日本から、春本雄二郎監督『かぞくへ』と佐藤慶紀監督『Her Mother』が招待出品されたことがわかった。

この映画祭は、アジア映画に魅了されたテルアンヌ夫妻が23年前に始めた映画祭。
現在では、毎年、観客動員数3万人を超える映画祭に成長しながらも、毎年、夫婦でカンヌ映画祭や東京国際映画祭、釜山映画祭などに足を運び、実際にアジア映画を見た上で、気に入った作品を招聘していくのだという。

過去には、熊切和嘉監督『夏の終わり』が、2015年第20回ヴズール国際アジア映画祭において、特別賞 ギメ東洋美術館賞を受賞し、前年2014年には、金井純一監督の『ゆるせない、逢いたい』が、観客賞を受賞したりしている。

フランス大使館のHPによるとカンヌ国際映画祭、ナンシーアニメーション映画祭などと並んで下記のように紹介されている。(フランスと国際映画祭 広報ページより)

アジア映画は急速な発展期にあり、数多くの受賞で俳優、監督、映画が称賛されました。ヴズール国際アジア映画祭(フランス東部)は、映像と言語と文化が出合う表現法に光を当てます。1995年創設以来の基本理念は、次の2点に集約できます。一つはアジアを近東から極東まで広義に考えること、もう一つはアジアのあらゆる側面を先入観なしに紹介することです。

春本雄二郎監督『かぞくへ』は2016年東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門に選出作品。また佐藤慶紀監督『Her Mother』は同じく2016年釜山国際映画祭で取り上げられそれぞれ話題になった作品。
審査員はいずれもカンヌやヴェネツィアなどの国際映画祭などで受賞している監督たち4人が務める。イラン出身の女性監督Rakhshān Bani-Etemad をはじめRusudan Chkonia、Byambasuren Davaa、Vimukthi Jayasundaraなど。

『かぞくへ』春本雄二郎

画像: 【日本映画スプラッシュ(Japanese Cinema Splash)】『かぞくへ(Going the Distance)』 youtu.be

【日本映画スプラッシュ(Japanese Cinema Splash)】『かぞくへ(Going the Distance)』

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五島列島出身の旭は、東京のとあるボクシングジムでトレーナーとして生計を立てつつ、同棲相手の佳織との結婚を間近に控えている。ある日、旭は同郷の親友・洋人に仕事を紹介すべく、東京に呼び寄せる。契約も滞りなく済み、すべてが順調にいくかに見えたはずが――。数か月後、洋人からの連絡で、旭は洋人が詐欺被害に遭っていた事実を聞かされる。共に親を知らず、施設で兄弟同然に育った洋人を、苦境に立たせたまま、幸せになっていいのかと旭は苦悩する。しかし、佳織には認知症にかかった祖母がおり、佳織は一刻も早く花嫁姿を見せたいと望む。守るべきは、家族のように育った親友か、これから家族になる最愛の女性か? 旭が下す決断は――?

監督/脚本/編集/製作 : 春本雄二郎
共同プロデューサー : 南 陽
撮影 : 野口健司
照明 : 中西克之
録音/整音 : 小黒健太郎
制作 : 福田智穂
キャスト 松浦慎一郎、梅田誠弘、遠藤祐美、森本のぶ、三溝浩二、おのさなえ、下垣まみ
     瀧 マキ、福場勍子

『Her Mother』佐藤慶紀監督

画像: BIFF l 2016 New Currents Her Mother youtu.be

BIFF l 2016 New Currents Her Mother

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【あらすじ】
43歳のビジネスウーマン・晴美。2年前に1人娘のみちよが嫁ぎ、現在は夫と2人で平凡に暮らしている。そんなある日、みちよが婿の孝司に殺されてしまう。孝司は死刑判決を受ける。当初は死刑判決を当然の事と考えていた晴美だが、ある時から孝司の死刑を止めようと考え始める。そこには、晴美しか知らないみちよのある秘密があった。

【監督・脚本】佐藤慶紀 
【キャスト】西山諒、西山由希宏、 野沢聡、 岩井七世、荒川泰次郎、西田麻耶
      木引優子、箱木宏美 

他のコンペティション部門作品は以下より

http://www.cinemas-asie.com/en/films/competition-fiction-feature.html

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