「LuckyHouse のポートフォリオ」17 エル・ファニング

『ドライヴ』のレフン監督と組み、美と官能と裏切りが交錯する欲望と狂気の世界に足を踏み入れた過激作『ネオン・デーモン』が1/13に公開!

1998年4月9日、アメリカ・ジョージア州コンヤーズで生まれたエル・ファニングは、子役として活躍する姉ダコタ・ファニングの後を追い、2歳8か月にしてキャリアを開始。
2001年の『アイ・アム・サム』で、ダコタの役の幼年時代を演じてスクリーンデビューを果たした彼女は、2004年には『チャーリーと14人のキッズ』と『ドア・イン・ザ・フロア』に出演してブレイクし、早くも天才子役として名を馳せることに。

画像: カンヌ国際映画祭の公式記者会見(5/20:現地時間)に登壇したエル・ファニング Photo by Yoko KIKKA

カンヌ国際映画祭の公式記者会見(5/20:現地時間)に登壇したエル・ファニング Photo by Yoko KIKKA

その後も子役として数々のTVドラマやCMに出演したエル・ファニングは、映画界でも瞬く間に売れっ子となり、アレハンドロ・ゴンサレス・ イニャリトゥ監督の『バベル』(06年)、トニー・スコット監督の『デジャヴ』(06年)、テリー・ジョージ監督の『帰らない日々』(07年)、デビッド・フィンチャー監督の『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(08年)、ソフィア・コッポラ監督の『SOMEWHERE』(10年)、J・J・エイブラムス監督の『SUPER 8 スーパーエイト』(11年)、キャメロン・クロウ監督の『幸せへのキセキ』(11年)、フランシス・フォード・コッポラ監督の『Virginia ヴァージニア』(11年)、サリー・ポッター監督の『ジンジャーの朝 さよならわたしが愛した世界』(12年)など、名だたる監督の話題作に立て続けに出演。

その勢いは姉をも凌ぐほどで、近年では『マッド・ガンズ』(14年)、『マレフィセント』(14年)、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(15年)と、次々に重要な役柄で起用されている。

画像: エル・ファニングとニコラス・ウィンディング・レフン監督 Photo by Yoko KIKKA

エル・ファニングとニコラス・ウィンディング・レフン監督 Photo by Yoko KIKKA

そんな成長著しいエル・ファニングが、ウブな“モデルの卵”からトップモデルへの階段を駆け上がっていく野心家へと変貌するヒロインを大熱演し、昨年のカンヌ国際映画祭コンペ部門に選出された過激なサスペンス・スリラー『ネオン・デーモン』が、1月13日に公開される。

画像1: エル・ファニング(『ネオン・デーモン』の公式記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

エル・ファニング(『ネオン・デーモン』の公式記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

画像2: エル・ファニング(『ネオン・デーモン』の公式記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

エル・ファニング(『ネオン・デーモン』の公式記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

物語の舞台はL.A.。トップモデルを夢見て田舎から出てきた16歳のジェシー(エル・ファニング)は、あっという間に一流デザイナーや有名カメラマンの目に留まり、順調なキャリアを歩み始める。それに対し、激しい嫉妬心を燃やしたライバルたちは彼女を引きずり降ろそうとするが、メイクアップアーティストのルビー(ジェナ・マローン)と親しくなったジェシーは、やがて自身の中に眠っていた異常なまでの野心に目覚め……。共演はキアヌ・リーヴス、アビー・リー、クリスティーナ・ヘンドリックス、ベラ・ヒースコートら。

監督は『ドライヴ』で知られる異才ニコラス・ウィンディング・レフン。究極の美を追い求めるファッション業界の裏側に渦巻く“欲望と狂気”の世界を白昼夢のような幻想的かつ鮮烈な映像で描き出し、スタイリッシュな音楽で彩った『ネオン・デーモン』は、“死姦”を始めとするグロテスクかつエグいシーンがあるためか、ワールドプレミア上映されたカンヌでは賛否両論を巻き起こしたが、公式記者会見に登壇したレフン監督はその“評判”を全く意に介さぬ様子で、本作のテーマは「デス&ビューティ」だと即答。

画像3: エル・ファニング(『ネオン・デーモン』の公式記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

エル・ファニング(『ネオン・デーモン』の公式記者会見にて)Photo by Yoko KIKKA

一方、カンヌの公式記者会見に黒いリボンが付いた可憐なレースのドレス姿で現れたエル・ファニングは、高校を卒業したばかりで、今なお両親と同居中だと明かし、「高校のプロムを欠席してカンヌに来たんだけど、とっても楽しい。来たかいがあるわ!」とコメント。
演じたヒロイン(実に化粧映えがする女優だ!)とは打って変わり、そのあどけない表情と素直&好感度大の発言、そして無邪気な笑顔で会見場を大いに和ませていた。

画像: ドイツ系とアイルランド系の血を引くエル・ファニングは身長175cm!Photo by Yoko KIKKA

ドイツ系とアイルランド系の血を引くエル・ファニングは身長175cm!Photo by Yoko KIKKA

様々な役柄に挑戦し、年を追うごとに花開いていくエル・ファニング。5月には次作『夜に生きる』、6月には『20TH CENTURY WOMEN(原題)』の公開も控えており、今後の活躍が増々楽しみな女優である。
(Text by Yoko KIKKA)

吉家 容子(きっか・ようこ)
映画ジャーナリスト。雑誌編集を経てフリーに。
シネフィルでは「フォトギャラリー」と気になるシネマトピックをお届け!

画像: 『ネオン・デーモン』予告編 youtu.be

『ネオン・デーモン』予告編

youtu.be

【STORY】
誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた 16 歳のジェシーは、トップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロスへとやって来る。
すぐに一流デザイナーやカメラマンの心をとらえチャンスをつかむジェシーを、ライバルたちが異常な嫉妬で引きずりおろそうとする。
やがて、ジェシーの中に眠る激しい野心もまた、永遠の美のためなら悪夢に魂も売り渡すファッション界の邪悪な毒に染まっていく――。

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン 『ドライヴ』、『オンリーゴッド』
出演:エル・ファニング、カール・グルスマン、ジェナ・マローン、ベラ・ヒースコート、アビー・リー and キアヌ・リーヴス
配給:ギャガ

2017 年1月 13 日(金)TOHO シネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー

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