ジャレッド・レト、浅野忠信出演で話題を集める『The Outsider(原題)』の監督を務めることになったマーチン・サントフリートの『ヒトラーの忘れ物』日本公開!

第二次大戦直後のデンマーク。
ナチが埋めた200万個の地雷を撤去したのは、異国に置き去られたドイツの少年兵たちだった―

つい最近発表されたヨーロッパ映画賞2016では撮影監督賞、衣裳デザイナー賞、ヘア&メイクアップ・アーティスト賞の3部門を受賞!!
デンマーク・アカデミー賞ではすでに、6冠を獲得しており2016年のヨーロッパの映画で最注目作となっている『ヒトラーの忘れ物』が12月17日より公開されます。

第28回東京国際映画祭 最優秀男優賞
2016年デンマーク・アカデミー賞 最多6部門受賞 作品賞・監督賞・オリジナル脚本賞・撮影賞・編集賞・観客賞
2016年デンマーク映画批評家協会賞 作品賞・主演男優賞・助演男優賞
2016年ロッテルダム国際映画祭 観客賞
2016年ヨーロッパ映画賞 撮影監督賞、衣裳デザイナー賞、ヘア&メイクアップ・アーティスト賞

ナチス・ドイツが白い浜辺に残したのは地雷だけだったのか―?
砂の下に封印されていた 真実の物語

第二次大戦後のデンマークで、ナチが埋めた200万個以上の地雷を撤去したのは、大半が15歳から18歳のドイツ人少年兵だった。異国に置き去られた彼らは、母国の罪の償いを強いられるように危険な作業を命じられ、半数近くが死亡、もしくは重傷を負ったという。
デンマーク国内でも知られることのなかった残酷な史実を題材にした本作は、戦争の矛盾に満ちた現実を浮き彫りにし、観る者に問いかけてくる。

人は憎むべき敵を赦すことができるのか?
いかなる残酷な状況においても、生きるための希望を抱き続けることは可能なのか?
美しい海が広がる白い浜辺に残された“真実の物語”が、あなたの心を激しく揺さぶるだろう。

脚本・監督はデンマークの新鋭マーチン・サントフリート。一触即発の地雷除去シーンを生々しいスリルをみなぎらせて描く一方で、敵同士であるデンマーク人軍曹と少年たちの間に芽生える疑似親子のような絆を感動的に映し出す。数々のコントラストが強烈な印象を残す本作は、デンマークのアカデミー賞にあたるロバート賞で作品賞や監督賞を含む6部門を独占。世界各国の国際映画祭でも高く評価され、第28回東京国際映画祭ではラスムスン役のローラン・ムラとセバスチャン役のルイス・ホフマンが揃って最優秀男優賞を受賞した。

画像1: 人は憎むべき敵を赦すことができるのか? いかなる残酷な状況においても、生きるための希望を抱き続けることは可能なのか? 美しい海が広がる白い浜辺に残された“真実の物語”が、あなたの心を激しく揺さぶるだろう。
画像2: 人は憎むべき敵を赦すことができるのか? いかなる残酷な状況においても、生きるための希望を抱き続けることは可能なのか? 美しい海が広がる白い浜辺に残された“真実の物語”が、あなたの心を激しく揺さぶるだろう。

マーチン・サントフリート監督メッセージ

https://twitter.com/hitler_movie/status/782882897858527232

本作で描かれているのは、デンマーク人のほとんどが目を背けてきて知られていない史実です。
私は誰かを非難したり責任を追及しているわけではありません。ただ、ドイツ人を怪物扱いしない映画があっても面白いんじゃないかと思ったんです。第二次世界大戦の後始末のためにドイツ人の少年たちが犠牲になるという物語を。でも、結局のところ人間についての映画で、憎しみがいかにして赦しへと変わっていくかが描かれます。国に代わって懺悔することを強要された少年たちの物語です。少ない登場人物たちを通して、誰もが共感できる物語を作り、観客に恐怖や希望、夢、友情、そして生への渇望のパワーを体験してもらいたかったのです。

ドイツ軍捕虜に地雷除去をさせるというイギリスの提案により、当時のデンマーク政府は政治的ジレンマに陥りました。要求を断れば、国内世論からも連合国からも非難を浴びる。戦後のデンマークは国として、評判が良くなかったんです。一方、イギリスは汚点のない英雄で、デンマークを解放に導きました。それでも、若きドイツ軍捕虜に地雷を除去させることで、デンマークが戦争犯罪に加担することになるのではないかと議論されるべきだったと思います。

映画制作者の間には、「人間は美しくなければならない」「美しいとは欠点がないことだ」という暗黙の了解が存在します。私は、人それぞれに歴史があるから人間は一人ひとりが興味深いのだと思っています。苦悩や心の傷、内なる悪魔があったって別に構わない。人間の醜悪さばかりを見せるつもりはなかったけれど、醜悪さのなかにこそ自分は何者なのかが見えると思うのです。

本作は人道的な映画です。観客は少年たちに希望を託すし、悪夢のような任務を生き延びてほしいと祈るでしょう。残虐な体制に属していたことを受け入れられないにしても、彼らは再び人間らしさを取り戻せると信じなければならないんです。ある意味、私たちは質問を投げかけていると思います、「ナチの恐怖を象徴する個々に同情することはできるのだろうか?」とね。

画像: 映画『ヒトラーの忘れもの』本予告篇 youtu.be

映画『ヒトラーの忘れもの』本予告篇

youtu.be

物語
1945年5月、ナチス・ドイツによる5年間の占領から解放されたデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。セバスチャン、双子のヴェルナーとエルンストらを含む11名は、地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は、全員があどけない少年であることに驚くが、初対面の彼らに容赦ない暴力と罵声を浴びせる。

広大な浜辺に這いつくばりながら地雷を見つけ、信管を抜き取る作業は死と背中合わせだった。少年たちは祖国に帰る日を夢見て苛酷な任務に取り組むが、飢えや体調不良に苦しみ、地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく。そんな様子を見て、ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。とりわけ純粋な心を持つセバスチャンと打ち解け、二人の間には信頼関係や絆が芽生え始めていた。

やがてラスムスンは、残された任務をやり遂げて帰郷を願う少年たちの切なる思いを叶えてやろうと胸に誓うようになる。しかしその先には思いがけない新たな苦難が待ち受け、ラスムスンは重大な決断を迫られるのだった……。

ローラン・ムラ/ミゲル・ボー・フルスゴー/ルイス・ホフマン/ジョエル・バズマン/エミール・ベルトン/オスカル・ベルトン他

監督
マーチン・サントフリート

脚本
マーチン・サントフリート

2015/デンマーク・ドイツ/カラー/ドイツ語・デンマーク語・英語/101分/シネマスコープ/5.1ch/

配給 キノ・フィルムズ

12月17日(土)シネ・スイッチ銀座ほか全国順次ロードショー

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