この週はいろいろありまして、原稿がすべて手書きになっちゃったので、カミングスーンの一本だけここてご紹介しますね。
ちなみに、手書きしたのは「インフェルノ」「手紙は覚えている」「ブリジット・ジョンーンズ ダメな私の最後のモテキ」「PK」の四本。久しぶりの手書きで、腱鞘炎になるかと思いました。しかし、いまでも手書きの方が、早い…。

『湯を沸かすほどの熱い愛』

(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

「父を撮りに」の中野量太監督のメジャー・デビュー作。
宮沢りえ・杉咲花・オダギリジョーというスターを使い、オリジナル脚本で長編を監督するというのはかなりの度胸、と言うか、プレッシャーだつたと思います。それを跳ね返し、見事になかのりょうたのせかいをつくりあげました。この企画に一番乗っていたのはおそらく宮沢りえではないかと思います。余命わずかなことを知り、家族をまとめ生きる力を与えようとする強い母親を演じています。ノーメイク、激やせで挑む熱演、です。

(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会

宮沢りえ自身シングルマザーとして子育ての真っ最中。ここでもし自分が死ぬことになったらと思いながらの演技だったと思います。今までとはだいぶ違う姿を見せてくれています。
子役の二人、杉咲花と伊藤あおいがまた、いい演技を見せてます。とくに杉咲花は学校でいじめられている長女なんですが、蒸発していた父が突然腹違いの妹を連れて帰ってきて、そのことの関係に戸惑いつつお姉ちゃんにならなくてはいけなくなるもので、自分の悩みだけに集中することもできなくなるという大変な役なんですね。それだけで、わたしなら投げ出したくなります。

父がオダギリジョーなんですが、頼りなーい、いい加減で、女に弱く、嫌と言えない、まぁ、悪い人ではないんだけれど、ちょっと夫にするには覚悟のいる男を、憎めなく演じています。
娘のため、いじめに対する対応など、ちょっとどうかなーと思うところもありますが、この家族だとこうなるということでまぁよしとしましょう。
タイトルにある湯を沸かすほどのというのはこの一家が風呂屋を経営しているところから来ています。なんで風呂やか、というところが一つの味噌で、最後になってなるほどな、というオチが着いています。

『湯を沸かすほどの熱い愛』予告

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