2015年衝撃の映画が公開された。タイトルは『ら』。
みずから、性暴力被害を受けた経験のある水井真希監督による作品だ。
初めての監督作品では、自身が第一の被害者になったと云う実際の連続拉致事件を映画化した。

最近でも、埼玉県朝霞市で無事保護された少女監禁事件をはじめ、多くの拉致事件、性犯罪のニュースが目立つ現代。
人間の行動が物語としてのセオリーを裏切る、体験者しか知りえないこの体験によって--精神に負った傷は、暗い森で迷子になったかの様に被害者の心を責め立てていく。

公開から、1年ー
この映画の再上映とともに、性暴力被害に対する第三者の向き合い方 ―報道やネットによる二次被害防止を考える―と称してシンポジウムが開催されることとなった。

画像: ©NISHI-ZO 西村映造

©NISHI-ZO 西村映造

2000年に9年2カ月もの間、拉致監禁されていた少女が新潟で発見され、社会を震撼させました。
そして2016 年には再び、2 年に及ぶ監禁事件が埼玉県朝霞市で発生しました。
この二つの事件に対し、「なぜ、少女は逃げられなかったのか?」という報道が繰り返し行われました。
また、ネットの世界では、「本当は恋愛関係にあった」「親子関係に問題があった」など被害者側にも問題があったような記事が配信され、それらは Twitter などでの興味本位の発言とともに、拡散していきました。
こうした心ない報道により、被害者が二重三重に傷つくばかりでなく、同じような性暴力被害に会った女性たち も、再び傷つくことになります。そして、被害を届け出ることをためらう現実があります。
性暴力被害に対し、第三者はどう向き合うべきか?
アディクションに悩む当事者の中には、男女かかわらず、 性暴力被害の経験をもつ人が少なくありません。 この問題について、報道やネット配信のあり方に重点を置いたシンポジウムを開催します。さらに監督自ら被害者となった拉致事件を描いた映画『ら』の上映が決定いたしました。
(劇場公開は 2015 年 3 月 7 日)

シンポジウム詳細
■日時:11月20日(日)
開演/13:30(13:35 上映開始) シンポジウム/15:10~(終演 16:45)
■会場:すみだ生涯学習センター ユートリア ドーム(本館 4 階)
(東京都墨田区東向島 2-38-7)

【当日のプログラム(予定)】
13:30 開演
13:35 映画『【ら】』 上映 *上映時間はおよそ70分です。
14:55   (休憩 15分)
15:10 シンポジウム
​〈登壇者〉 *敬称略
     水井 真希(映画『【ら】』監督、女優)
     安倍 宏行(ジャーナリスト)
     牧野 雅子(『刑事司法とジェンダー』著者)
     白木 麗弥(弁護士・女性とアディクション研究会)
 (ファシリテーター) 田中 紀子(女性とアディクション研究会発起人)
16:30 終了

◆参加費◆
 大 人  当日1,500円・事前申込1,000円
 学 生  当日・事前申込 800円
 障害者 当日・事前申込 800円
    (障害者の補助者は1名まで無料です)

詳細は下記まで

『ら』予告編

画像: 水井真希監督作 ら 第一弾予告編 youtu.be

水井真希監督作 ら 第一弾予告編

youtu.be

―監督自身が体験した、連続少女暴行拉致事件。
被害当事者が描く、リアルな実体験と精神世界―

マユカはアルバイトの帰り道、見知らぬ男に拉致される。
長い夜が明け やがてマユカは解放されるが、男は次の獲物にみさとを連れ去り手に掛ける。
男の凶行はエスカレートし、駅から帰宅中のリナに目を付けるが... 解放されたマユカは日常生活に戻るが、心は暗い森に取り残されたまま。心の傷は具現化し、負うべきのない責に苛まれる。
フクロウの道標に立ち上がったマユカがたどり着いた言葉は...

キャスト
加弥乃 小場賢 ももは 衣緒菜 文月 亜季 佐倉萌 久住翠希 屋敷紘子

監督:水井真希 
エグゼクティブ・プロデューサー:松本創 
プロデューサー:西村喜廣/マーク・ウォルコウ
撮影:Shu G.百瀬 
照明:太田博 
録音/効果音/整音:中川究矢 
特殊メイク:下畑和秀
VFXスーパーバイザー:鹿角剛 
助監督:塩崎遵 
宣伝協力:アップリンク 
2014/カラー/シネスコ/ステレオ/70分

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