今までも多くの監督や映画人を取り上げてきたシネフィル。

この度、新企画として新しい監督などを中心にご紹介するインタビューシリーズがスタートする。
タイトルは”新表現者たち”。
監督なら作品3作品目までのクリエイターを中心に、その制作の原動力、想いに迫っていこうと思う。
その第一回は、『密かな吐息』の村田唯さんを取り上げる。

画像: 注目の新人監督に迫る新連載”新・表現者たち”第一回は女優で初監督で話題を集める『密かな吐息』村田唯監督。

女優・監督として存在を示す処女作『密かな吐息』の村田唯監督

今、日本の映画界は女性の監督がすごい勢いで増えている。

もうカンヌなどで常連の河瀬直美監督を筆頭に、西川美和、三島有紀子、タナダユキ、安藤桃子、横浜聡子---そして女優として活躍しながら監督も手がける杉野希妃や最近では有名な女優 黒木瞳も監督デビューを果たした。
他にも、個性的な作品を発表した竹葉リサ、若手では酒井麻衣、松本花奈や若い女優では小川紗良も監督に進出してきている。
違うジャンルから監督もこなす監督は蜷川有紀が最も有名だが、他にも個性的な作品のRISA、ファッションの分野からTORICO監督など---この1、2年ますます目立ってきている。

そんなこんな、新しい女性監督が増えている中で、初長編監督でデビューを飾るのが、この村田唯。
彼女自身も今まで、金子修介、井口昇、今泉力哉監督などの作品をはじめ多くの作品に出演してきた女優さんでもある。
そんな彼女が、挑んだ初監督作品『密かな吐息』に今、じわじわと注目が集まっている。

画像: 女優・監督として存在を示す処女作『密かな吐息』の村田唯監督

自ら撮った演技では、自慰シーンまで挑戦の体当たりを見せた村田唯!

自ら、撮り,演じた処女作『密かな吐息』

前回シネフィルでも、記事で取り上げたところ、アクセス第一位をしばらく続けたこの作品。

プロフィールは、北海道生まれで役者を志し上京。日本大学芸術学部卒業後、井口昇監督「デッド寿司」、金子修介監督「青いソラ白い雲」、園子温監督・入江悠監督・鈴木太一監督 『みんな!エスパーだよ!』そして今泉力哉監督最新作「退屈な日々にさようならを」等、 様々な日本を代表する異才監督の作品に出演してきた女優。

今作、が初映画監督作品でありながら大胆にも長編に挑んでいる。
しかし、今作においてすでに、ゆうばりファンタスティック映画祭や田辺・弁慶映画祭などに選ばれていることからも、作品としてもすでに評価されており”欲望と情念みたいなものが、グジュグジュと滲み出ている”と入江悠監督に”今、日本で一番いやらしい映画”と井口昇監督がコメントを寄せた映画なのだ。

ストーリーは

愛に激しく傷付き全てを諦めた女、百合子。とある島に彷徨い着いた彼女は、
1日500円で自宅の部屋を貸す奇妙な男、岩井と出会う。岩井の家に
宿泊することにした百合子がその夜覗き見てしまったのは、
過去の愛にすがりつくような彼の秘密の行為。
百合子は岩井を嘲りながらも興味を抱き、何事もなかったかのように
彼との共同生活を続けていく。そして毎晩、岩井の行為を覗いていくが・・・

映画は、男女の愛の物語だが、過去と現在、妄想と現実が入り混じり、浮遊感を持つ大人のエロティックな寓話、そして魂の再生の物語となっている。

そんな作品の中での、印象的なシーンの一つとして、自慰シーンがある。
自らの監督作で、主演を務める中で、演技でも大胆なシーンを見せている。

初公開が11月5日(土)よりシネマート新宿で先行1週間限定レイトショーで決まっており、公開直前に村田唯の初めての監督としての想いなどを聞いてみた。
ぜひ、ご覧ください。

”新・表現者たち” 第一回 村田唯監督インタビュー

画像: 映画「密かな吐息」村田監督インタビュー youtu.be

映画「密かな吐息」村田監督インタビュー

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第一回監督作品『密かな吐息』予告

画像: 密かな吐息_予告編_cinemart版 youtu.be

密かな吐息_予告編_cinemart版

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2014年/日本/81分/カラー/16:9
出演:村田唯・広木健太・大林佳奈子・松田南帆
監督・脚本:村田唯

撮影:沼田真隆
照明:末松祐紀
録音:三嶋宏彰
編集:和田彩
音楽:柴田敏孝・神谷えり・牛島遼
整音:落合諒磨
撮影助手:芳賀俊
監督助手:鈴木祥・梅本健太
山田卓司・中島あゆみ
大道具助手:村田裕子
照明応援:岡村大志
翻訳:チャド・マレーン
製作:山田卓司
プロデューサー:村田憲恒

11月5日(土)~11月11日(金) シネマート新宿で先行1週間限定レイトショー
11月26日~下北沢トリウッドにてロードジョー!!

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