宮沢りえ主演最新作、映画『湯を沸かすほどの熱い愛』が、本日全国公開となりました。
〝死にゆく母と、残される家族が紡ぎだす愛″という普遍的なテーマを、想像できない展開とラストで、涙と生きる力がほとばしる、驚きと感動の詰まった物語に昇華した本作。
この度、公開を記念し、監督・キャスト登壇の初日舞台挨拶が実施されました。

【会 場】 新宿バルト9 シアター9 (新宿区新宿3丁目1-26新宿三丁目イーストビル)
【登 壇】 宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、伊東蒼、中野量太監督  
※上映前イベント

画像: 【会 場】 新宿バルト9 シアター9 (新宿区新宿3丁目1-26新宿三丁目イーストビル) 【登 壇】 宮沢りえ、杉咲花、オダギリジョー、松坂桃李、伊東蒼、中野量太監督 ※上映前イベント

宮沢りえ。演劇の神様に試されているなという気持ちもありました--

 上映前の劇場内、MCの呼び込みにあわせて拍手の沸き起こる中、この日を心待ちにしていた中野量太監督とキャストが登場。

鮮やかな水色のロングドレスに身を包んだ宮沢さんは、がんで余命2か月と告知された幸野家のお母ちゃん、双葉を演じた。
「今から皆さんに観て頂くと思う胸がとどきどきします。中野監督の素晴らしい脚本に感動して出演を決めたのですが、私も母をがんで亡くしたので、このお話を頂いた時、演劇の神様に試されているなという気持ちもありました。双葉という余命を宣告されたお母ちゃんを演じるには並大抵のエネルギーではできないなと思って挑みました。本当に素敵な娘たちと共演者の方たちと、毎日奇跡のような日常のような素晴らしい日々を重ねてできた作品だと思っています。私はこの作品に出合えてとてもとても幸せだと思っています。
皆さんがこの映画を観た後の景色が観る前の景色とちょっと輝いてみえるといいなと思っています。」と熱い思いを語った。

幸野家の娘、安澄を演じた杉咲さんは「この映画を撮影した現場は本当に素敵な空間でした皆がこの脚本を愛していてひとつの方向に向かって作った作品です。皆さんに好きだなって思ってもらえたら嬉しいです。」と撮影を反芻するように語った。

幸野家の頼りないお父ちゃん、一浩を演じたオダギリジョーさんが「胸がいっぱいで何もしゃべれません。」と言葉少なに言うと、すかさず「ちゃんとしてください」と叱るお母ちゃん・宮沢さん。
うながされて再び話しはじめるオダギリさん「この作品を観て強く思ったのは宮沢さんと杉咲さんが身を削った俳優としての表現がとても素晴らしいんです。」と言うと、「オダギリさんも素敵でした」と宮沢さんがナイスフォロー。本当の夫婦のような軽妙なやりとりに会場は温まった。

幸野一家と出会う孤独なヒッチハイカー、拓海を演じた松坂さんは、心の底からおすすめしたい映画ですと絶賛。「本当に素晴らしい作品で、観終わった後に、自分がこの作品に関われたことは誇りだし多くの人に届けるべきだなと強く感じました。是非、皆さんの感想を添えて広めてください。」とメッセージを送った。

幸野家のもう一人の娘、鮎子を演じた伊東蒼ちゃんは、「お母ちゃん(宮沢さん)とは「嘘はなしね」という約束を、中野監督とは「家族になってね」と約束して撮影に入りました。鮎子が嬉しい時は嬉しかったし、悲しい時は悲しくなりました。私はこの映画を観て家族になれたなと思います」とはにかみながら撮影の思い出を語った。

映画を初めて観た時のことを聞かれると、宮沢さん「演技って、作られた嘘の中で生きることだと思っているのですが、共演者の方たちと現場で演技をし呼吸をしていると、まるで今本当の時間が流れているような感覚だったのを思い出します。それがスクリーンにもあふれていたなと思いました。」
映画が完成してもしばらく観なかったというオダギリさんは「この作品は良いに決まっていると台本の時点で思っていたんです。現場で宮沢さんの素晴らしい演技を見ていたので、映画を観なくても素晴らしいだろうと十分記憶ができあがっていて。で観たらやはり素晴らしかったんですけど。10年20年後にちゃんと残っているだろうなという作品でした。」

最後に中野監督は「映画監督を目指して上京して19年と7か月、この劇場にお客様がひしめいているという景色を見るまでかかりました。僕が何度も何度も練り上げて面白いと思っていたものがキャスト、スタッフの力によって超えていってくれたと思っています。
きっと観る前の皆さんが今持っている想像を超えた映画となっていると思います。今日からこの映画が羽ばたいていくように応援宜しくお願いします。」と初日を迎え万感の思いを語った。
こうして、監督・キャストの熱い愛で沸いた初日舞台挨拶となった。

画像: 『湯を沸かすほどの熱い愛』予告 youtu.be

『湯を沸かすほどの熱い愛』予告

youtu.be

【ストーリー】
私には、死ぬまでにするべきことがある。
銭湯「幸の湯」を営む幸野家。しかし、父が1年前にふらっと出奔し銭湯は休業状態。
母・双葉は、持ち前の明るさと強さで、パートをしながら、娘を育てていた。
そんなある日、突然、「余命わずか」という宣告を受ける。その日から、彼女は、「絶対にやっておくべきこと」を決め実行していく。
家出した夫を連れ帰り家業の銭湯を再開させる、気が優しすぎる娘を独り立ちさせる、娘をある人に合わせる…母の行動は、家族からすべての秘密を取り払うものだった。
ぶつかり合いながらもより強い絆で結びついていく家族。
そして母から受けた大きな愛で繋がった家族は、究極の愛を込めて母を葬(おく)ることを決意する。

出演:宮沢りえ 杉咲花 篠原ゆき子 駿河太郎 伊東蒼 /松坂桃李 /オダギリジョー
脚本・監督:中野量太
主題歌:きのこ帝国「愛のゆくえ」
2016 年/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/125 分  
(C)2016「湯を沸かすほどの熱い愛」製作委員会
配給:クロックワークス

新宿バルト9他全国公開中

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