1992年に亡くなったドキュメンタリー映画監督小川紳介と小川プロの作品を英国の有名な現代美術複合センターICAで回顧上映されることがわかった。
会期は11月17日から12月11日まで開催される。

皆さんは、小川紳介をご存知だろうか?
日本のドキュメンタリー映画の礎を作ったと言ってもいい小川紳助と小川プロの作品。
今までも、多くの映画監督に影響を与え続けてきた。

小川プロが日本に存在したのはひとつの時代の奇跡である(映画監督・大島渚)

首を長くして待ちわびた小川プロの新作を見にホールへと駆けつける。スクリーンを通して放射されるエネルギーを受け止めながら帰り道、決まって「自分はどう生きていけばいいんだろうか?」と自問自答していた20代の私。そう小川プロの作品は、私にとって最良の“生き方の教科書”なのだ。今も行き詰まるたびに見直している。小川プロを越えることは、私にとって大きな、終生の課題である。(映画監督・原一男)

一時は幻となっていたこれらの作品は、映画復刻レーベルDIGによってDVD化され今年復活を遂げた。

人、闘い、魂、熱、農、風土・・・様々な世界を克明に描き続け、日本のみならず世界中から高く評価され続ける小川紳介率いる小川プロダクション映画・・・大島渚、原一男、是枝裕和、想田和弘ら名だたる映画監督達に強烈な刺激、フィーバー(熱情)と影響を与え続けた伝説的傑作を数多く残すも1作を除いてソフト化すらされていなかった。その小川プロダクション全20作品を順次DVD化する日本映画史上に残る大プロジェクトをDIGレーベルが動かします!

今回の回顧上映は、すでにガーディアン紙などにも取り上げられ、世界でのドキュメンタリー映画監督の小川紳介の再評価が始まった。

海城高等学校、國學院大學政経学部卒業。
大学卒業後、1959年に「新世紀映画」入社。1960年に、岩波映画製作所と助監督契約を結ぶ。1961年、東陽一・土本典昭らと映画研究グループ「青の会」を結成。1964年、岩波との契約を解消。1966年、『青年の海 四人の通信教育生たち』を自主製作する。
1966年、小川プロダクションを設立。スタッフを率い、三里塚の農民と生活を共にしながら成田空港の建設に反対する農民運動(いわゆる三里塚闘争)を記録した「三里塚」シリーズ七作を作成する。
その後、小川プロダクションのスタッフと共に山形県上山市に移住し農業を営みながら、1982年に『ニッポン国古屋敷村』、1986年に『1000年刻みの日時計 牧野村物語』を発表。ベルリン映画祭国際批評家連盟賞を受賞する。
1992年、直腸ガンの転移による肝不全により死去。享年56。
なお、小川の作品がはほとんどがビデオ化、DVD化等されておらず、唯一『日本解放戦線 三里塚の夏』が2012年にDVDブックとして(『小川プロダクション『三里塚の夏』を観る――映画から読み解く成田闘争』)、ソフト化されたのみであったが、2013年に日本映画専門チャンネルが「小川プロダクション全作品放送決定」と謳うものの、放送計画は頓挫した。
2016年4月から映画復刻レーベルDIGが小川プロダクション全作品をDVD化することが決定した。                             (Wikipediaの略歴)

DVDで復活された小川紳介の映画

画像1: http://www.dig-mov.com

http://www.dig-mov.com

画像2: http://www.dig-mov.com

http://www.dig-mov.com

画像: https://www.ica.org.uk/whats-on/ogawa-shinsuke-and-ogawa-pro-battle-front-liberation-japan-summer-sanrizuka-sanrizuka-three

https://www.ica.org.uk/whats-on/ogawa-shinsuke-and-ogawa-pro-battle-front-liberation-japan-summer-sanrizuka-sanrizuka-three

画像: 『三里塚シリーズDVD BOX』(2016年7月2日発売)・日本映画史に残る大事件!小川プロダクション(小川紳介)DVD化プロジェクト告知映像! youtu.be

『三里塚シリーズDVD BOX』(2016年7月2日発売)・日本映画史に残る大事件!小川プロダクション(小川紳介)DVD化プロジェクト告知映像!

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画像: 驚天動地!日本映画史に残る奇跡!小川プロ全作品DVD化プロジェクト始動! youtu.be

驚天動地!日本映画史に残る奇跡!小川プロ全作品DVD化プロジェクト始動!

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1966年 - 『青年の海 四人の通信教育生たち』- 監督
1967年 - 『圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録 The Oppressed Students』- 監督
1967年 - 『現認報告書 羽田闘争の記録』- 監督
1968年 - 『日本解放戦線 三里塚の夏』- 監督
1970年 - 『日本解放戦線 三里塚』- 監督
1970年 - 『三里塚 第三次強制測量阻止斗争』- 監督
1971年 - 『三里塚 第二砦の人々』(マンハイム映画祭ジョセフ・フォン・スタンバーグ賞受賞)- 監督
1972年 - 『三里塚 岩山に鉄塔が出来た』- 監督
1973年 - 『三里塚 辺田部落』- 監督
1975年 - 『どっこい! 人間節 寿・自由労働者の街』- 構成・編集
1976年 - 『クリーン・センター訪問記』- 監督・編集
1977年 - 『三里塚 五月の空 里のかよい路』- 監督
1977年 - 『牧野物語 養蚕篇 -映画のための映画-』- 監督
1977年 - 『牧野物語 峠』- 製作・監督・編集
1982年 - 『ニッポン国 古屋敷村』[3](ベルリン映画祭国際批評家連盟賞受賞)- 監督
1987年 - 『1000年刻みの日時計 牧野村物語』- 監督
1987年 - 『京都鬼市場 千年シアター』- 監督
1991年 - 『映画の都』- 構成・編集
2001年 - 『満山紅柿 上山 柿と人とのゆきかい』- 監督(第一期撮影分のみ)

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