キネマ旬報ベスト・テン第1位、日本アカデミー賞最優秀外国作品賞ほか受賞多数!
ミニシアター文化隆盛の先駆けとなった名作が、39年ぶりにスクリーンに甦る!

日本でも大ヒットしたあの名作が再び---ヴィスコンティ監督の後期最高傑作

イタリアの巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の 1974 年の名作『家族の肖像 デジタル完全修復版』を、2017年2月11日(土)より、岩波ホールほか全国順次公開することがこのほど決定しました。

画像: (c)Minerva Pictures

(c)Minerva Pictures

1978年に日本で初公開され、キネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位、日本アカデミー賞最優秀外国作品賞、ブルーリボン賞外国作品賞、文化庁芸術祭外国映画の部大賞など、数々の映画賞を受賞し、ヴィスコンティの名をあらためて広く日本中に知らしめた『家族の肖像』が、初公開から数えて実に39年ぶりにデジタル完全修復版で日本のスクリーンによみがえります。

18世紀イギリスで流行した<家族の肖像>と呼ばれる家族の団欒画のコレクションに囲まれて、ローマの豪邸に一人暮らす老教授。
失われゆくものたちに埋もれ、孤独に生きていた彼の生活が、ある家族の闖入によって掻き乱されていく様を描いた本作は、ヴィスコンティ監督の後期最高傑作と謳われています。

主演は、『山猫』(1963)で、滅びゆく貴族を見事に体現したバート・ランカスター。
本作でもまた、ヴィスコンティ自身の精神的な肖像とも言うべき教授役を味わい深く演じています。始めは反目しながらも次第に強く惹かれていく美青年コンラッドには、公私にわたり監督から寵愛を受けたヘルムート・バーガー。
また、気品あふれる存在感を過去作に焼き付けてきたシルヴァーナ・マンガーノが、貴族ならではの傍若無人さをまき散らす伯爵夫人に扮し、強烈な存在感を示します。そして、回想場面で登場する、クラウディア・カルディナーレ、ドミニク・サンダの特筆すべき美しさには、ため息が漏れることでしょう。

フェンディの特別プロジェクトとしてデジタル完全修復版が完成!

今回初公開されるデジタル完全修復版は、イタリア・ローマを代表するラグジュアリーブランド フェンディが2013年9月にミラノ・モンテナポレオーネ通りに新旗艦店をオープンした際の、特別プロジェクトの一環として制作されました。
本作においてフェンディは、映画、演劇界で名を馳せる衣装デザイナー ピエロ・トージとのコラボレーションによって、シルヴァーナ・マンガーノが着用した、いくつかの重要なシーンに登場するファーコートを制作しています。

生誕110年、没後40年を記念して、2016年春から再公開が続く名匠ルキーノ・ヴィスコンティの絢爛たる名作の数々。本作が、そのメモリアルイヤーの掉尾を飾ります。


監督:ルキーノ・ヴィスコンティ
原案・脚本:エンリコ・メディオーリ
脚本:スーゾ・チェッキ・ダミーコ
撮影:パスクァリーノ・デ・サンティス
音楽:フランコ・マンニーノ
出演:バート・ランカスター、シルヴァーナ・マンガーノ、ヘルムート・バーガー、クラウディア・マルサーニ、ステファーノ・パトリッツィ、クラウディア・カルディナーレ、ドミニク・サンダほか
原題:Gruppo di famiglia in un interno/Conversation Piece
1974年/121分/テクニカラー/モノラル/シネマスコープ 
日本語字幕:関口暁子 字幕監修:柳澤一博
協力:フェンディ ジャパン 
配給:ザジフィルムズ 
(c)Minerva Pictures

2017/2/11(祝・土)より、岩波ホール他全国順次ロードショー!

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