森美術館では、2017年1月9日(月・祝)まで、「宇宙と芸術展」を開催しています。
宇宙は古来、人間にとって永遠の関心事であり、また信仰と研究の対象として、世界各地の芸術の中で表現され、多くの物語を生み出してきました。本展では、隕石や化石、ダ・ヴィンチやガリレオ・ガリレイ等の歴史的な天文学資料、曼荼羅や日本最古のSF小説ともいえる「竹取物語」、そして現代アーティストによるインスタレーションや、宇宙開発の最前線に至るまで、古今東西ジャンルを超えた多様な出展物約200点を一挙公開しています。

「人は宇宙をどう見てきたか?」、「宇宙という時空間」、「新しい生命観―宇宙人はいるのか?」、「宇宙旅行と人間の未来」の4つのセクションで構成し、未来に向かっての新たな宇宙観、人間観を提示することを試みています。

Section 1
人は宇宙をどう見てきたか?

How Have Humans through the Ages Viewed the Universe?
人間が宇宙をどのように見てきたかという歴史的な宇宙観の一端を、東西の神話・宗教美術作品や貴重な天文学資料等を通して紹介します。南北朝時代、室町時代に描かれた両界曼荼羅や星曼荼羅、方位に宿る神々を描いた十二天像、チベット曼荼羅などを展示。アジア的な世界観や仏教的観点から見た宇宙像を探ります。

明治時代、富山県に流れ落ちた隕鉄と呼ばれる鉄の隕石から作られた日本刀「流星刀」を展示しています。日本古来の刀から宇宙と地球の関係性を探ります。

Section 2
宇宙という時空間
The Universe as Space-Time

星さえも吸い込むブラックホール、今眺めている星の光が何億光年も彼方から放たれている事実、11次元あるといわれる宇宙空間の不思議、さらに私たちの時空認識を刷新した天体観測技術の驚くべき進歩等が、現代美術の作品等によって表現されます。

巨大なブラックホールを中心に回る銀河系、多元宇宙理論などを表現したビョーン・ダーレムの大型インスタレーション、コンピュータ画面のピクセルとなった超高感度の天体望遠鏡がとらえた深宇宙の星々を、マクロとミクロが交差するイメージとしてとらえたヴォルフガング・ティルマンスの写真作品等、さまざまな宇宙観が展示されます。

画像: 《ブラックホール(M-領域)》 ビョーン・ダーレム(1974年–) 2008年/木、スチール、蛍光灯、電球、塗料/サイズ可変 Guido W. Baudach Gallery, Berlin and Hiromi Yoshii Gallery, Tokyo

《ブラックホール(M-領域)》 ビョーン・ダーレム(1974年–)
2008年/木、スチール、蛍光灯、電球、塗料/サイズ可変
Guido W. Baudach Gallery, Berlin and Hiromi Yoshii Gallery, Tokyo

画像: ヴォルフガング・ティルマンス(1968年–)の作品群 中央上:《名づけられた銀河と名づけられていない銀河、E_S_O_》 2012年 紙にインクジェットプリント 作家蔵 右下:《ガイド星、ESO》 2012年 紙にインクジェットプリント 作家蔵

ヴォルフガング・ティルマンス(1968年–)の作品群
中央上:《名づけられた銀河と名づけられていない銀河、E_S_O_》 2012年
紙にインクジェットプリント
作家蔵
右下:《ガイド星、ESO》 2012年
紙にインクジェットプリント
作家蔵

画像: 左:《星屑からの隠遁者》 ジア・アイリ/贾蔼力(1979年–) 2015-2016年 油彩、カンヴァス 作家蔵 制作協力:パン・クワァンイ(潘広宜) _ 右:《無題》 ジア・アイリ/贾蔼力(1979年–) 2015年 油彩、カンヴァス 作家蔵

左:《星屑からの隠遁者》 ジア・アイリ/贾蔼力(1979年–) 2015-2016年
油彩、カンヴァス
作家蔵 
制作協力:パン・クワァンイ(潘広宜) _
右:《無題》 ジア・アイリ/贾蔼力(1979年–) 2015年
油彩、カンヴァス
作家蔵

Section 3
新しい生命観――宇宙人はいるのか? A New View of Life—Do Aliens Exist?

隕石・化石等の人間史を超えた地球史を起点として、江戸時代のUFO伝説ともいわれる「うつろ舟の蛮女」から、人間が想像してきた宇宙人像、更には最先端の遺伝子工学やA.I.技術等について言及する作品を紹介します。

エアロスミスのアルバム「Just Push Play」でアルバムジャケットにも使用され、イラストレーターとして世界的に高く評価されている空山基の立体作品が登場します。

画像: 右手前:《ザ・ルーキー》 パトリシア・ピッチニーニ(1965年–)  2015年 ファイバーグラス、シリコン、毛 作家蔵

右手前:《ザ・ルーキー》 パトリシア・ピッチニーニ(1965年–)  2015年
ファイバーグラス、シリコン、毛
作家蔵

画像: 《セクシーロボット》  空山 基(1947 年 –)  2016 年 FRP、鉄、金・銀メッキ調塗料、LED ネオンライト 作家蔵

《セクシーロボット》  空山 基(1947 年 –)  2016 年
FRP、鉄、金・銀メッキ調塗料、LED ネオンライト
作家蔵

Section 4
宇宙旅行と人間の未来
Space Travel and the Future of Humanity

宇宙旅行時代到来間近の今、これからの人間と宇宙の関係や、人間の生き方はどう変わっていくのかという問題について、アーティストのビジョンを紹介し、未来を描きます。
また、米ソの宇宙開発の歴史やJAXAの「ISS/きぼう文化・人文社会科学利用パイロットミッション」参加作品、《マーズ・アイス・ハウス》、HAKUTO等、宇宙開発の最前線を展示します。

画像: 《ザ・クローラー》  トム・サックス(1966 年 –)  2003 年 フォーム、接着剤、木、金属製フレーム Galerie Thaddaeus Ropac, Paris/Salzburg

《ザ・クローラー》  トム・サックス(1966 年 –)  2003 年
フォーム、接着剤、木、金属製フレーム
Galerie Thaddaeus Ropac, Paris/Salzburg

画像: 左:《宇宙投資家》 ジュール・ド・バランクール(1972年–)  2015年 油彩、パネル Galerie Thaddaeus Ropac, Paris/Salzburg 右:《コズミック・カオス》 ジュール・ド・バランクール(1972年–)  2015年 油彩、パネル Galerie Thaddaeus Ropac, Paris/Salzburg

左:《宇宙投資家》 ジュール・ド・バランクール(1972年–)  2015年
油彩、パネル
Galerie Thaddaeus Ropac, Paris/Salzburg
右:《コズミック・カオス》 ジュール・ド・バランクール(1972年–)  2015年
油彩、パネル
Galerie Thaddaeus Ropac, Paris/Salzburg

画像: 左:《カマール:月を彷徨う人》ネリ・オックスマン(1976年–) 2014年 ストラタシス Objet500™  Connex3 カラー・マ ルチマテリアル3D プロダクション・システムによる3D印刷 所蔵:ストラタシス 共同制作:クリストフ・バダー、ドミニク・コルブ(デスクリプティブ)、ジョー・ヒックリン(ザ・マスワークス)、協力:ストラタシス 右:《ズハル:土星を彷徨う人》ネリ・オックスマン(1976年–)  2014年 ストラタシス Objet500™  Connex3 カラー・マ ルチマテリアル3D プロダクション・システムによる3D印刷 所蔵:ストラタシス 共同制作:クリストフ・バダー、ドミニク・コルブ(デスクリプティブ)、ジョー・ヒックリン(ザ・マスワークス)、協力:ストラタシス

左:《カマール:月を彷徨う人》ネリ・オックスマン(1976年–) 2014年
ストラタシス Objet500™  Connex3 カラー・マ ルチマテリアル3D プロダクション・システムによる3D印刷
所蔵:ストラタシス
共同制作:クリストフ・バダー、ドミニク・コルブ(デスクリプティブ)、ジョー・ヒックリン(ザ・マスワークス)、協力:ストラタシス
右:《ズハル:土星を彷徨う人》ネリ・オックスマン(1976年–)  2014年
ストラタシス Objet500™  Connex3 カラー・マ ルチマテリアル3D プロダクション・システムによる3D印刷
所蔵:ストラタシス
共同制作:クリストフ・バダー、ドミニク・コルブ(デスクリプティブ)、ジョー・ヒックリン(ザ・マスワークス)、協力:ストラタシス

◼︎9月12日(月)より森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて「宇宙と芸術展」をイメージしたフードメニューの提供を開始!

宇宙の日とは、毛利衛さんが日本人で初めてスペースシャトルに乗って宇宙へ旅立った日(1992年9月12日)として、宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって制定されました。
「宇宙と芸術展」では、「宇宙の日」にあわせて宇宙空間を食の面からもお楽しみいただけるよう、コラボメニューを提供。
ご来館の際は、味覚も視覚も刺激するインパクトのあるコラボメニューを是非お楽しみください!

画像1: ◼︎9月12日(月)より森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて「宇宙と芸術展」をイメージしたフードメニューの提供を開始!

味に自信あり。ブラックホールのように全てを吸い込みそうな漆黒の丼物メニューが誕生!
「ブラックホールかきあげ丼」 1,280円
竹炭を加えた魚介(ソフトシェルシュリンプ・エビ・イカ・アサリ)のかき揚げの上に、ウズラの卵、金箔や銀シュガーをあしらって、太陽や宇宙の星々を表現しました。ご飯にも竹炭を加えて炊きあげています。
※提供期間:9月12日(月)~1月9日(月)

<補足:出展物をモチーフにしたオリジナルグッズ「うつろ舟 どんぶり」でご提供!>
江戸時代後期に、茨城県の海岸に美しい女性が乗った、UFO によく似た「うつろ舟」が漂着したという事件がありました。その様子が描かれた出展物をモチーフに制作された本展限定のUFO 型どんぶりで提供します。うつろ舟をあけると、宇宙がひろがっている、というストーリー仕立てになっています。

画像: 常陸国鹿島郡京舎ヶ濱漂流船のかわら版ずり|1844(江戸時代)| 木版画|26 × 32 cm|所蔵:船橋市西図書館

常陸国鹿島郡京舎ヶ濱漂流船のかわら版ずり|1844(江戸時代)|
木版画|26 × 32 cm|所蔵:船橋市西図書館


画像2: ◼︎9月12日(月)より森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて「宇宙と芸術展」をイメージしたフードメニューの提供を開始!

宇宙空間をイメージした幻想的な大人パフェ!
「惑星と時空間のパフェ」 900円
溢れそうなくらい器に大きく載ったアイスクリーム(ティラミスアイス、柚子アイス)は惑星をイメージしました。器の中には、ゼリー(ブルーのソーダ味)、ブルーベリーソース(紫)、パンナコッタ(白)に、銀シュガーをちりばめ、銀河系をイメージしています。ミカンやチョコチップのアクセントも効いた、大人なパフェです。
※提供期間:9月12日(月)~10月31日(月)

画像3: ◼︎9月12日(月)より森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて「宇宙と芸術展」をイメージしたフードメニューの提供を開始!

宇宙ステーションから見る世界を再現!
惑星と時空間のスイーツプレート 1,200円
カシスムース、ピスタチオアイスを惑星に見立て、焼きチョコレートの隕石、チーズケーキの流れ星など、様々なスイーツをプレートに盛り合わせて宇宙空間を絵画的に表現しました。
※提供期間:11月1日(火)~1月9日(月)

また、コラボメニューをご注文の方には、本展オリジナルワッペンのコースターをプレゼント!
(直径9cm、お色は選べません)

画像4: ◼︎9月12日(月)より森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて「宇宙と芸術展」をイメージしたフードメニューの提供を開始!
画像5: ◼︎9月12日(月)より森タワー52階のミュージアムカフェ「THE SUN」にて「宇宙と芸術展」をイメージしたフードメニューの提供を開始!

提供場所:Museum Cafe & Restaurant THE SUN & THE MOON Cafe Area THE SUN(六本木ヒルズ森タワー52階)
営業時間:11:00~22:00(L.O. フード21:00、ドリンク 21:30)期間中無休(イベントによりクローズする場合もあります)

「宇宙と芸術展」のオリジナルミッションワッペン(非売品)付き図録を9月12日(月)より数量限定発売!

宇宙と芸術展 オリジナルミッションワッペン付き 図録 3600円
ダ・ヴィンチの手稿・曼荼羅等、展示替え予定作品もすべて収録し、竺覚暁氏(金沢工業大学ライブラリーセンター館長)、的川泰宣氏(宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授)、アルベルト・ロッカ氏(アンブロジアーナ図書館・絵画館館長)など、豪華執筆陣による読みごたえのある論考のほか、出展全作品の解説のついた 魅力満載の図録に、非売品の本展オリジナルミッションワッペンが付きました!

画像1: 「宇宙と芸術展」のオリジナルミッションワッペン(非売品)付き図録を9月12日(月)より数量限定発売!
画像2: 「宇宙と芸術展」のオリジナルミッションワッペン(非売品)付き図録を9月12日(月)より数量限定発売!

◼︎展覧会概要

展覧会名:宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ
主催: 森美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
企画:南條史生(森美術館館長)、椿 玲子(森美術館アソシエイト・キュレーター)
企画協力:龍谷大学 龍谷ミュージアム、金沢工業大学ライブラリーセンター
助成:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
協賛:NEC、株式会社大林組、IHI運搬機械株式会社
特別協力:宇宙航空研究開発機構(JAXA)制作協力パナソニック株式会社
協力:日本貨物航空株式会社、シャンパーニュ ポメリー
会期:2016年7月30日(土)~2017年1月9日(月・祝)
会場:森美術館
住所:東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー53F
開館時間:10:00~22:00、火10:00~17:00
     *「六本木アートナイト2016」の開催に伴い、
     10月21日(金)は翌朝1:00まで、10月22日(土)は翌朝6:00まで
     *いずれも入館時間は閉館時間の30分前まで
     *会期中無休
入館料:一般1,600円、学生(高校・大学生)1,100円、子供(4歳~中学生)600円
*展望台東京シティビュー、屋上スカイデッキへは別途料金。

【問い合わせ先】:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
森美術館ウェブサイト:www.mori.art.museum

「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」cinefilチケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「宇宙と芸術展:かぐや姫、ダ・ヴィンチ、チームラボ」チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いしております。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2016年10月10日 24:00 月曜日
記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
4、ご連絡先メールアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名、アーティスト名
6、読んでみたい執筆者
7、連載で、面白いと思われるもの、通読されているものの、筆者名か連載タイトルを、
  5つ以上ご記入下さい(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるものの、筆者名か連載タイトルを、3つ以上ご記入下さい
 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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