印象派を代表する米国人女性画家、メアリー・カサット(1844-1926)の回顧展が9月11日(日)まで横浜市の横浜美術館で開催されています。国内ではなんと35年ぶりです。同時代の女性画家であるベルト・モリゾや、ドガ、ピサロなど関連画家の作品も展示されて彼女を取り巻く時代を感じ取れます。

画像: 左:メアリー・カサット《庭の子どもたち(乳母)》1878年 油彩、カンヴァス、ヒューストン美術館蔵 右:メアリー・カサット《浜辺で遊ぶ子どもたち》1884年 油彩、カンヴァス、ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵 photo©cinefil

左:メアリー・カサット《庭の子どもたち(乳母)》1878年 油彩、カンヴァス、ヒューストン美術館蔵
右:メアリー・カサット《浜辺で遊ぶ子どもたち》1884年 油彩、カンヴァス、ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵
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画像: 左:メアリー・カサット《刺繍するメアリー・エリソン》 1877年 油彩、カンヴァス、フィラデルフィア美術館蔵 右:メアリー・カサット《赤い帽子の女性》 1874/75年 油彩、カンヴァス、ジェラルド&キャサリン・ピーターズ夫妻協力 photo©cinefil

左:メアリー・カサット《刺繍するメアリー・エリソン》
1877年 油彩、カンヴァス、フィラデルフィア美術館蔵
右:メアリー・カサット《赤い帽子の女性》
1874/75年 油彩、カンヴァス、ジェラルド&キャサリン・ピーターズ夫妻協力
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また、カサットの傑作、《桟敷席にて》が日本初公開!
劇場は、ドガやルノワールら印象派の画家たちが好んだ題材のひとつですが、カサットも華やかな劇場の桟敷席を描いています。

画像: 右手前:メアリー・カサット《桟敷席にて》1878年 油彩、カンヴァス、ボストン美術館蔵 photo©cinefil

右手前:メアリー・カサット《桟敷席にて》1878年 油彩、カンヴァス、ボストン美術館蔵
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米国、ペンシルヴェニア州ピッツバーグ郊外の富裕な家庭に生まれたカサットは、1865年、21歳の時に画家を志してパリに渡ります。当時、パリの美術界は男性中心で、エコール・デ・ボザール(国立美術学校)への女性の入学は許されていませんでした。何人かの画家に指導を受けつつ、ルーヴル美術館で名画の模写に励むという日々を送っていました。
一時帰国後、再渡欧した彼女は、やがてその才能に注目したドガの訪問を受けます。そしてサロン(官展)に何度か入選しながらも正当に評価されていないと不満のあった彼女は、1879年の第4回印象派展に参加するのです。その後、第7回を除き毎回出品しました。

カサットの明るい色彩や自由な筆致は印象派の影響を受けていますが、風景はあくまで脇役で、人物、それも主に女性と子どもが主役です。

画像: 左:カミーユ・ピサロ《花咲くプラムの木》1889年頃 油彩、カンヴァス、姫路市立美術館蔵(國富奎三コレクション) 右:メアリー・カサット《果実をとろうとする子ども》1893年 油彩、カンヴァス、ヴァージニア美術館蔵 photo©cinefil

左:カミーユ・ピサロ《花咲くプラムの木》1889年頃 油彩、カンヴァス、姫路市立美術館蔵(國富奎三コレクション)
右:メアリー・カサット《果実をとろうとする子ども》1893年 油彩、カンヴァス、ヴァージニア美術館蔵
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1890年、パリのエコール・デ・ボザールで開催された日本版画展に感銘を受けたカサットは、歌麿や清長の風俗表現や平面的な画面構成を研究し、女性の日常を描いた多色刷り銅版画の連作を制作しました。本展では、近代版画の傑作と言われる10点組の多色刷り銅版画全点が展示されています。藍色の壁面に版画が引き立つこのエリアで見ることができます。

画像: 左:メアリー・カサット《沐浴する女性》 1890-91年 ドライポイント、アクアチント、ブリンマー・カレッジ蔵 右:メアリー・カサット《母のキス》1890-91年 ドライポイント、アクアチント、アメリカ議会図書館蔵 photo©cinefil

左:メアリー・カサット《沐浴する女性》 1890-91年 ドライポイント、アクアチント、ブリンマー・カレッジ蔵
右:メアリー・カサット《母のキス》1890-91年 ドライポイント、アクアチント、アメリカ議会図書館蔵
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画像: 左:ベルト・モリゾ《縫い物をする女性》 1879年頃 油彩、カンヴァス、オルブライト=ノックス美術館蔵 右:ベルト・モリゾ《赤ん坊の顔》 1872年 パステル、紙、個人蔵 photo©cinefil

左:ベルト・モリゾ《縫い物をする女性》
1879年頃 油彩、カンヴァス、オルブライト=ノックス美術館蔵
右:ベルト・モリゾ《赤ん坊の顔》
1872年 パステル、紙、個人蔵
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画像: 左:メアリー・カサット《タペストリー・フレームに向かうリディア》1881年頃 油彩、カンヴァス、フリント・インスティテュート・オブ・アーツ蔵 右:メアリー・カサット《眠たい子どもを沐浴させる母親》1880年 油彩、カンヴァス、ロサンゼルス郡立美術館蔵 photo©cinefil

左:メアリー・カサット《タペストリー・フレームに向かうリディア》1881年頃 油彩、カンヴァス、フリント・インスティテュート・オブ・アーツ蔵
右:メアリー・カサット《眠たい子どもを沐浴させる母親》1880年 油彩、カンヴァス、ロサンゼルス郡立美術館蔵
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女性の職業画家がまだ少なかった時代に、さまざまな困難を乗り越えて画家となる意志を貫いたカサットの生き方、そして描きたい世界を独自の表現で表す姿勢は、現代の我々も性別に関係なく共感できるものです。
この夏、横浜を訪れたら、カサットの油絵やパステル画の爽やかなタッチに一服の涼を求めるのも一興かと。9月11日まで。その後、京都に巡回します。

【開催概要】

「メアリー・カサット展」
■横浜美術館
住所:神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1
開催期間:2016年6月25日(土)~2016年9月11日(日)
開館時間:10:00~18:00、※9月2日(金)は20:30まで開館 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:木曜日
入場料:一般1,600円、大学・高校生 1,100円、中学生 600円、小学生以下無料

主催 横浜美術館、NHK、NHKプロモーション、読売新聞社
後援 横浜市
助成 駐日アメリカ合衆国大使館、テラ・アメリカ美術基金
協賛 大日本印刷
協力 全日本空輸、日本貨物航空、横浜高速鉄道株式会社、横浜ケーブルビジョン、FMヨコハマ、首都高速道路株式会社
お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600

公式サイト:http://cassatt2016.jp
横浜美術館公式FB:https://www.facebook.com/YokohamaMuseumofArt/
横浜美術館公式公式twitter:https://twitter.com/yokobi_tweet

■京都国立近代美術館
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
開催期間:2016年9月27日(火)~2016年12月4日(日)
開館時間:9:30~17:00 ※入館は閉館の30分前まで。
休館日:月曜日および10月11日(火) ※ただし、10/10(月・祝)は開館。
入場料:一般1,500円(1,300円)、大学生 1,100円(900円)、高校生 600円(400円)
※( )内は前売り/20名以上の団体料金
※中学生以下、心身に障がいのある方とその付添者1名は無料(要証明)
※本展の入場券でコレクション展も観覧可能
お問い合わせ:ハローダイヤル 03-5777-8600

「メアリー・カサット展」cinefilチケットプレゼント

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「メアリー・カサット展」チケットプレゼント係宛てに、メールでご応募ください。
抽選の上5組10名様に、ご本人様名記名の招待券をお送りいたします。
記名ご本人様のみ有効の、この招待券は、非売品です。
転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いしております。

☆応募先メールアドレス  info@miramiru.tokyo
*応募締め切りは2016年8月20日 24:00 土曜日

記載内容
1、氏名 
2、年齢
3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
  建物名、部屋番号のご明記がない場合、郵便が差し戻されることが多いため、
  当選無効となります。
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 (複数回答可)
9、よくご利用になるWEBマガジン、WEBサイト、アプリを教えて下さい。
10、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
   また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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