七尾旅人、初となるライブ映像作品『兵士A』。
8月15日の終戦記念日より渋谷アップリンクで上映が決定しました。

断髪し自衛官の扮装をした七尾が演じる兵士Aとは、近い将来、この国に、数十年ぶりに現れるかもしれない1人目の戦死兵。書きためられた大量の新曲の中から相応しい楽曲を選び、時間と空間を越えておよそ百年間の壮大なスパンで、人間であることの困難さや、微かな希望を描いたこの壮絶なライブを、新進気鋭の映像作家・河合宏樹が撮影、編集。七尾旅人の最新アルバムとも呼べる、前例のないライブ映像作品として結実した。

画像1: 七尾旅人、初となるライブ映像作品『兵士A』。 8月15日の終戦記念日より渋谷アップリンクで上映が決定しました。

先日行われた渋谷のライブハウスでの試写会に参加した渋谷の映画館アップリンクの担当者が、これは映画館で体験すべき「映画」であると、急きょ劇場公開を企画し、この度終戦記念日を皮切りにロードショー公開が決定。15日には七尾旅人による舞台挨拶も予定されている。また広島の横川シネマほか、全国でも上映が予定されている。

ミュージシャンの佐野元春さんや、岡村靖幸さん、作家・クリエイターのいとうせいこうさん、漫画家のしりあがり寿さんや現役自衛官の方まで、さまざまな方面からメッセージが寄せられ反響を呼んでいる。
「兵士A」特設サイトではコメントの全文がチェックできるほか最新情報や、作品を紐解くためのさまざまなテキストが、UPされている。

画像2: 七尾旅人、初となるライブ映像作品『兵士A』。 8月15日の終戦記念日より渋谷アップリンクで上映が決定しました。

【作品解説】
ポップ史に残るさまざまなロックオペラやコンセプトアルバムを想起させつつも、そのどれとも似ず、さらに徹底された世界観。オルタナティヴ・フォーク、ポエトリー、スタンダード歌曲、トラディショナル、メロウソウル、即興、ノイズアヴァンギャルド、そしてJukeのようなダンスミュージックに至るまで、多様な音楽性が1つのテーマに奉仕していく。
「地獄の黙示録」、「フルメタル・ジャケット」などの傑作映画も思い起こすが、驚くべきは、それをガットギターによる弾き語りと、ヴォイス・エフェクト、幾つかのチープな機材のみでやり遂げたということ。これまで常に最小の道具と手がかりで、どんなものでも音楽化しようと試み続けてきた七尾が、いつしか類を見ない新しい音楽表現の可能性を、手繰り寄せたようにも思える。
本来完全なソロで行われる予定だったこの公演を、日本屈指のサックスプレイヤー梅津和時が、事前リハーサルなし完全インプロヴィゼーションによる濃密にして鮮烈な伴奏で、そして鬼才アニメーション作家ひらのりょうがミニマリスティックに研ぎ澄まされた舞台映像で支え、「兵士A」の世界をさらに深化させている。

画像: 七尾旅人『兵士A』予告編 / TAVITO NANAO『Soldier A』trailer youtu.be

七尾旅人『兵士A』予告編 / TAVITO NANAO『Soldier A』trailer

youtu.be

【収録曲】
・プロローグ
1.SQUAD RADIO
2.戦前世代
3.きみはひかり ぼくのひかり
4.1945
・Aくんが生まれ、そして死ぬまで
5.ぼくらのひかり
6.リンドンベル(じてんしゃにのれたひ)
7.Tender Games
8.兵士Aくんの歌
・Aくんが殺したひとびと
9.少年兵ギラン
10.LOVE IN WARTIME
11.Almost Blue
12.難民の歌
13.Fly me to the Moon
14.アトムの思い出
15.I'M WARBOT
16.foolish time
・再会
17.2020 追憶の東京オリンピック
18.1938 追憶の兵士「えい」
19.エアプレーン
20.赤とんぼ
21.七回忌
22.Perfect Protection(完全なる庇護)
23.誰も知らない

作詞・作曲・演奏:七尾旅人/サックス・クラリネット:梅津和時/
舞台映像:ひらのりょう
監督:河合宏樹(2016年/日本/175分/カラー/16:9)


This article is a sponsored article by
''.