2016年の”白すぎるオスカー”という汚名から脱却しようとしているアカデミー賞

来年から、大幅に白人以外の審査員を加えようという動きを見せている。
今回、683人の審査員の依頼をする人選を確定し、日本からの会員候補を発表した。
現在の会員数は約7千人強。増やすうち女性が46%、非白人が41%を占めた。
会員構成の多様化は過去にない規模になるという。
ただ今回、推薦された全員が会員になったとしてもその比率は白人が89%、男性が73%に減少するという割合だ。

選ばれたのは、北野武 、是枝裕和 、河瀬直美、 黒沢清 ドキュメンタリーでは原一男 美術の種田陽平と赤塚佳仁、音楽家の梅林茂、ジブリのプロデューサーだった西村義明 、アニメーションでは米林宏昌、堤大介に 山村浩二、そして俳優の仲代達矢の13人の面々。

他に、日系では、Karyn Kusama とCary Joji Fukunaga、Emiko Omori などが審査員に上がっている。
今まで日本人でアカデミーの会員になっていたのは、衣装デザイナーのワダ•エミと俳優の渡辺謙、監督では滝田洋二郎などが挙げられる。他にも音楽家の坂本龍一や撮影監督の栗田豊通らも、招待を受けている。

日本人もこれで、一気に10人以上が、審査員として加わることとなりそう。
ただ、会員になるとそれだけ、映画を見なければならず、それなりに忙しくなるため、今までも会員の候補になった高畑勲と宮崎駿などは、辞退していることもあり、全員が受託するかどうかはまだわからない。  

今年は、アジアからすでに多くの会員候補が選ばれたことは、先日シネフィルで掲載したが、中国系からも20人以上選ばれており、華人としてはホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクー、ジェームズ・ワン、アニメーターのラマン・ヒュイらが、そして韓国からはパク・チャヌク、イ・ビョンホンなどがリストに上がっている。

また、海外ではまだ27歳のグザヴィエ・ドランやイランの巨匠、アッバス・キアロスタミや『裸足の季節』でデビューを飾ったばかりの女性監督デニズ・ガムゼ・エルギュヴェンなども推薦されている。                                                             (敬称略)

画像: http://www.akiit.com/2016/02/17/academy-awards-boycott/

http://www.akiit.com/2016/02/17/academy-awards-boycott/

ホウ・シャオシェンをはじめ、カンヌのゴールデン・コーチ賞を獲得した中国映画界の鬼才ジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督、『ワイルド・スピード7』のジェームズ・ワン(温子仁)監督、『シュレック3』の華人アニメーター、ラマン・ヒュイ(許誠毅)らなど。

その他、会員招待リストは下記より

This article is a sponsored article by
''.