自然と人間との関係を真摯に見つめる 金子雅和監督 『ア ル ビ ノ の 木』
7月16日(土)~29日(金) テアトル新宿にて緊急決定!

真摯な眼差しと美しい映像の若手・金子雅和監督第2回長編監督作品『アルビノの木』 が7月16日(土)よりテ アトル新宿にて2週間限定レイトショー公開されることが急遽決定いたしました。

画像: (C)kinone

(C)kinone

農作物を荒らす害獣駆除に従事する若者が、山の人たちが長いこと大切にしてきた特別な存在の一頭の白鹿を撃つために、山に分け行っていく。自然体系が破壊され、獣たちが餌を求めて人里に下りてくる。動物が生きていく術を無視し、私たちは彼らを害獣と呼ぶ。昨今話題の害獣駆除に携わる若者の苦悩を描いた本作はまた、自然破壊であったり、これまで積み上げてきた文化をないがしろにすることであったり、雄大な自然にエゴイズムだけでしか対峙できない現代日本社会の記録でもある。

出演は金子作品の常連にプロも。ユクに松岡龍平、ナギにモデル出身の新鋭・東加奈子。現代美術家・松陰浩之、いまの日本映画界屈指の女優・山田キヌヲ(『シェアリング』)は金子の長編作『すみれ人形』に続いての参加。テレビドラマ「ウルトラマン 80」など舞台、映画出演多数のベテラン長谷川初範は、ゆうばりファンタで出会った金子の映画への情熱に出演を快諾したという。

監督は金子雅和。長編2作目となる本作で、東京生まれ育ちの38歳ならではの、人間と自然との関係性に対する疑問を集約させ見事に映像化。本年4月の北京国際映画祭正式上映終了後、美しさを称える声や人間のありようを指摘する声とともにあが ったのは「私の子どもにも見せたい。これからの世界を考える上で、これからの未来を担う若い人たちには是非とも見てもら いたい」。

金子雅和 Masakazu KANEKO 監督・脚本・撮影・編集・プロデューサー

1978年1月24日、東京・用賀生まれ、世田谷区の家か ら渋谷区の学校に通う日々を送る。
高校3年時の文化祭で監督・脚本を初体験し、映画に興味を持つ。大学生となり、晴れてイメージフォーラ ム付属映像研究所で映画を学び始める。古道具屋で見つけた8ミリカメラを 手にし作品作りに没頭する。04年より映画美学校にて映画作りを本格的に習得する。

FILMOGRAHY
「すみれ人形」(瀬々敬久監修 出演:山田キヌヲ、綾野剛ら/’08 63分/映画美学校第7期フィクション高等科修了スカラシップ・長編初監督/アップリンクにて6週上映)
「鏡の娘」(’08 18分) 「こなごな」(’09 10分)「失はれる物語」(’09 34分) 「復元師」(’10 29分)「水の足跡」(’13 30分)「逢瀬」(’13 36分)

STORY
害獣駆除会社で働くユクの元に、多額の報酬の仕事の依頼が舞い込む。鉱山として栄えた山間の村で 「白鹿様」と言われる珍しい鹿を秘密裏に撃つこと。普通の鹿と異なる存在が悪い噂になることを危惧し、過疎化した村を切り捨てようとする 町の役人の苦肉の策だった。害のない動物を殺すことに仄かな疑問を抱えつつもユクは村に向かう。山で出会った、故郷に対し複雑な思いを抱 いている村の女性ナギ、その婚約者で木食器職人の羊市、かつて害獣を駆除していたという山小屋に独り住いの男、山の集落で静かに暮らす 人々。連なる山々、生い茂る樹々、ときに赤く色を変える川、白い飛沫をあげる滝壺...圧倒的な自然の中に静かに佇む白鹿がいた。病床の母の ために、人々が大切に思っている命を奪うこととは...。

CAST
松岡龍平 東加奈子 福地祐介 山田キヌヲ 長谷川初範 増田修一朗 尾崎愛 細井学 松蔭浩之 松永麻里 山口智恵
STAFF 
監督/編集/撮影:金子雅和
プロデューサー:金子雅和 金子美由紀
脚本:金子雅和 金子美由紀
撮影助手:東哲哉
照明:白石宏明
録音:間野翼
美術/衣装:金子美由紀
メイク:知野香那子 鈴木啓士朗
助監督:滝野弘仁 登り山智志
監督助手:福田佑一郎
制作:名倉愛 堀内蔵人
整音:黄永昌
特殊効果:高橋昂也 高橋絢
音楽:石橋英子
ロケーションコーディネイト:坂詰史博
協力:長野県須坂市 ©kinone

アルビノの木/ALBINO’S TREES/2016年/日本/16:9/HD上映/5.1ch&2.0ch/カラー/86分
配給:マコトヤ makotoyacoltd.jp

7月16日(土)~29日(金) テアトル新宿にて緊急決定!

This article is a sponsored article by
''.