メガホンをとるのは、映画『天然コケッコー』(07)で第32回報知映画賞・最優秀監督賞を最年少で受賞して以降、映画『苦役列車』(12)『もらとりあむタマ子』(13)『味園ユニバース』(15)等、話題作を手掛け、独特な作風で映画ファンを魅了してきた山下敦弘。

原作は、「夜と霧の隅で」「揄家の人びと」等、日本純文学を代表する作品を発表する一方、マンボウシリーズ等の児童エッセイ・小説などで絶大な人気を誇った北 杜夫。ユーモアセンスを遺憾なく発揮し、和田 誠によるイラストも併せて、今なお幅広い世代に愛され続ける同名作です。

画像: http://www.toei.co.jp/release/movie/1207544_979.html

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すでに発表されていたキャストには、親戚の家に居候、万年床で暮らすおじさん役に松田龍平、おじさんと同居し、見守る甥っ子・小学4年生の雪男役には、度重なる選考を見事勝ち抜いた大西利空。おじさんが一目惚れするヒロインには、真木よう子。
さらにこの度、甥っ子・雪男の担任みのり先生役に小学校の先生役初挑戦となる戸田恵梨香、おじさんと同居している雪男の父・定男役に宮藤官九郎、母・節子役には寺島しのぶ、ひょんなことからおじさん、雪男と知り合う創業200年の老舗和菓子屋の御曹司・青木役に戸次重幸、雪男の親戚でおせっかいな智子おばさん役をキムラ緑子、エリーの母・稲葉キャシー役に銀粉蝶ら、実力派豪華キャストが脇を固めることが発表されました!

山下監督は、「脇を固めてくれたキャラクターに共通して言えるのは、龍平くん演じるおじさんに対して“ちゃんとした大人”に見える、というところ。しかし、皆さんどこか妙にズレていて本人たちの持ち味が滲み出るように演じてくれました。そのおかげで“いそうでいない”映画独自の魅力的なキャラクターになりました」と絶賛!

松田龍平が“おじさん”を演じ新境地を開拓!子役との絶妙な掛け合いに注目!

兄の家に居候し、スポーツもできないし、お金もない。大学の臨時講師として哲学を教えているせいか、屁理屈ばかりこねている“おじさん”。兄夫婦の子供=おじさんの甥っ子・雪男目線で描かれる本作では、最後まで“おじさん”としか呼ばれない役どころだ。雪男と行動を共にし、何かに熱中するとすさまじいエネルギーとやる気を見せる。一目ぼれした女性を追いかけるために、ハワイへ行こうとあの手この手を画策するのだが、どれも他力本願だったり、運任せのものばかり。懸命に目的を果たそうとする姿は、なぜだか憎めなくて可笑しくて、誰もが思わず笑ってしまう。

そんな魅力的な、ある意味最強の愛されキャラクター(!?)である“おじさん”の映画が2016年秋、公開となります。
“おじさん”を演じるのは、日本を代表する映画俳優・松田龍平。映画『探偵はBARにいる』シリーズ等、話題の作品に出演し続け、強烈な個性を放つ松田。そして、子供とは思えないしっかりもので、時におじさんを叱り、助け、絶妙なやりとりをしながら物語を大きく動かしていく重要な“雪男”役には、子役の大西利空。度重なる選考を見事勝ち抜いた大西と相性ばっちりの松田のコンビが、「家族」「恋」「旅」をテーマに、21世紀版“寅さん”のような優しさや寛容さ、そして温かい心を伝える作品を生みだします!

原作は児童文学の金字塔・北 杜夫著「ぼくのおじさん」。
“インテリぼんくら”な21世紀版「寅さん」が誕生!?

本作の企画・脚本を手掛けたのは、映画『探偵はBARにいる』シリーズで松田とも幾度となく共闘している須藤泰司プロデューサー。須藤が小学校の頃に読み、その面白さから強く印象に残っていた原作「ぼくのおじさん」。「夜と霧の隅で」「揄家の人びと」等、日本純文学を代表する作品を発表する一方で、マンボウシリーズ等の児童エッセイ・小説などで絶大な人気を誇った北 杜夫が、ユーモアセンスを遺憾なく発揮した作品です。インテリボンクラで起伏の激しい個性的なキャラクターである“おじさん”は、自らをモデルに描かれ、雪男が暮らす春山家(おじさんの兄一家)は、北 杜夫の父である斎藤茂吉の一家を模したというエピソードがある作品であり、和田 誠さんのイラストも併せて、幅広い世代に愛され続けています。

本作の映画化を「いつか…!」と狙っていた須藤が、「もう少し年齢を重ねた彼に“おじさん”を演じてもらいたい」と切望し自ら脚本を書き上げ映画化にこぎつけました。昭和40年代をベースに書かれている原作を、時代設定は現代に置き換えつつ、家族とのやり取りに感じられるどこか懐かしい昭和感は健在。しっかりものの甥っ子目線から語られる、ダメ人間だけどどこか面白おかしい“おじさん”の物語は、大人も子供も誰もが楽しめるあの名シリーズ「寅さん」を彷彿とさせます。

マドンナには真木よう子!

松田演じるおじさんが一目惚れする、明るく太陽のようなマドンナ・稲葉エリー役には、真木よう子。山下敦弘監督とは、ドラマ「週刊真木よう子」(08)以来8年ぶりのタッグとなります。エリーはハワイ在住の日系四世のため、真木自身、映画では初めてとなる英語での長セリフに挑戦。現地の俳優とネィティブに話せるように練習し、ハワイでの撮影に臨みました。真木は、「ハワイに行く前はとても不安でしたが、最終日には帰りたくなくなってしまうほど満喫できました(笑)。ハワイの快晴続きの天気はもちろんですが、日本と違って空も広く、ただそこにいるだけで気持ちが朗らかになれました。」というほど、ハワイロケを満喫できたそう!

ストーリー
学校の作文コンクールの宿題を課せられた小学生のぼく=春山雪男(大西利空)。「自分のまわりにいる大人について」というのがテーマ。公務員の父(宮藤官九郎)と専業主婦の母(寺島しのぶ)では面白いものが書けそうにない。居候しているぼくの“おじさん”(松田龍平)は、大人のくせに万年床に寝転がってマンガばかり読み、時には僕をダシにお母さんからお小遣いをもらうこともある大人。雪男は、そんなおじさんを題材に作文を書くことにする。

そんなある日、おじさんにお見合い話が持ち上がった。乗り気でないおじさんだったが、目の前に現れたお見合い相手はハワイの日系四世で絶世の美女・稲葉エリー(真木よう子)。ぼくの心配をよそにおじさんはエリーに一目惚れ!だが、エリーは祖母が経営するコーヒー農園を継ぐためにハワイへ帰ってしまう。エリーに会いたい一心で、あの手、この手を駆使してハワイへ行く策を練るおじさんだが、ことごとく失敗。…だが、奇跡が訪れ、ハワイに行けることに。おじさんと雪男はエリーを追いかけてハワイへ行くが、なぜか和菓子屋の御曹司、青木(戸次重幸)もやってきた!
どうなるおじさんの恋?

キャスト・スタッフ
【出演】
 松田龍平
 真木よう子 大西利空(子役) 戸次重幸
 寺島しのぶ 宮藤官九郎 キムラ緑子 銀粉蝶 戸田恵梨香
【監督】
 山下敦弘

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