台湾、香港、中国本土など中華圏での仕事歴20年
(うち半分の10年は中国暮らし)
自称!日中友好大使の小松拓也です。

画像: 小松拓也

小松拓也

中国に旅行や出張で行く。もしくはこれから在住をするという方で、間違いなく知っておいた方がいい知識の一つに中国のネット事情があるでしょう。

これまでの記事でも紹介して来ましたが、中国は国の規制によりGoogleやgmailをはじめ、中国国外のアプリであるLINEやFacebook、Twitterなど各種SNSのそのほとんどが使用出来ません。
情報規制の厳格な中国は、海外から入る情報にも強い規制をかけているため、こういったサービスが中国国内で閲覧出来ないようになっているのです。
同時に、国産のインターネットツールの普及に力を入れている側面もあり、中国版Facebookとも言うべきQQをはじめ、これまでにも紹介してきた中国版LINEの微信(WeChat)や中国版Twitterと言える微博(weibo)など、日本人には馴染みの薄いツールが中国国内では圧倒的なシェアと認知度、使用率を誇っている現状です。
これらは中国にゆかりの深い日本人の間では常識的な知識ですが、中国を全く知らないという日本人にとっては初耳という方もいらっしゃるでしょう。

画像: http://bsamyas.blog.fc2.com/blog-entry-348.html

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SNS以外でも中国国内からは閲覧不可能な海外のインターネットサイトもあり、これらは時期によって見れるようになるものもあれば、永続的に見れないものなど、その内訳は様々です。
旅行で中国を訪れる日本人がいた場合、日本国内のようにリアルタイムでFacebookなどに写真や記事をアップするといった行為は当然出来ないですし、仕事で中国を訪れているという日本人にとってはメールなどが上手く使えないなどのトラブルも多く、非常に不便です。
これは台湾や香港では直面しない問題であり、中国本土のみで発生する問題となります。

では、中国本土では海外のSNSなどが一切使用出来ないのでしょうか?
それは違います。
VPNをパソコンやスマートフォンにインストールすることで、海外のサーバーなどを経由し、中国からも日本や世界の情報が閲覧可能になるのです。
ただ、VPNには星の数ほどサービスが普及しており、無料のものから有料のものまで、その内訳は様々です。
無料のものは一般的に通信速度が遅く、ネット接続も不安定なサービスが多いです。
かと言って有料サービスが万能か?と言えばそうとも言えず、中には全く繋がらないというサービスのほか、時期や時間帯によっては繋がりにくい!といったサービスもありますし、一体どのVPNを選べば良いか?全く検討がつかないというのが真実でしょう。

なぜなら中国政府もこういった通信の抜け道に対する対策には余念がなく、主流なVPNは次から次へと塞いでしまう!という現象が起きているからです。
僕自身、それまで快調に接続出来ていたVPNがある日突然使えなくなってしまった!という体験をしています。

画像: http://www.recordchina.co.jp/a106014.html

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それでも一般的に、無料のものよりは有料のVPNの方が繋がりやすいケースが高く、日本のVPNサービスだけでなく、世界各国で提供しているVPNの中から自分の使いたいVPNを選ぶことが出来ます。
海外のVPNの場合、その国の言語で書かれたHP上からダウンロード手続きする必要があるため、なかなか手続きに手間取ってしまう方もいるでしょうが、中には日本のVPNよりも中国国内での通信環境が良く、しかも割安だというケースも少なくないので、そちらも試してみる価値はあります。

VPNサービスは、週割、月割、年割などの種類がある場合が多いので、旅行や仕事など、その内容や滞在期間に合わせて期間を選択し、中国渡航に備えるのがオススメです。
ただ、前述している通り、ある日突然使用中のVPNが接続不可能となってしまう可能性はどんなVPNサービスを使用していても起こり得ることなので、VPN契約前にはある程度事前情報を何かしらの形で入手して、契約しようとしているVPNが現在の中国で使用可能なのかどうか?確認してから契約するのが無難と言えるでしょう。

画像: https://jcvisa.info/best-vpn-for-china-2015

https://jcvisa.info/best-vpn-for-china-2015

何度も言いますがVPNは決して万能ではありません。
中国ではVPNを使わなければ100%閲覧出来ないサイトなどを閲覧出来る状態にする方法として、VPNを使用している外国人が多いというだけですし、使用するVPNの状態次第では日本にいる時のネット環境に限りなく近づけることが出来るサービスがVPNなんです。
もし中国在住のご友人がいるのなら渡航前に、そういった方からこの方面の知識を共有してもらうというのが1番タイムリーで間違いない情報となるでしょう。

そしてもう一つ大事なのが、VPN契約を考えるならば中国渡航前に事前に日本や今お住まいの国の中でVPN契約を済ませてしまうことです。
そうでないと中国に渡航してから各種VPNダウンロードサイトに接続しようとしても、大半のHPがそのページに飛ぶことが出来ず、結果VPNをインストール出来ません。
中国に渡航をする可能性のある方で、中国でもある程度、日本と同格のネット環境を確保したいと考える方は以上の知識を是非頭の片隅に置いておいてください。

小松拓也プロフィール
1977年生まれ
高校を卒業するとともに金城武のような多言語を操る国際的な俳優を目指し、
台湾へ語学留学。
2003年に台湾でリリースした北京語CDアルバム「一萬個為什摩」は二万枚のセールスを記録。2007年に中国の国民的テレビオーディション番組「加油!好男児」に参加をし、約八万人の応募者の中からトップ20位に残った唯一の外国人ということで大きな注目を浴び、番組終了後は数多くの中国のテレビやイベント、雑誌などに出演するほか、数社の企業広告のイメージキャラクターを務め、日本の音楽を紹介する「音楽物語in Japan」のMCを務めるなど幅広く活動。
また、国家プロジェクトである上海万博の開幕式への参加や、世界中の華僑を台湾に集めて台北小巨蛋をステージに行われた四海大同では、2万人を前にイベントのテーマソングを歌うなど、その功績を中国からも認められている数少ない日本人の1人。

小松拓也オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/takuyashanghai/

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