Napsterの創業者で、元Facebookのプレジデント、ショーン・パーカーが生みだした新作映画を公開日に50ドルでストリーミングできるサービス“スクリーニング・ルーム”に反対する声が、ハリウッドの内外で聞こえ始めた。
賛成派スティーブン・スピルバーグ、J・J・エイブラムス、マーティン・スコセッシ、ロン・ハワード、ピーター・ジャクソン、ブライアン・グレイザー、テイラー・ハックフォードなど大物監督を味方につけて、実現への可能性を高めたように見えたが、ここへきて反対派として、ジェームズ・キャメロンやクリストファー・ノーランやローランド・エメリッヒなどが立て続けに反対を表明している。また、これに連動してヨーロッパの劇場からも反対の声が上がり始めた。また、全米のアート系映画館は質問状をパーカーのプロジェクトに投げかけている。

”スクリーニング・ルーム”と名付けられたこの事業は、最初に150ドルで専用ボックスを購入し、新作映画を、劇場公開と同時に、1回50ドルで48時間レンタルできるというもの。
50ドルのうち、最大20 ドルは、興行主に支払われるという。
賛成派と言われているスピルバーグ、ハワードなどの多くは、このベンチャービジネスのアドバイザーや投資家でもある。
そして、この事業は一気に世界規模に拡大を目指し、ヨーロッパの劇場チェーンへの働きかけはもとより、アメリカの映画館チェーンAMCを持つ中国一番の映画館チェーンをも持つワンダグループにもすでに折衝しているとも見られている。
このシステムは、シェーン・パーカーの目論見としては、映画を見る人の層を広げるものだという。子育てや仕事で忙しいであろう25歳から39歳の映画館の観客は、この5年間で減少している。しかし、外に出かけずして見られるのであれば、この人たちは50ドルを払ってでも見るだろうと考えているのだ。

数々のベンチャーで名を馳せたシェーン・パーカー氏。音楽配信から、SNSそして今度は映画のVODにビジネスのチャンスと考えているようだが、NETFLIXやAmazonと違う軸をどうつくっていくのか業界内外からも注目されている。

画像: どうなる!?賛成派と反対派で真っ二つ!Napsterの創業やFacebookの社長だったあのショーン・パーカーのVOD事業--。

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