今夜17時から、京都で勝新太郎監督の幻の傑作「顔役」が、京都文化博物館でフィルム上映されます。これまでビデオ化もされず、めったに見る機会のなかった作品でした。
冒頭、実際の賭場の、息つまる緊迫感から、ラストまで加速して行く勝新を誰も止められない!
若山富三郎の至高の演技、牧浦地志のカメラワークのすばらしさ、
綿密に構成されながらも、なんという自由さ!
この自由さは、ファスベンダーの初期傑作にも通じるものがあります。
そして、フィルム上映の至福の時間、、、。
京都近辺にお住まいの方はお見逃しなく。

京都文化博物館フィルムシアター、「ぶんぱく青春映画祭ヨリ道ノススメ5【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】はどれもが素晴らしい。
遠方の方は、たとえ飛行機に乗り、新幹線に飛び乗ってみたとしても、けして後悔することはないでしょう。かくいう私も、、、。
シネフィル的・見ずには死ねない、映画の1本です。

園田恵子@シネフィル編集長

『顔役』
1971(昭和46)年勝プロ=ダイニチ映配作品/98分・カラー
監督:勝新太郎 脚本:菊島隆三、勝新太郎 製作:勝新太郎、西岡弘善 撮影:牧浦地志 

京都文化博物館フィルムシアター、「ぶんぱく青春映画祭ヨリ道ノススメ5【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】。
本日12日は『顔役』(1971)。勝新太郎が製作、脚本、監督、主演する刑事映画。クロード・ルルーシュの作品に最も影響を受けたという勝監督、その演出や流麗な映像表現が菊五郎風の写実的演技が勝新太郎監督作品独特のきわだった特徴となっている。
また、日活・大映で育った職人カメラマン・牧浦地志の水際だった撮影が見事、名人級の画作りを堪能させてくれる。そして、実際の昭和の賭場でロケ・・・凄い映像です。

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

画像: 『顔役』 1971(昭和46)年勝プロ=ダイニチ映配作品/98分・カラー 監督:勝新太郎 脚本:菊島隆三、勝新太郎 製作:勝新太郎、西岡弘善 撮影:牧浦地志 (C)京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

『顔役』
1971(昭和46)年勝プロ=ダイニチ映配作品/98分・カラー
監督:勝新太郎 脚本:菊島隆三、勝新太郎 製作:勝新太郎、西岡弘善 撮影:牧浦地志 (C)京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archiveさんが写真3件を追加しました — 場所: 京都文化博物館 映像情報室 The Museum of Kyoto, Kyoto Film Archive
3月10日 13:21 · Kyoto 京都府 京都市(日本) ·
京都文化博物館フィルムシアター、「ぶんぱく青春映画祭ヨリ道ノススメ5【無頼漢でいこう!昭和泰平の影−ハードボイルド映画特集】。本日10日と12日は『顔役』(1971)。勝新太郎が製作、脚本、監督、主演する刑事映画。クロード・ルルーシュの作品に最も影響を受けたという勝監督、その演出や流麗な映像表現が菊五郎風の写実的演技が勝新太郎監督作品独特のきわだった特徴となっている。また、日活・大映で育った職人カメラマン・牧浦地志の水際だった撮影が見事、まさに名人級の画作りを堪能させてくれる。実際の昭和の賭場でロケ・・・凄い映像です。
http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

『顔役』
1971(昭和46)年勝プロ=ダイニチ映配作品/98分・カラー
監督:勝新太郎 脚本:菊島隆三、勝新太郎 製作:勝新太郎、西岡弘善 撮影:牧浦地志 

美術:西岡善信 音楽:村井邦彦 録音:大角正夫 照明:中岡源権 編集:谷口登司夫 助監督:辻光明 スチール:大谷栄一
出演:勝新太郎(立花良太)、山崎努(杉浦俊夫)、太地喜和子(滝川真由美)、藤岡琢也(栗原支店長)、伴淳三郎(赤松)、山形勲(尾形千造)、前田吟(和田)、大滝秀治(西野)、織本順吉(吉川)、深江章喜 (筒井)、横山リエ(トルコ風呂の女)、蟹江敬三(沢本)、江波多寛児(入江健次)、若山富三郎(星野)


立花良太は博奕打ちでストリップも木戸御免の刑事だが腕は一流。独特の捜査方法で某信用金庫の不正融資事件を暴くため、組織へ入り込む。彼は大淀組の若衆頭を調べ始めたが、事件の鍵を握る信用金庫の栗原支店長が殺され、更に何者かの圧力によって突然捜査が打ち切られることに・・・。


勝新太郎が製作、脚本、監督、主演する刑事映画。『悪名』や『座頭市』シリーズで演技者としての鉱脈を掘り当て、大スターとしての地位と名声を定着した勝新太郎は、1967年に資本金1,600万円で自ら「勝プロダクション」を創立し代表取締役になるとともに、映画演出へも野心を広げた。経営悪化した大映が勝を拘束できなくなったことや、三船敏郎、石原裕次郎らのスターが前後してスター・プロを設立したのと歩調を合わせたことなどが要因として考えられるが、何より勝自身がアイディアマンとしての意欲を映画演出に注ぎたい気持ちが大きかったのであろう。

翌1968年には勅使河原宏と安部公房の監督・シナリオのコンビを招き『燃えつきた地図』を製作・主演。この作品は成功作とはいえなかったが、話題をまく。

1971年に念願だった監督に進出、その第一作として本作品が発表され、意欲的な映像表現で観客を驚かせた。勝は幼少期から歌舞伎の舞台に接することが多く、特に希代の名優六代目尾上菊五郎の芸風に傾倒して、そこから演技者としての養分を多く吸収するところがあったというが、監督としても演出の工夫に役立つものが多かったと後年自ら語っている。

映画監督では、『男と女』(1966)でカンヌ映画祭グランプリなど各賞を受賞した、クロード・ルルーシュの作品に最も影響を受け、その演出や流麗な映像表現が菊五郎風の写実的演技と相まって、勝新太郎監督作品独特のきわだった特徴となっている。
また、大映で育った職人カメラマン・牧浦地志の撮影も見事で、まさに名人級の画作りを堪能させてくれる。

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

画像: 『顔役』 1971(昭和46)年勝プロ=ダイニチ映配作品/98分・カラー 監督:勝新太郎 脚本:菊島隆三、勝新太郎 製作:勝新太郎、西岡弘善 撮影:牧浦地志 http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film

『顔役』
1971(昭和46)年勝プロ=ダイニチ映配作品/98分・カラー
監督:勝新太郎 脚本:菊島隆三、勝新太郎 製作:勝新太郎、西岡弘善 撮影:牧浦地志 

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