イタリア・ルネサンス期を代表する巨匠の一人、サンドロ・ボッティチェリ(1444/45−1510)の日本で初めての本格的な回顧展「ボッティチェリ展」が、4月3日(日)まで、上野の東京都美術館 企画棟 企画展示室において開催されています。

画像: 聖母子(書物の聖母) サンドロ・ボッティチェリ 1482-83年頃 ミラノ、©ポルディ・ペッツォーリ美術館 photo©cinefil(以下全ての写真)

聖母子(書物の聖母) サンドロ・ボッティチェリ 1482-83年頃 ミラノ、©ポルディ・ペッツォーリ美術館
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画像: 左:竜と戦う大天使ミカエル アントニオ・デル・ポッライオーロ(本名アントニオ・ディ・ヤコポ・ダントニオ・ベンチ) 1465年以前 油彩/カンヴァス ©フィレンツェ、ステーファノ・バルディーニ美術館 右:ガレアッツォ・マリア・スフォルツァの肖像 ピエロ・デル・ポッライオーロ(本名ピエロ・ディ・ヤコポ・ダントニオ・ベンチ) 1471年 テンペラ/板 ©フィレンツェ、ウフィツィ美術館

左:竜と戦う大天使ミカエル アントニオ・デル・ポッライオーロ(本名アントニオ・ディ・ヤコポ・ダントニオ・ベンチ) 1465年以前 油彩/カンヴァス ©フィレンツェ、ステーファノ・バルディーニ美術館
右:ガレアッツォ・マリア・スフォルツァの肖像 ピエロ・デル・ポッライオーロ(本名ピエロ・ディ・ヤコポ・ダントニオ・ベンチ) 1471年 テンペラ/板 ©フィレンツェ、ウフィツィ美術館

レオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロに並ぶ画家と称されるボッティチェリ。 しかし、その作品の多くが板に描かれ、非常に繊細で、これまでなかなかまとまった数の作品の来日は叶いませんでした。
日伊国交樹立150周年を記念する企画として、イタリア政府の全面的な協力のもと実現する本展は、フィレンツェを中心に世界各地から貴重なボッティチェリの作品を20点以上も集めることに成功した、待望の大回顧展です。 さらにボッティチェリの師フィリッポ・リッピと、弟子でありライバルでもあったフィリッピーノ・リッピの作品なども交えた約80点で、優美なるルネサンスの春を文字通り体現した巨匠ボッティチェリの初期から晩年までの画業をたどります。

画像: 右手前:書斎の聖アウグスティヌス(あるいは聖アウグスティヌスに訪れた幻視) サンドロ・ボッティチェリ 1480年頃 剥離されたフレスコ画 ©フィレンツェ、オニサンティ聖堂 左奥:聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルと大天使ガブリエル サンドロ・ボッティチェリと工房 1485年頃 テンペラ/板 ©フィレンツェ、パラティーナ美術館

右手前:書斎の聖アウグスティヌス(あるいは聖アウグスティヌスに訪れた幻視) サンドロ・ボッティチェリ 1480年頃 剥離されたフレスコ画 ©フィレンツェ、オニサンティ聖堂
左奥:聖母子、洗礼者聖ヨハネ、大天使ミカエルと大天使ガブリエル サンドロ・ボッティチェリと工房 1485年頃 テンペラ/板 ©フィレンツェ、パラティーナ美術館

フィリッポ・リッピの工房で修業を積み、生涯のほとんどをフィレンツェで過ごしたボッティチェリは、メディチ家の画家として名を馳せ、大型の祭壇画から私的な神話画まで、幅広い主題の絵画を手掛けました。同時代の芸術家たちが、遠近法や明暗法を駆使した自然主義的な表現に向かうなか、ボッティチェリは中世美術を思わせる装飾的、象徴的な様式を貫き、独自の絵画世界を作り上げます。本展においては、初期から晩年までの宗教画、神話画、肖像画を通して、ボッティチェリ作品の特徴と魅力を紹介するとともに、師のフィリッポ・リッピや弟子のフィリッピーノ・リッピの作品をあわせて展示し、15世紀フィレンツェにおける絵画表現の系譜をたどります。

画像: 左:シモンの家の宴 サンドロ・ボッティチェリ 1470年代初頭 テンペラ/板 ©フィラデルフィア美術館 右:ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな) サンドロ・ボッティチェリ 1470年代初頭 テンペラ/板 ©フィラデルフィア美術館

左:シモンの家の宴 サンドロ・ボッティチェリ 1470年代初頭 テンペラ/板 ©フィラデルフィア美術館
右:ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな) サンドロ・ボッティチェリ 1470年代初頭 テンペラ/板 ©フィラデルフィア美術館

画像: 左:玉座の聖母子と聖セバスティアヌス、聖ラウレンティウス、福音書記者聖ヨハネ、聖ロクス(中央画) 聖アウグスティヌス、聖ラウレンティウス、聖アンブロシウス、聖フランチェスコ、ピエタのキリストの描かれた5つの円形区画、聖ラウレンティウスの物語2場面(裾絵) サンドロ・ボッティチェリと工房 1499年 テンペラ/板 ©モンテルーポ・フィオレンティーノ、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂 右:磔刑のキリスト サンドロ・ボッティチェリ 1496-98年頃 テンペラ/板 ©プラート大聖堂付属美術館(サン・ドメニコ壁画美術館に寄託)

左:玉座の聖母子と聖セバスティアヌス、聖ラウレンティウス、福音書記者聖ヨハネ、聖ロクス(中央画) 聖アウグスティヌス、聖ラウレンティウス、聖アンブロシウス、聖フランチェスコ、ピエタのキリストの描かれた5つの円形区画、聖ラウレンティウスの物語2場面(裾絵) サンドロ・ボッティチェリと工房 1499年 テンペラ/板 ©モンテルーポ・フィオレンティーノ、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ聖堂
右:磔刑のキリスト サンドロ・ボッティチェリ 1496-98年頃 テンペラ/板 ©プラート大聖堂付属美術館(サン・ドメニコ壁画美術館に寄託)

画像: 左:ルクレティアの物語 フィリッピーノ・リッピ 1478年頃 テンペラ/板 ©フィレンツェ、パラティーナ美術館 右:聖母子、洗礼者聖ヨハネと天使たち(コルシーニ家の円形画) フィリッピーノ・リッピ 1481-82年頃 テンペラ/板 ©フィレンツェ、フィレンツェ貯蓄銀行コレクション

左:ルクレティアの物語 フィリッピーノ・リッピ 1478年頃 テンペラ/板 ©フィレンツェ、パラティーナ美術館
右:聖母子、洗礼者聖ヨハネと天使たち(コルシーニ家の円形画) フィリッピーノ・リッピ 1481-82年頃 テンペラ/板 ©フィレンツェ、フィレンツェ貯蓄銀行コレクション

展覧会概要

会期:2016年1月16日(土) ~ 4月3日(日)
会場:企画棟 企画展示室
休室日:月曜日、3月22日(火)
※ただし、3月21日(月・休)、28日(月)は開室
開室時間:9:30~17:30 (入室は閉室の30分前まで)
夜間開室:毎週金曜日は9:30~20:00 (入室は閉室の30分前まで)
当日券 | 一般 1,600円 / 学生(大学生・専門学校生) 1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000円
団体券 | 一般 1,300円 / 学生(大学生・専門学校生) 1,100円 / 高校生 600円 / 65歳以上 800円
※団体割引の対象は20名以上
※中学生以下は無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※いずれも証明できるものをご持参ください
主催:東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、TBS
後援:外務省、イタリア文化財・文化活動・観光省、イタリア大使館、イタリア文化会館
協賛:JR東日本、竹中工務店、凸版印刷、トヨタ自動車
協力:アリタリア-イタリア航空、日本航空、日本貨物航空
特設WEBサイト:http://botticelli.jp
お問い合わせ先:TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)

シネフィル チケットプレゼント
ご提供組数 5組10名様

下記の必要事項、読者アンケートをご記入の上、「ボッティチェリ展」チケットプレゼント係宛てに、メイルでご応募ください。
☆抽選の上5組10名様に、記名ご本人様のみ有効の、チケットをプレゼントいたします。
チケットは、非売品です。
☆転売業者などに入手されるのを防止するため、ご入場時他に当選者名簿との照会で、公的身分証明書でのご本人確認をお願いすることがあります。

応募先メイルアドレス  info@miramiru.tokyo

応募締め切りは2016年3月18日 金曜日

記載内容
☆1、氏名 
☆2、年齢
☆3、当選プレゼント送り先住所(応募者の電話番号、郵便番号、建物名、部屋番号も明記)
☆4、ご連絡先メイルアドレス、電話番号
5、記事を読んでみたい監督、俳優名等(複数回答可)
6、読んでみたい執筆者(複数回答可)
7、連載で、面白いと思われるもの(複数回答可)
8、連載で、面白くないと思われるもの(複数回答可)
9、シネフィルへのご意見、ご感想、などのご要望も、お寄せ下さい。
また、抽選結果は、当選者への発送をもってかえさせて頂きます。

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