まもなく、始まる「未体験ゾーンの映画たち2016」。
話題の作品を、今までもシネフィルでもご紹介してきたが、ここで、もう一本注目の作品を紹介。
それは、新作『グランド・ジョー』で、俳優のニコラス・ケイジが見せた演技が、近年の作品とは一線を画しているという。
やはり、ここ数年、大作中心に多くの作品にでてきた彼だが、今回は小粒ながら彼らしい個性がにじみ出る作品『グランド・ジョー』と巡りあったという。

【映画 予告編】 グランド・ジョー(『未体験ゾーンの映画たち2016』)

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「俳優としては、自分の中では“西洋の歌舞伎”と呼んでいるんだけど、過剰ともいえる演技をしていたような時だった。だから、1年間休暇を取って、むしろ削ぎ落としていくような演技をしたいと思っていたし、それにふさわしい役を探していた時だったんだ。つまり、自分を感情的な意味において、裸にしてしまうような演技がしたいと思っていた」。そのため、本作ではいかに演技をしないかということがニコラスにとっての挑戦だったという。
 その甲斐あってか、「妻とこの映画を一緒に観た時に、彼女が『ジョーってあなたじゃない』と言ったんだよね。妻が僕だと言うんだったらたぶん間違いないね(笑)」とジョーはニコラスそのものだったようだ。とはいえ、複雑な内面の主人公であることについて、「この映画というのは、社会の法律に必ずしも従っていなくても、正義とは何か? を問う作品だと思うんだ。そして、彼がどうして今置かれているような状況に辿り着いてしまったのか、観ている人達は理解できるんじゃないかと思うんだ。脚本を書いたDr.(ゲイリー・)ホーキンスは、『ジョーというのは、どうすれば正しい方法で死ねるのかを探しているサムライのような男だ』と言ったのがすごく印象に残っているんだよね」

映画『グランド・ジョー』は1月30日ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて公開

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