日本人初となった第68回ロカルノ国際映画祭最優秀女優賞受賞。また脚本でのスペシャル・メンション授与。これに続き11月開催されていた第37回ナント三大陸映画祭のコンペティション部門では、準グランプリとなる『銀の気球』賞並びに観客賞とW受賞していた事がわかった。

世界的な巨匠として知られるホウ・シャオシェンやアッバス・キアロスタミ、ジャ・ジャンクーらをヨーロッパで初めて紹介したことで知られている、この映画祭。近年は、2011年に『サウダーヂ』富田克也監督、2013年『さようなら』の深田晃司監督の『ほとりの朔子』昨年は、『自由が丘で』ホン・サンス監督がグランプリを受賞している。
今回のW受賞は、準グランプリとなる『銀の気球賞』と観客賞だが、商業映画からアート映画、ドキュメンタリー映画まで幅広く紹介するナント三大陸映画祭のオフィシャル・コンペティションでのW受賞だけにその価値は大きく、国際的に重要な映画祭とされているだけに快挙だ。

映画『ハッピーアワー』予告編

youtu.be

30代後半の女性たちを主人公に、4人それぞれの家庭や仕事、人間関係を丁寧に描きながら、濱口竜介は、どこにでもいる“普通”の女性たちが抱える不安や悩みを、緊張感あふれるドラマとして見事に表現してみせた。今の私は本当になりたかった自分なのか?本当に伝えたいことを言葉にできているのか?ゆっくりと、迷いながら発せられる彼女たちの一言一言が、観ている者にスリリングな感動を届けてくれる。ロカルノでも大きな反響を呼んだ、いまもっとも注目すべき話題作

監督 濱口竜介
『なみのおと』『不気味なものの肌に触れる』
田中幸恵 菊池葉月 三原麻衣子 川村りら
申芳夫 三浦博之 謝花喜天 柴田修兵 出村弘美 坂庄基 久貝亜美 田辺泰信 渋谷采郁 福永祥子 伊藤勇一郎 殿井歩 椎橋怜奈
製作総指揮:原田将、徳山勝巳 プロデューサー:高田聡、岡本英之、野原位 脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由) 撮影:北川喜雄 録音:松野泉 照明:秋山恵二郎助監督:斗内秀和、高野徹 音楽:阿部海太郎 製作・配給:神戸ワークショップシネマプロジェクト(NEOPA,fictive) 宣伝:佐々木瑠郁 2015 / 日本 / カラー/ 317分 / 16:9 / HD

映画『ハッピーアワー』12月12日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

This article is a sponsored article by
''.