壊れた老人は取り替える、ただそれだけのことだった
父に捨てられた青年は囲い屋となり、父はホームレスとなって彼の前に現れた
主人公の男は、友人に誘われたことがきっかけで、囲い屋で働いていた。
ある日、それまでモノのように扱ってきたホームレスのひとりに、自らの父を発見する。
導かれるように父を連れて囲い屋を出た男は、自身の欠落を問うために車を走らせる。
現実と異世界を揺れ動くドライブの中で父と訪れた廃墟には、母親の幻影がさまよっていた。
そして、並行して描かれる、現実と幻想の狭間を航海する一艘の舟が向かう先には…

画像: 壊れた老人は取り替える、ただそれだけのことだった 父に捨てられた青年は囲い屋となり、父はホームレスとなって彼の前に現れた 主人公の男は、友人に誘われたことがきっかけで、囲い屋で働いていた。 ある日、それまでモノのように扱ってきたホームレスのひとりに、自らの父を発見する。 導かれるように父を連れて囲い屋を出た男は、自身の欠落を問うために車を走らせる。 現実と異世界を揺れ動くドライブの中で父と訪れた廃墟には、母親の幻影がさまよっていた。 そして、並行して描かれる、現実と幻想の狭間を航海する一艘の舟が向かう先には…

第50回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭・第26回シンガポール国際映画祭に正式出品。
世界的なダンサーの田中泯、テーマ曲「hwit」(坂本龍一『out of noise』より)、黒澤明はじめ往年の巨匠たちに愛されてきた名優・三谷昇、新国立劇場バレエ団プリンシパル・小野絢子など、各界を代表する面々。
竹馬靖具監督が放つ繊細かつ力強い傑作です。

ストーリー

東京近郊に住む主人公の男は、都会からホームレスの老人達を連れ去り、「囲い屋」と呼ばれる簡易宿泊所に住まわせ、生活保護費をかすめ取る仕事をしている。
まるで豚小屋のようなところに、すし詰めにされ家畜のように扱われる老人達。
男は、なんの良心の呵責もなくルーチン作業をこなしていく。
そんな日々が淡々と過ぎて行くのだが、その日常とは別にもう一つの世界が存在していた。
冷たく静寂に満ちた幻想空間を、得体のしれない引力に導かれ彷徨い歩く男。
それは、はたして彼の夢なのだろうか、それとも記憶の残像がみせる幻なのだろうか...二つの世界が男を照らしている。
ある日、いつものように東京から囲われてきた老人の中のひとりに見覚えのある顔を発見する。
その老人は、男が小さい頃に行方不明になってしまった父親に似ていたのであった。
凍てついた男の心が溶け出すかのように、もうひとつの世界と現実が交錯しはじめる。
その交わりは旋律を運び、男をある場所へといざなって行く。
それは世界の深淵へと入り込む、狂気を孕んだ恐ろしい旅のはじまりを予感させていた。
そしてその旅のおわりに、男が目にしたものとは...!!

映画『蜃気楼の舟』予告編

youtu.be

カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭正式出品
シンガポール国際映画祭正式出品

東欧最大の映画祭に正式出品!前作『今、僕は』が国内外からの高い評価を得た竹馬靖具­監督と各界著名人による、ホームレスまでも金に換える「豊かな国」日本の生の劣化に抗­う力作が完成!
『蜃気楼の舟』
監督・脚本:竹馬 靖具
出演:小水 たいが、田中 泯、足立 智充、小野 絢子、他
時間:99分
制作:2015


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