家族を守るために道を踏み外す男を描いた社会派サスペンス
スパイダーマンによってスターの座を確立させた、アンドリュー・ガーフィールド主演の『99Homes』(原題)が、邦題『ドリームホーム 99%を操る男たち』として日本公開が決定した。
リーマンショック後のアメリカを舞台にして、住宅ローン返済不能によって家を差し押さえられた人々の実話を元にした作品。
タイトルにある“99%”とは、ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが著書『世界の99%を貧困にする経済』にて提唱した“世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である”という説をベースにしている。
家族を守るために道を踏み外す主人公を演じるのは、映画『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで世界的スターへの道を開いたアンドリュー・ガーフィールド。冷酷な不動産ブローカー役に映画『レボシューショナリー・ロード』でアカデミー賞ノミネート経験もある個性派俳優マイケル・シャノン。さらに映画『わたしに会うまでの1600キロ』のローラ・ダーンなどが脇を固めている。
<ストーリー>
無職のシングルファザー、デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、ある日突然、長年暮らしてきた家から強制退去させられる。たった2分間の猶予しか与えられず―。
家族の思い出が詰まった家を何としてでも取り戻そうとするナッシュは、自分たちを追い出した不動産ブローカー、リック・カーバー(マイケル・シャノン)に金で釣られ、彼の儲け話に手を染めていく。それは法の穴を抜け、銀行や政府、そしてかつての自分と同じ境遇の人々を巧みに操り、家を差し押さえて大儲けするというビジネスだった。
母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ大金を稼いでいくナッシュ。それによってやがて自らも大きな代償を払うことに気づくのだが…。