今後、中国で大掛かりな映画製作に入る予定が報道されたキム・キドク監督。開催中の第20回釜山国際映画祭では、日本で撮影したという『ストップ(原題) / STOP』がコリアン・シネマ・トゥデイのパノラマ部門で上映された。
それに、ともないギドク監督と本作に出演した中江翼、合アレン、武田裕光が舞台挨拶に登壇した。

何と、この映画はキドク監督自身がカメラを担ぐ程の低予算映画で、10日間程で撮り上げた事なども、海外メディアでは報道されている。

そして、今度の中国での製作では、いきなり2400万ドルの予算がついているという。インディペンデントから、いきなりの大作に挑む事となる。
韓国では、一種、商業映画と一線を引き作品をつくりつづけてきた監督だけに、今後の中国作品と動向から目を離せない。

画像: http://www.cinematoday.jp/page/N0077062

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本作では、日本の福島原発事故により東京に移住した若い夫妻が、妊娠中の子供を出産するかどうか、政府やインターネットの情報に振り回されながら決断するさまが描かれる。

デリケートなテーマについてギドク監督は「芸術家は作品で世界に問題を投げかけます。劇中の夫婦が感じる奇形児への不安は、電気に支配されている怪物のようなこの世界への不安なのです」と語った。続いて聴覚が異常に敏感な子供を登場させた理由を聞かれると「国が住民の声を聞いていないというメタファーです。国が人々の声を聞かないというのは、社会がとても不健全ということだと思います」と答えた。

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