第28回東京国際映画祭 日本映画界の力を海外へ発信!

『第28回東京国際映画祭(TIFF)』(10月22日~31日)のラインナップ発表会が9月29日、都内で行われ、顔となるコンペティション部門選出監督およびキャストであるがゲストとして登壇した。

画像: ラインナップ発表会の様子 小栗康平監督、中村義洋監督、竹内結子(女優)、ブライアリー・ロング(女優)、深田晃司監督

ラインナップ発表会の様子 
小栗康平監督、中村義洋監督、竹内結子(女優)、ブライアリー・ロング(女優)、深田晃司監督

SAMURAI賞には山田洋次監督とジョン・ウー監督

SAMURAI賞には山田洋次監督とジョン・ウー監督の2名が選ばれたと発表された。椎名氏は山田洋次監督の選出については言うまでもないと述べた。10/25(日)にはジョン・ウー監督が参加する映画祭提携企画より募った映画を志す若い監督とのセミナーが開催される予定である。

コンペティション部門には日本映画3本!

今年TIFFでは、第28回東京国際映画祭(10/22~10/31)の9つある主要部門の中で映画祭の顔となる“コンペティション部門”に、日本映画3作品が決定している。

画像: 『FOUJITA』

『FOUJITA』


パリが愛した日本人画家・藤田嗣治の知られざる半生を『泥の河』『死の棘』『眠る男』の小栗康平監督が日仏合作で描く『FOUJITA』は独特の雰囲気を持つ作品である。フジタ役のオダギリジョーはドキュメンタリーを観ているような錯覚を起こさせるほどの再現をしていて、妻の君代は昨年度の東京国際映画祭でフェスティバルミューズを務めた中谷美紀が演じている。

画像: 『さようなら』

『さようなら』

人間と本物のアンドロイドが実際に共演し世界が注目する画期的プロジェクト、アンドロイド演劇「さようなら」を完全映画化した『さようなら』。監督の深田晃司は、『歓待』『ほとりの朔子』から再び東京国際映画祭の舞台に戻って来た。本作についてプログラミングディレクターの矢田部氏は「ラスト20分は間違いなく日本映画史に残るものだ。」と語る。

画像: 『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』

『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』


小野不由美の傑作小説を待望の初映画化したのはヒットメーカーの中村義洋監督である。『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』人気実力派女優の竹内結子と橋本愛、初共演となるふたりの演技も見所である。

竹内は会見にも登場し、映画の台本が怖くてなかなか読めなかったとエピソードを披露した。映画祭に対しては、「映画祭、祭とついているからやっぱり楽しむことと、ドレスをきて転ばないようにすることを今から気をつけます。」と茶目っ気たっぷりに語った。

画像: コンペティション部門には日本映画3本!

アジアの未来部門が新しい風を運ぶ!

アジアの未来部門については石坂氏が語る。5本はワールドプレミアとなり、フレッシュな選出がされている。アジア全体の注目を浴びることになるだろう。また女性監督の台頭が見られ、10本中5本は女性監督の作品となっている。新しいアジアの風の一端が観られるラインナップだ。

日本の今を切り取る JAPAN NOW 部門

画像: 日本の今を切り取る JAPAN NOW 部門

今回初めて設立された部門であるJAPAN NOWはその名の通り日本の今を海外に発信、再認識する機会となる部門である。この中で、原田眞人監督の特集上映が行われることが発表されている。

他部門と特集上映も映画祭を彩る

ジャパニーズクラシック部門は、黒澤明監督『乱』を美しく現代に蘇らせ、特集上映も目白押しである。アニメーション特集としては『ガンダムとその世界』また、Jホラーのオールナイト特集や追悼特集として『高倉健と生きた時代』寺山修司生誕80年の特集上映、オーソン・ウェルズの特集上映もある。

本年度の東京国際映画祭(TIFF)は、例年通り六本木ヒルズをメイン会場に、新たに新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿といった新宿エリアに拡大し、例年以上の上映作品数・多くのイベントを予定している。


会見には、同映画祭ディレクター・ジェネラルの椎名保氏、事務局長の都島信成氏、コンペティションプログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏、アジアの未来プログラミング・ディレクターの石坂健治氏、JAPAN NOW プログラミングアドバイザーの安藤紘平氏が出席。羽鳥慎一アナウンサーと西尾由佳理アナウンサーが司会を務め、会期中もメイン司会を務めることとなる。

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