第72回ベネチア国際映画祭
9月7日(現地時間)、公式部門では唯一の日本映画であるドキュメンタリー「ミフネ ザ・ラスト・サムライ」が上映され、高い評価を受けた事がわかった。

画像: 三船敏郎 http://eiga.com/news/20150910/9/

三船敏郎

http://eiga.com/news/20150910/9/

本作は、1997年に他界した俳優・三船敏郎の偉業とその人生に迫る長編ドキュメンタリー映画。
黒澤明監督の「用心棒」(1961)と「赤ひげ」(1965)にてベネチア国際映画祭で二度の主演男優賞受賞をはじめ、 S・スピルバーグやテレンス・ヤングなど海外の名だたる巨匠監督の作品にも出演し世界にその名を刻んだ三船の人生を綴った。

監督は 1991 年米国アカデミー賞にて映画「収容所の長い日々/日系人と結婚した白人女性」で最優秀短編 ドキュメンタリー賞を受賞し、HBO 作品 「ヒロシマ・ナガサキ」にて 2008 年エミー賞を受賞したスティー ヴン・オカザキ。
プロデューサーに米国アカデミー賞外国語映画賞受賞作「おくりびと」(2008)の中沢敏明、また、三船敏郎の孫息子・三船力也がアシスタント・プロデューサーとして参加している。

上映前には日本から駆けつけたコンサルティングプロデューサーであり、三船さんの孫にあたる三船力也、プロデューサーの中沢敏明、木藤幸江が登壇。力也氏は流暢な英語で、「50年前、祖父が男優賞を頂いたここベネチアでワールドプレミアを迎えられたことをとても光栄に思います」と挨拶。また中沢氏は、「私は28年間、三船敏郎さんと一緒に仕事をしましたが、彼は私生活でも本当に侍のような方でした。もしかしたら一生侍を演じていたのかもしれない。この映画では、それが重要なポイントとなっています」と語った。


画像: 受賞の様子 http://variety.com/2014/film/markets-festivals/steven-okazaki-directing-doc-toshiro-mifune-1201294700/

受賞の様子

http://variety.com/2014/film/markets-festivals/steven-okazaki-directing-doc-toshiro-mifune-1201294700/

三船敏郎(1920.4.1~1997.12.24)】

「七人の侍」「用心棒」「赤ひげ」等の黒澤明監督作品をはじ めとした日本映画界が誇る数々の名作に主演し、生涯で 170 本近くの映画に出演。
映画「用心棒」(1961)と「赤ひげ」(1965)にて、ベネチ ア国際映画祭で二度の主演男優賞を受賞。これまで得た主な 栄典及び称号に、芸術選奨・勲三等瑞宝章・紫綬褒章・川喜 多賞・芸術文化勲章・ロサンゼルス市名誉市民等がある。
2014 年にキネマ旬報社発表のオールタイム・ベスト日本映 画男優にて 1 位を獲得、2016 年のハリウッド・ウォーク・オ ブ・フェイムによるハリウッド殿堂入り(日本人しては 3 人 目の快挙)がクエンティン・タランティーノらとともに決定 するなど、今なお、最も偉大な日本人俳優として国内外から 高い評価と尊敬を集めている。

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