京都文化博物館フィルムシアター、9月と10月は脚本家依田義賢による作品を特集上映されます。
脚本家依田義賢は二十年近くに渡って溝口健二作品の脚本を担当し、その全盛期を支えた。
「溝口あっての依田」とされる一方、「依田あっての溝口」とも評価された。

一方、伊藤大輔、内田吐夢、今井正ら巨匠の作品から娯楽映画や左翼系映画にまで、幅広く最高品質の脚本を提供している。
京都が生んだシナリオ職人、依田義賢の多様な作品群をお楽しみください。
全22作品名作揃いです。


『ある映画監督の生涯』、『僕らの弟』、『浪華悲歌』、『祇園の姉妹』、『残菊物語』、『元禄忠臣蔵 前篇』、『元禄忠臣蔵 後篇』、『歌麿をめぐる五人の女』、『夜の女たち』、『雨月物語』、『山椒大夫』、『近松物語』、『わたしの名は情婦』、『おぼろ駕篭』、『西鶴一代女』、『新平家物語』、『暴れん坊街道』、『異母兄弟』、『妖刀物語 花の吉原百人斬り』、『悪名』、『恋や恋なすな恋』、『武士道残酷物語』。

島津香蘭@シネフィル編集部

‪#‎ミニシアター‬ http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film/

画像: 『祇園の姉妹』

『祇園の姉妹』

画像: 依田義賢氏(『雨月物語』の頃、大映京都撮影所で)

依田義賢氏(『雨月物語』の頃、大映京都撮影所で)

京都木屋町で生まれ、京都を拠点にして活躍し、140作品以上のシナリオを手がけた依田義賢(1909〜1991)。『浪華悲歌』以来、20年近くに渡って溝口健二作品の脚本を担当し、その全盛期を支えた。「溝口あっての依田」とされる一方、「依田あっての溝口」とも評価される。一方、伊藤大輔、内田吐夢、今井正ら巨匠の作品から娯楽映画や左翼系映画にまで幅広く最高品質の脚本を提供している。

今回の特集では、映像学会関西支部での依田義賢回顧特集にあわせ、溝口以前からその後まで、幅広いジャンルで上質な脚本を練り上げた依田義賢の実績をふりかえる。

画像1: 『夜の女たち』

『夜の女たち』


9月8日(火)13:30〜・18:30、10月18日(日)17:00〜
『ある映画監督の生涯』
1975年近代映画協会作品(カラー・150分)/監督:新藤兼人/出演:伊藤大輔、田中絹代、依田義賢
9月11日(金)13:30〜・19:00〜
『僕らの弟』
1933年日活太秦作品(モノクロ・無声・56分)/監督:春原政久/出演:南部章三、佐藤圓治、須藤恒子
9月9日(水)13:30〜・18:30〜
『浪華悲歌』
1936年第一映画作品(モノクロ・71分)/監督:溝口健二/出演:山田五十鈴、梅村蓉子、大倉千代子
9月10日(木)13:30〜・18:30〜
『祇園の姉妹』
1936年第一映画嵯峨野作品(モノクロ・69分)/監督:溝口健二/出演:山田五十鈴、梅村蓉子、志賀廼家弁慶

画像1: 西鶴一代女』

西鶴一代女』


9月12日(土)13:30〜・17:00、15日(火)13:30〜・18:30〜
『残菊物語』
1939年松竹京都作品(モノクロ・143分)/監督:溝口健二/出演:花柳章太郎、森赫子、高田浩吉
9月13日(日)13:30〜・17:00、25日(金)13:30〜・18:30〜
『元禄忠臣蔵 前篇』
1941年興亜・松竹作品(モノクロ・111分)/監督:溝口健二/出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、河原崎国太郎
9月16日(水)13:30〜・18:30、26日(土)13:30〜・17:00〜
『元禄忠臣蔵 後篇』
1942年松竹下加茂作品(モノクロ・106分)/監督:溝口健二/出演:河原崎長十郎、中村翫右衛門、河原崎国太郎
9月17日(木)13:30〜・18:30、19日(土)13:30〜・17:00〜
『歌麿をめぐる五人の女』
1946年松竹太秦作品(モノクロ・93分)/監督:溝口健二/出演:坂東蓑助、田中絹代、川崎弘子

画像2: 『夜の女たち』

『夜の女たち』


9月18日(金)13:30〜・19:00、20日(日)13:30〜・17:00〜
『夜の女たち』
1948年松竹大船作品(モノクロ・73分)/監督:溝口健二/出演:田中絹代、高杉早苗、浦辺粂子

画像2: 西鶴一代女』

西鶴一代女』


9月21日(月・祝)13:30〜・17:00〜
『雨月物語』
1953年大映京都作品(モノクロ・97分)/監督:溝口健二/出演:京マチ子、田中絹代、森雅之

画像: 『山椒大夫』

『山椒大夫』


9月22日(火・祝)13:30〜・17:00〜
『山椒大夫』
1954年大映京都 (モノクロ・124分)/監督:溝口健二/出演:田中絹代、花柳喜章、香川京子、進藤英太郎
9月23日(水・祝)13:30〜・17:00〜
『近松物語』
1954年大映京都作品(モノクロ・102分)/監督:溝口健二/出演:長谷川一夫、香川京子、南田洋子、進藤英太郎
9月27日(日)13:30〜・17:00〜
『わたしの名は情婦』
1949年大映京都作品(モノクロ・87分)/監督:森一生/出演:水戸光子、二本柳寛、菅井一郎
9月29日(火)13:30〜・18:30、10月2日(金)13:30〜・18:30〜
『おぼろ駕篭』
1951年松竹太秦作品(モノクロ・95分)/監督:伊藤大輔/出演:阪東妻三郎、田中絹代、山田五十鈴、佐田啓二
9月30日(水)13:30〜・18:30、10月3日(土)13:30〜・17:00〜
『西鶴一代女』
1952年新東宝=児井プロ作品(モノクロ・137分)/監督:溝口健二/出演:田中絹代、山根寿子、三船敏郎
10月1日(木)13:30〜・18:30、4日(日)13:30〜・17:00〜
『新平家物語』
1955年大映京都作品(モノクロ・107分)/監督:溝口健二/出演:市川雷蔵、久我美子、林成年
10月6日(火)13:30〜・18:30、9日(金)13:30〜・18:30〜
『暴れん坊街道』
1957年東映京都作品(モノクロ・95分)/監督:内田吐夢/出演:佐野周二、植木基晴、山田五十鈴
10月7日(水)13:30〜・18:30、10日(土)13:30〜・17:00〜
『異母兄弟』
1957年独立映画協会作品(モノクロ・111分)/監督:家城巳代治/出演:三國連太郎、豊島八重子、田中絹代

画像: 『雨月物語』撮影スナップ。

『雨月物語』撮影スナップ。


10月8日(木)13:30〜・18:30、11日(日)13:30〜・17:00〜
『妖刀物語 花の吉原百人斬り』
1960年東映京都作品(カラー・109分)/監督:内田吐夢/出演:片岡千恵蔵、水谷良重、木村功
10月12日(月・祝)13:30〜・17:00〜
『悪名』
1961年大映京都作品(カラー・94分)/監督:田中徳三/出演:勝新太郎、田宮二郎、中村玉緒


10月14日(水)13:30〜・18:30、16日(金)13:30〜・18:30〜
『恋や恋なすな恋』
1962年東映京都作品(モノクロ・109分)/監督:内田吐夢/出演:大川橋蔵、瑳峨三智子、宇佐美淳也
10月15日(木)13:30〜・18:30、17日(土)13:30〜・17:00〜
『武士道残酷物語』
1963年東映京都作品(カラー・123分)/監督:今井正/出演:中村錦之助、東野英治郎、森雅之、有馬稲子

画像: 『浪華悲歌』

『浪華悲歌』

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