本年の東京フィルメックスの開催が11/21(土)〜11/29(日)に決定致しました。
アジアの若手によるコンペ部門、最先端の注目作が並ぶ特別招待作品に加え、注目の特集上映が実現。観客との質疑応答やトークイベントでは、映画と人との出逢いの場となる見どころいっぱいの9日間です。

なお、開催決定にともない、映画メインビジュアルと特集上映のひとつが決定致しました。 黄色を基調としたメインビジュアル(右下)には、今回の特集上映のひとつで紹介されるフランスのピエール・エテックス監督作品を大きくフィーチャーしています。

画像1: 今年は、世界で再評価の機運高まるピエール・エテックスを、特集上映!日本初上映!第16回”東京フィルメックス”開催!!!

エテックス監督はジャック・タチ監督の『ぼくの伯父さん』シリーズの非常に有名なポスターのイラストも担当するなど、幅広いジャンルで活躍を見せる才人です。

その代表作のひとつ、『大恋愛』(原題「Le Grand Amour」)の一場面を、今年の映画祭のビジュアルに起用しました。駅のホームにたたずむシルエットが印象的なこの男性は、監督であり、主演でもあるエテックス自身。その類いまれなる映像センスが窺える1枚です。

この他に映画祭では、エテックスの創作の原点とも言える道化師を主人公に描いた傑作『ヨーヨー』(原題「Yoyo」)もあわせて上映します。

どちらの作品も、日本ではこれが初めての上映となります。

画像2: 今年は、世界で再評価の機運高まるピエール・エテックスを、特集上映!日本初上映!第16回”東京フィルメックス”開催!!!

ピエール・エテックス(Pierre Étaix)

画像: ピエール・エテックス(Pierre Étaix)

1928年生まれ。漫画家、イラストレーターとして生計を立てていたところにジャック・タチの『ぼくの伯父さんの休暇』と出会い、映画の道に進むことを決意。『ぼくの伯父さん』(58)では現場で助監督や俳優を務めたほか、世界的にも有名なポスター・イラストをデザインした。

その後、アカデミー賞短編映画賞を受賞した『幸福な結婚記念日』(62)などの短編を監督し、「Le Soupirant」(62)で長編デビュー。同作はベルリン映画祭のコンペティション部門で上映され、『女はコワイです』という邦題で日本公開もされている。
1964年にはサイレント喜劇のスタイルを踏襲し、子どもの頃に道化師に憧れた自身の体験を色濃く反映した『ヨーヨー』を発表。カンヌ映画祭のコンペティション部門で上映された。トリュフォーは「すべてのショット、アイデアが好きな美しい映画。多くのことを私に教える」と絶賛している。

4作目となる代表作『大恋愛』(69)もカンヌ映画祭のコンペで上映され、大きな話題を呼んだ。その後、長編劇映画の演出から離れる。同時に権利関係の複雑さから、フランス国内でも長らくエテックス作品の上映機会は恵まれなかった。

その間も、エテックスの作品を強く支持する映画作家の作品に俳優として出演を続ける(大島渚『マックス、モン・アムール』、アキ・カウリスマキ『ル・アーブルの靴みがき』など。『フェリーニの道化師』では本人役で出演)

2009年にはミシェル・ゴンドリーやミシェル・ピコリ、デビッド・リンチ、ウディ・アレンなど多くの著名な映画人や映画ファンが、エテックスへの権利返還を求める陳情の署名活動を行った。長い沈黙を破り、2010年のカンヌ映画祭クラシック部門で、デジタル修復された『ヨーヨー』が上映され、パリでは特集上映とあわせてエテックスのイラストや撮影した写真で構成された展覧会が開催された。

世界各地での再評価の機運が高まっている喜劇映画の名匠であり、多彩な才能を誇るマルチクリエイターである。

『ヨーヨー』Yoyo フランス/1965年/96分

大恐慌ですべての財産を失った大富豪と、サーカス団の女曲馬師、その二人の間に生まれた6歳の息子が地方巡業で暮らしを立てている。やがてサーカス界で大成功を収めた息子は、かつて家族が暮らした大邸宅を買い取るが…。
数々のサイレント喜劇と、自身が幼少の頃より憧れたサーカスの道化師へのオマージュが込められた、メランコリックな名作。

父と息子の二役を演じたエテックスの、傑出したギャグとビジュアルセンスが冴え渡る。カンヌ映画祭コンペ部門で上映された。

『大恋愛』Le Grand Amour フランス/1969年/85分

画像: 『大恋愛』Le Grand Amour フランス/1969年/85分

ピエールは、義父の工場で小切手にサインをするだけの管理職を務め、家ではテレビを観ることを楽しみに暮らす平凡な男。夫婦仲も問題なく、何不自由ないが単調な日々を過ごしている。

ある日、若い女性秘書が職場に現れ、恋い焦がれた彼の生活は一変するが...。男の夢想で繰り広げられる恋の身悶えが目にも楽しい傑作コメディ。

エテックス初のカラー長編映画。カンヌ映画祭コンペ部門で上映された。
他の作品と同様に永らく上映の機会が失われていたが、2010年のカンヌクラシックス部門で復刻版がオープニング上映された。

多くのジャック・タチ監督の映画ポスターのデザイン・イラストを手掛けた。

画像1: 多くのジャック・タチ監督の映画ポスターのデザイン・イラストを手掛けた。

画像2: 多くのジャック・タチ監督の映画ポスターのデザイン・イラストを手掛けた。

画像3: 多くのジャック・タチ監督の映画ポスターのデザイン・イラストを手掛けた。

This article is a sponsored article by
''.