中咽頭がんを患い、しばらくは、静養を取って今月初旬になって仕事に復帰したばかりの日本初のアカデミー賞作曲家の坂本龍一氏。
まだ、病み上がりの中、表舞台での登場は、控えていると思われていたが2015年8月30日、12万人の人で埋め尽くされたとされる国会前のデモに登壇した。
そして、ここで発言したスピーチがネット上では、賛否両論になっているが、まずはそのスピーチとは---。

画像: 坂本龍一 SEALDsの初顔合わせとなった

坂本龍一 SEALDsの初顔合わせとなった

坂本龍一氏スピーチ全文

こんにちは。今回の安保法案のことが盛り上がってくる前はですね、かなり現状に対して絶望してたんですが、このSEALDsの若者たち、そして主に女性ですかね、女性たちが立って発言してくれているのを見て、日本にもまだ希望があるんだなと思っているところです。
 ここまで崖っぷちになって初めて、私たち日本人の中に、憲法の精神、9条の精神がここまで根付いていることをはっきり皆さんが示してくれて、とても勇気づけられています。

ありがとうございます。
 今の日本国憲法は、確かに、アメリカが働いたという声がありますけども、今、この状況で民主主義が壊されようとしている。憲法が壊されようとしている。
 ここに来て、民主主義を取り戻す、憲法の精神を取り戻すことは、まさに、憲法を自分たちの血肉化することだと思うんです。とても大事な時期だと思います。
 憲法というのは世界の歴史を見ると、何世紀も前から自分たちの命をかけて戦い取ってきたものです。もしかしたら、日本の歴史の中では、明治憲法しかり、日本国憲法しかり、自分たちが命をかけて日本人が戦い取ってきたものではなかったかもしれないけれど、今、まさにそれをやろうとしているのです。


 僕たちにとっては、イギリス人にとっての『マグナ・カルタ』であり、フランス人にとっての『フランス革命』に近いものが、今、ここで起こっているのではないかと思っています。
 ぜひ、これを一過性のものにしないで、あるいは仮に安保法案が通っても、そこで終わりにしないで、ぜひ守り通して、行動を続けていって欲しいと思いますし、僕も皆さんと一緒に行動してまいります。
どうもありがとうございました。

画像: 坂本龍一  SEALDs Twitterより

坂本龍一  SEALDs Twitterより

参照元

http://iwj.co.jp/wj/open/archives/260709

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