映画『しあわせへのまわり道(原題: Learning to Drive)』

『ナイト・トーキョー・デイ』『死ぬまでにしたい10のこと』などのイサベル・コイシェ監督がメガホンを取り、『エデンより彼方に』『エイプリルの七面鳥』のパトリシア・クラークソンと『ガンジー』などの名優ベン・キングズレーが共演を果たした感動的なハートフルドラマ。性別も人種も宗教も異なる男女が車の運転を通して少しずつ心を通わせていく様子を描く。

画像: 映画『しあわせへのまわり道(原題: Learning to Drive)』

原作は「The New Yorker」に掲載されたエッセイでパトリシアが映画化を熱望。
人生のどん底から少しずつ這い上がり、新たなステップを踏み出すヒロインの姿が共感を呼ぶ。

おお、これは秀作‼︎ ユーモアと温もりに溢れてる。
“運転を習うことは生き方(人生)を学ぶこと”っていうテーマが良いわ。ベン・キングズレー演じるダルワーンのシンプルな人生訓といい、パトリシア演じるウェンディの自虐的なユーモアといい、台詞がいちいち素晴らしいんだ。
その掛け合いを見つめる穏やかで温かな視線と、静かで自然な語り口に女性監督の繊細さが見え隠れしてるよ。“愛に不器用な”ボクは感情移入しまくりだわ。パトリシアの感情豊かでしなやかな演技も素晴らしく(余計なものを極力排してるし)、ベン・キングズレーは中年の悲哀を滲ませつつ、新たな人生を始めようとする男の戸惑いを巧みに演じてる。2人の相性もバッチリじゃないか。

夫と妻や、N.Y.に暮らす外国人の苦労など立場の違う人同士がわかり合っていく姿もN.Y.の風景も良かったなあ。安易ではない結末も前向きになれて良いんじゃないかな。歳取って良かったことや悪かったことなど最近いろいろ思うけれど、いくつになっても人生を学び直し、やり直すことはできるんだと教えてくれてるよう。
自分の踏み出す1歩1歩こそが道になるんだなあって。
そんなことなども心に響いて、歳を取っていくことに勇気を与えてくれるとても爽やかな作品。
道しるべを探してるオトナにオススメ‼︎

シネフィル編集部 あまぴぃ

『しあわせへのまわり道』予告編 8.28(金)より、TOHOシネマズ 日本橋&TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国ロードショー!

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