2014年の今日、8月27日、「cinefil」創刊前の、「シネフィルアジア」の頃に書いた原稿です。
米倉斉加年さん、一周忌になるんですね…。
合掌。


俳優の米倉斉加年さんが、2014年 8月27日午前3時、亡くなられたそうです。
享年80歳。
俳優としての存在感はもとより、イラストレーターとしても素晴らしい方でしたね。
海外の国際的な絵本のフェステイバルでも大賞を受賞されています。
なかでも、この映画『八つ墓村』のポスター・イラストには、公開当時興奮させられました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

画像: ミュージアムプランナーの映画そぞろ歩き #38「米倉斉加年さん一周忌」  シネフィル連載-cinefil

近年では、NHK『坂の上の雲』の、大山巌役が好演でしたね…。
ご本人とはちょっと、イメージが違うんですけど。


奉天の戦いでロシア軍が撤退した後、敵の大将クロパトキンのベットに大の字で寝転がり、
「クロパトのねぐらを逐うて、昼寝かな…」
と一句ものにするのは、いい場面でした。

2014年は、ローレン・バコール、ロビン・ウィリアムズ、
リチャード・アッテンボローに、米倉斉加年さんと、
亡くなる方が相次ぎ、悲しいですね…。

人には寿命があるとはいえ、映画のなかでは永遠に生き続けるというのが、
分かっているゆえに、却って…。

このイラストそのものも素晴らしいのですが、
これをポスターにした、松竹の宣伝部もセンスがありますね。
邦画のパンフレットでも、松竹のものが編集、内容、デザインが、
他社と比べて、ダントツにいいと思いますね。


仁科 秀昭
:天井桟敷、東宝撮影所などの美術スタッフを経て、
現在はミュージアムプランナーとして、活躍中。

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