映画『人生スイッチ(原題: Relatos Salvajes)』

『トーク・トゥ・ハー』などのスペインの名匠ペドロ・アルモドバルが製作を担当し、ひょんなことから窮地に立たされる男女6人の姿を描くブラックコメディ。

画像: 映画『人生スイッチ(原題: Relatos Salvajes)』

人生において決して押してはならないスイッチを押してしまったがために絶望的な不運の連鎖に巻き込まれていく、ごく平凡な人々のエピソードをブラックユーモアを交えて活写する。

第67回(2014年)カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、第87回(2015年)アカデミー賞ではアルゼンチン映画として外国語映画賞にもノミネートされた。
監督はこれが長編3作目となるアルゼンチンの新鋭ダミアン・ジフロン。
出演はアカデミー外国語映画賞受賞作『瞳の奥の秘密』のリカルド・ダリンなど。

まるで悪い冗談のように続く災難と衝撃のラストに思わず唸る。アルゼンチンでは歴代No.1ヒット作品だそうな。アルゼンチンではこういうのがウケるのね〜(驚)。
痛快だけれど過激で不謹慎で悲劇的な超~ブラックなコメディ作品。“笑い”のセンスや好みによって好き嫌いは分かれそうだなぁ。いくらなんでもそこまでやるか? とは素朴に思うよ…(笑)。

第1話の飛行機の話から良く練られた構成・脚本が秀逸で見事なオチに瞳も心も鷲掴みされてワクワクが止まらない。演出や編集も素晴らしく、登場人物の表情や行動、カメラワークやカット割りでボクたちの共感(もしかしたら自分もいつそうなるかもわからないという…)を奪っていく。
6つのエピソードが完全に独立しているのは良いのか、悪いのか…。登場人物がどこかですれ違うとか共通のアイテムが登場するとかあればオムニバス感は薄まったような…。

エピソード毎に観後感(?)、後味(?)は全然異なるので、感想を交換したくなったなあ。アルゼンチンの人は大人なのかな? 素直なのかな? ストレスフルなのかな?
欧米とは違うラテンなノリ(?)のド直球な激辛ブラックは暑い夏にピッタリかも!?

シネフィル編集部 あまぴぃ

映画「人生スイッチ」 予告編

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