愛のテーマ を下敷きに、日本が抱える原発と基地 問題の闇を告発する沖縄発、最もスキャ ンダラスなファンタジー映画。映画『残波』

残波へよせられたメッセージ

社会が空洞化した内地(本土)と違い、沖縄に は内地ではあり得ない人間関係や情動がある。
ところがそれが悲劇を招く。
〈感情の劣化〉を被った内地に、沖縄が利用され遺棄される。
三年前に撮られた「残波」は、現在の辺野古を 予兆する。内地の僕は深く恥じ入るばかりだ。

宮台真司(社会学博士・映画評論家)

画像: 宮台真司(社会学博士・映画評論家)

あらすじ

沖縄県那覇市の辻という芸者町に育ったヤクザの長嶺琉登(りゅうと)は母の形見であるジーファ(かんざし)をきっかけに理知と名乗る不思議な女に出会う。
琉登はヤクザから足を洗い、多額の報酬を得ようと、「ヤマト電力の放射能除染作業」に志願して仲間三人と共に島を出る。しかし、作業中に勃発した余震で大量の放射能を浴びてしまう琉登と仲間たち。

画像1: あらすじ

病院から抜け出して仲間と沖縄に帰る三人の手の甲には被爆を表す焼印が、極秘で押されていた。遂には、ヤマト電力は作業員たちの被爆死を隠そうと、島に暗殺者を送り込み、琉登の三人の仲間たちが次々と殺されていく。

琉登の母親の霊が宿るジーファを髪に挿す理知というじゅり(沖縄の古き芸者のこと)。
ヤマト電力の暗殺者とともに基地の移転問題の密約を結びにきた首相の秘書など、沖縄の人々の気持ちを踏みにじる現政権に立ち向かったのは沖縄の古くからのじゅりの心を持った一人の女だった。

絶望の中でも勇気と希望を持つことの大切さや誰も見ようとしなかった沖縄の魂を
大胆に描いた、痛みあふれる傑作ダークファンタジーの誕生。

画像2: あらすじ

出馬康成監督

1963年7月21日、大阪市天王寺区生まれ。
19歳で東芝EMIよりバンドデヴューするかたわら映画を創り続け、21歳で処女作「占いワルツ」(東京イメージフォーラム公開)を完成させる。その後、本格的に映画界へ進出。弱冠28歳で大蔵映画で監督デビュー。
作品は興味本位な作りでないと評価され、成人映画としては初めて、公共団体主催の映画祭にクロージング招待上映され話題を集める。その後、劇場用映画を数多く手掛ける。

第七回日本映画エンジェル大賞受賞。
近年は書籍として向島の芸者をルポした「 芸者の粋と意地―向島 花柳界に舞う女たちの生き様(角川パブリッシャーズ)」で戦前からの芸者や置屋のおかあさんたちを丹念に記録した。
また2011年沖縄国際映画祭特別上映作品として初のドキュメンタリー映画「オバアは喜劇の女王~仲田幸子沖縄芝居に生きる」が一万人の観客動員を超えて現在も地方を巡回公開中。

画像: 出馬康成監督

出馬康成監督

見どころ

主演には桑名正博とアンルイスのソウルを受け継ぐ美勇士と、イギリスで活躍するシルクドソレイユのYUSURAという個性的でワールドワイドに活躍する二人が那覇に集結し、世界発信を見据えた新しい琉球映画が誕生しました。
重要な役どころとなる、母親役に、映画初出演の玉城流会主の玉城節子、ジーファー職人役に八重山民謡の大御所の大工哲弘、暗殺者に伊禮俊一。
沖縄人気ナンバーワンパーソナリティであるミキトニーこと糸数美樹といった著名な沖縄アーティストが結集。

映画「残波」予告編 Destiny Ver.

youtu.be

プロデューサー 渡口政旬、池原 健
ラインプロデューサー 植田 中
脚本・監督 出馬康成
撮影 中村健勇
美術 濱田智有希
照明 安部 力
録音 横澤匡広
音楽 鶴見幸代
舞踊指導 玉城節子
協力 山本彩香

出演
美勇士
YUSURA
玉城節子
大工哲弘
糸数美樹
九十 九一
伊禮俊一
小澤公平
川満 聡
ほか

配給:出馬プロ
宣伝:宮テラス

製作 CMC/出馬康成プロダクション

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