野島孝一の試写室ぶうらぶら シネフィル版 第15回 「エレファント・ソング」「夫婦の危機」「ただひとりの父親」

「エレファント・ソング」「夫婦の危機」「ただひとりの父親」

「エレファント・ソング」

「エレファント・ソング」は、シャルル・ビナメ監督のカナダ映画。話題の若手監督グザヴィエ・ドランが、「これは僕だ」と出演を直訴した。

映画『エレファント・ソング』予告編

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彼の役は精神病患者の青年マイケル。精神病院の医師が失踪し、院長(ブルース・グリーンウッド)がマイケルに事情を聴く。その中でマイケルの母親が有名なオペラ歌手で、その死を看取ったと明かす。ラストは衝撃的で胸打たれる。母親に愛されたくて、それでも愛してもらえなかった子の悲しみが伝わる。
アップリンク配給。6月6日新宿武蔵野館他、全国順次公開中。

「夫婦の危機」

ナンニ・モレッティ監督の「夫婦の危機」は、Viva!イタリア特集で上映される。

個性的なイタリア作品!映画『ただひとりの父親』『夫婦の危機』『フェデリコという不思議な存在』予告編

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ブルーノ・ボノーモ(シルヴィオ・オルランド)は映画プロデューサーだが、妻のパオラ(マルガゲータ・ブイ)とうまくいかず、離婚の危機を迎えている。仕事もさっぱりで借金まみれだ。

そんなとき子供を連れた若い女性テレーザ(ジャスミン・トリンカ)に脚本を渡され、ボノーモはテレーサに監督をやらせて、この脚本を映画にしようと思いついた。
しかし、これはイタリア首相のベルルスコーニを批判する映画だった。
ベルルスコーニを演じるのは、なんとナンニ・モレッティ監督自身。
ベルルスコーニをイタリアの恥と断罪している。

「ただひとりの父親」

もう1本、ルカ・ルチーニ監督の「ただひとりの父親」も非常に心揺さぶれた。

妻が出産で死んでしまい、ただ一人で赤ん坊を世話する皮膚科の医師。
ジョギングをする若い娘と知り合い、赤ん坊の面倒を見てもらう。

赤ん坊がすごくかわいいいうえに人情味があって、ほのぼのとさせられる。
大好きになった。

パンドラ配給。6月27日ヒューマントラスト有楽町他、全国順次公開中。

個性的なイタリア作品!映画『ただひとりの父親』『夫婦の危機』『フェデリコという不思議な存在』予告編

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野島孝一の試写室ぶうらぶら 、オリジナル版は、アニープラネットWEBサイト
に掲載されています。
野島孝一@シネフィル編集部

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