Behind the Camera

この映画を撮ろうと決心したのは、2011年3月11日のあの大地震の日だった。
テレビに映し出された想像を超えた映像に呆然となり、自分自身がそれまで依って立っていた礎がすべて崩れ去って、虚空に投げ出されたようだった。多くのメディアはこの自然現象に対して、津波が人間の敵のような論調で多くの命が失われた無惨な現実を伝えていたが、私は違和感を覚えていた。

自然は、海は、地震は、人間の命を奪うのか。
人間は自然を、自分たち自身を、どのような存在としてとらえればいいのか。
その一つの大きな『キー』となるのが、死生観なのではないか•••そう感じた。

画像: Behind the Camera

OCEAN, LIFE, DEATH•••

私たち人間にとっての根源的なテーマを携えて、旅に出ようと決心した。
その旅のデスティネーションは海に人生を捧げた人間だ。
海の喜び、そして恐怖。その両方を知っている人間。命の儚さ、死に近づいた体験、生の喜び。
人間がコントロールできない大自然の中で生きぬいて来た精神は、「自然」を「生」をそして「死」をどのように受け止めているのか•••。
2013年3月、旅は始まった。

AlohaDeath映画Trailer(日本語字幕)

youtu.be

2015年/日本映画/カラー/86分/英語・日本語字幕
製作:ウッドオフィス㈱  ㈱オー・エル・エム ㈱オー・エル・エム・デジタル
配給:レイドバック・コーポレーション

キャスト:
ディック・ブリューワー、ジェリー・ロペス、トム・カレン、ケリー・スレイター、リッ­キー・グリッグ、ジョエル・チューダー、脇田貴之、石井秀明 他

あらすじ

人生を海に捧げた人間たちの魂に触れる旅。
大自然との調和、生と死、そして愛。人間実存の本質を求める旅の果てに見えたものは•­••
オーストラリア、カルフォルニア、ハワイ、日本、オレゴン。
旅の途上で出会った23人のレジェンドたちはカメラの前で何を語ったのか。
太陽と風と海が風景を織りなし、波を追い求めるように出会いと別れを繰りかえして、筋­書きのないドラマが紡がれて行く。
そして、魂からわき上がる言葉の曼荼羅の中で、「生」と「死」、「喜び」と「悲しみ」­は一つに溶け合い、一筋の「光」になった。今、希望へとつづく物語が始まる。

「アロハ・デス」は、7月25日~8月7日の2週間限定で東京・ヒューマントラストシネマ渋谷でレイトショー公開。

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