映画『WISH I WAS HERE 僕らのいる場所』

初監督作『終わりで始まりの4日間』で映画監督としても注目を浴びた、『スパークリング・デイズ』などの俳優ザック・ブラフが監督・脚本・主演を務めたヒューマンコメディ。
売れない役者の男が父親の大病を契機に自身や家族について見つめ直す姿を追い掛ける。

画像: 映画『WISH I WAS HERE 僕らのいる場所』

『あの頃ペニー・レインと』などのケイト・ハドソン、『ホワイトハウス・ダウン』などのジョーイ・キング、『スティーブ・ジョブズ』などのジョシュ・ギャッドらが共演。

夢と現実という誰もが直面する問題を軽妙かつ深遠に描き出した快作。
ボク的には監督・脚本・主演のザック・ブラフがクラウド・ファンディングのキックスタータで制作費用を募って作られた作品だというのがとっても興味深いな。
こんなにメジャー感たっぷり(特にキャストと音楽)の作品がさ。“中二病”的主人公の「父親と息子」というテーマだけに世代的に立場的に共感しきりだわ。言ってしまえば、割とありがちな物語をそれなりに描いてるだけなんだよ。でもね、作品として素晴らしい出来映えなんだよね。

脚本や演出の爽やかさが効いてるし、ザック・ブラフの“中二病”と成長した父親との演じ分けはさすがだし、ケイト・ハドソンとの軽妙なやり取りは息ピッタリでとびっきり素敵だし、子供たちは魅力に溢れてる。全体的な音楽の選曲も良いし、ケイト・ハドソンが口ずさむJames Taylorの「Sweet Baby James」も良いんだ。

何より本作のために書き下ろされたコールドプレイとキャット・パワー異色コラボによる切ない男女ボーカルとピアノが印象的なタイトル曲が素晴らしい。
ボクだって歳を取れば、父親になればオトナになれると思っていた…。
そんなモラトリアムに心当たりがある方にオススメ。観後、心温まる気持ちいい作品。

シネフィル編集部 あまぴぃ

『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』予告編

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