黒澤明監督の「赤ひげ」に市川崑監督「日本橋」、溝口健二監督「祇園囃子」と、実にさまざまな映画のタイトルが飛び出した。
こちらはついていけずにあっぷあっぷしていると、
「時代劇は好きでずっと見続けてきて、いつか自分も作りたいなと思っていましたからね。今回は文書の資料と同時に、前に見たものも含めて過去の時代劇を総ざらいしたという感じがあります」と原田眞人監督(65)は打ち明ける。

 5月16日公開の「駆込み女と駆出し男」は、原田監督にとって待望の初時代劇作品だ。といっても派手な合戦シーンは出てこない。
主人公は医者見習いで駆け出し戯作者(げさくしゃ)の信次郎(大泉洋)。
彼は幕府公認の縁切寺である鎌倉・東慶寺の御用宿、柏屋に居候の身で、離縁を求めて東慶寺に駆け込んでくる女たちの聞き取り調査を手伝っている。

 
顔に火ぶくれのあるじょご(戸田恵梨香)は、腕のよい鉄練り職人だが、夫は暴力を振るう上に、愛人宅に入り浸っている。

一方、彼女が東慶寺への道中に出会ったお吟(満島ひかり)は、日本橋の唐物問屋に囲われている女だった。

映画は、そんな女たちの離縁事情や寺での暮らしぶりが、疾走感のある会話のやりとりでテンポよくつづられる。

写真は、映画「駆込み女と駆出し男」の1場面 
(C)2015「駆込み女と駆出し男」製作委員会

参照元 産經新聞
http://www.sankei.com/entertainments/news/150523/ent1505230008-n1.html

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