カンヌ国際映画祭 ある視点部門オープニング作品となった河瀬直美監督『あん』

『あん』は小説を映画化したものです。初めて映画化作品に取組みました。
原作を読んだときから、映画にしなければと思いました。
「目に見えない」存在を信じること、それからその沈黙に正面から向き合うこと。無言の目に見えないものが変化する様子を作品を通して表現したかったのです。作品が描くのは、人生の後悔、絶望からくる自己崩壊、自分は世の中の役に立たないと感じる不安…。これらにもかかわらず、もしくは、これらがあることで、未来に大きな希望を寄せるのでしょう。私は、世界に通ずる扉は開かれていて、信じていれば、そこは情や優しに満ちあふれていると思っています。

次回作への質問に答えた河瀬監督

芝居を映画化したいと思っています。心中の物語で、近松門左衛門が362年前に書いたものです。歌舞伎役者でもあった、人形浄瑠璃の作家の作品です。

画像: http://www.festival-cannes.fr/jp/theDailyArticle/61597.html

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