映画誕生120年を記念してリュミエール兄弟展が仏パリ(Paris)のグラン・パレ(Grand Palais)で開幕した。­
会場では映画の歴史を振り返る様々な展示が行われている。
会期は6月14日まで。

画像: http://eiga.com/news/20150506/12/

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映画を最初に発明したのはエジソンかリュミエール兄弟か、はたまたレオン・ボウリーか、もっと名もなき発明家か。このあたりはつねに議論の的になるところ。だが確かなことは、リュミエール兄弟がシネマトグラフ(撮影と映写の機能を持つ複合映写機)を発展させ、映画の歴史に多大な軌跡を残したこと、さらに今日まで続く有料の映画の上映という興行形式を生み出したことだ。

映画誕生120年でリュミエール兄弟展開催、仏パリ Exhibition celebrates invention of cinema

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この6人の監督の短編企画は、シネフィル熱狂もの!

展覧会の最後を締めくくるのは、現代の6人の映画監督(クエンティン・タランティーノ、ペドロ・アルモドバル、マイケル・チミノ、ジェリー・シャッツバーグ、パオロ・ソレンティーノ、グザビエ・ドラン)が、リュミエール兄弟の「工場の出口」をそれぞれ“リメイク”した短編だ。現在はリュミエール研究所となっている元工場の同じ場所にカメラを据え置きつつ、出てくる人々を演出した余興的な作品である。さらに5月のカンヌ国際映画祭でもリュミエール兄弟にオマージュが捧げられるほか、短編を集めたDVDボックスセットも発売される予定だ。

 ちなみに同じく120周年を迎えたゴーモン社も、パリの19区にあるカルチャー・センター104で展覧会を開催している。自社の作品の抜粋映像や、衣装や小物、ポスターの展示がメイン。最近のものではリュック・ベッソンの「レオン」「フィフス・エレメント」「ジャンヌ・ダルク」などの衣装も展示されており、こちらは無料で一般に開放されている。この期間にパリを訪れる機会がある方は、足を運びがてら、120年の歴史に思いを馳せるのも一興だろう。

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