“客寄せゴジラ”は効果テキメンのようだ。今月17日にオープンした「新宿東宝ビル」。08年に閉館した新宿コマ劇場(東京・歌舞伎町)の跡地で、大型シネコン「TOHOシネマズ新宿」やホテル、飲食店が入る複合商業施設として生まれ変わり、26日の日曜日で開業から2度目の週末を迎えた。ビル周辺は20代カップルや中高年夫婦、アジア系外国人の観光客らでゴッタ返し、皆こぞって8階屋上に鎮座する「ゴジラヘッド」(高さ12メートル、重さ80トン)を写メしていた。

画像: 東宝ゴジラプロジェクトの勝算…新宿開業で興行地図一変か!?

新宿エリアの映画興行を先導しているのは、2つの大手系列のシネコン「新宿ピカデリー」と「新宿バルト9」だ。しかし、この「TOHOシネマズ新宿」の“殴り込み”により、業界では興行地図が一変するのではないかと目されている。14年の観客動員数は“ピカデリー”が225万人、続く“バルト9”が160万人。この2館は全国で上位ワン・ツーを占める中、東宝は15年度に“ゴジラ”で120万人以上の動員を目指すという。

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