デュラン×リンチの
化学反応が見せるもうひとつの世界

「ザ・キラーズ × ヴェルナー・ヘルツォーク」「ジョン・レジェンド & ザ・ルーツ × スパイク・リー」「アーケイド・ファイア × テリー・ギリアム」など、さまざまなコラボで話題のアメリカン・エキスプレス主催のオンラインコンサート「Unstaged」シリーズに、デュラン・デュランが登場し、2011年3月23日、LAのマヤシアターで行われたアルバム『All You Need Is Now』ツアーのLIVE映像を、鬼才デヴィッド・リンチが手がけた。

レコード・セールス8000万枚超、全米ヒットチャート・シングル18枚、全英トップ30シングル30枚、80年代以降、世界の音楽シーンを疾走し続ける、UKを代表するバンド"デュラン・デュラン"。

『イレイザーヘッド』『エレファント・マン』『デューン/砂の惑星』『ブルーベルベット』『ワイルド・アット・ハート』『ツイン・ピークス』『マルホランド・ドライブ』――次々と問題作・話題作を発表し続ける鬼才、デヴィッド・リンチ。

デュラン・デュランとデヴィッド・リンチ、この異色の組み合わせが単なるコラボで終わるはずがなく、さらにスペシャルゲストとしてマイ・ケミカル・ロマンスのジェラルド・ウェイ、ゴシップのベス・ディットー、そしてケリス、マーク・ロンソンが加わり、一夜限りの夢のパフォーマンスが繰り広げられる。

永遠の貴公子とカルトの帝王による化学反応で異彩を放つ、驚異のライブヴィジュアル映像が、2015年春、いよいよ日本公開となる。

デュラン・デュラン

デュラン・デュラン
レコード・セールス8000万枚超。全米ヒットチャート・シングル18枚。全英トップ30シングル30枚。80年代〜90年代にポップ・ミュージックをアートやテクノロジー、ファッションと融合させ、ミュージック・ビデオをマーケティング・ツールから音楽業界最大の資産のひとつへと変容させたデュラン・デュランは幾世代にもわたるファンの心をつかんできた。バンド名を冠したデビューアルバムは81年に250万枚を売り上げ、大ヒットシングル「プラネット・アース」を含め118週チャート入りという驚異的な記録を打ち立てた。

「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」「リオ」「セイヴ・ア・プレイヤー」などのシングルがチャート上位を賑わせたセカンド・アルバム『リオ』はマルチ・プラチナ・アルバムに。ダイアナ妃がファンを公表し、友人となったアンディ・ウォーホルやキース・ヘリングらアーティストも支持を表明した。「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」がMTVでオンエア回数最多を記録し、「プリーズ・テル・ミー・ナウ」が全英チャート初登場1位、全米チャート4位に。84年の『セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー』から「リフレックス」が初の全米ナンバー1に輝き、85年には『007/美しき獲物たち』のテーマ「A View To A Kill」で再び1位に。ボンド映画主題歌として初のナンバー1ソングとなり、その記録は未だ破られていない。以降も精力的にアルバムをリリースし、97年発表の『メダザランド』収録曲「エレクトリック・バーバレラ」はインターネット上ダウンロード・フォーマットで発売された初めてのシングルとなった。『アストロノート』(04)は200万枚超を売り上げ、シングル「サンライズ」は全英トップ5入り。

2年にわたる「アストロノート」ツアーは大成功をおさめ、5つのライフ・アチーブメント賞を受賞。デュラン・デュランは、特筆すべき楽曲ストックを持ちながら前進を続ける現在進行形のバンドであることを示した。『レッド・カーペット・マサカー〜美しき深紅〜』(07)では、ティンバーランド、ネイト"デンジャ"ヒルズ、そして長年のデュラン・ファンであるジャスティン・ティンバーレイクといったトップ・プロデューサーとコラボし、『オール・ユー・ニード・イズ・ナウ』では、グラミー賞受賞プロデューサー、マーク・ロンソンを迎え夢のタッグが実現した。『オール・ユー・ニード・イズ・ナウ』の発売が2011年3月と決まり、バンドは米国内の限定都市ミニ・ツアーを発表。LAではマヤシアターに登場し、映像は映画界のカリスマ、デヴィッド・リンチが担当した。ケリス、マーク・ロンソン、ベス・ディットー、マイ・ケミカル・ロマンスからジェラルド・ウェイら豪華ゲストも登場したこのLIVE映像が本作『デュラン・デュラン:アンステージド』である。

監督: デヴィッド・リンチ


『イレイザーヘッド』『ワイルド・アット・ハート』『ツイン・ピークス』『マルホランド・ドライブ』――カルト映画の鬼才と呼ばれ、次々と問題作・話題作を発表し続けるデヴィッド・リンチ。自身の映像作品にとどまらず、多くのアーティストたちのミュージック・ビデオを含む多様なコラボレーションで音楽に関わってきた彼は、2010年からは本格的に自身の音楽制作活動も開始。アルバム『Crazy Clown Time(クレイジー・クラウン・タイム)』(11)、『The Big Dream( ザ・ビッグ・ドリーム)』(13)を発表しエレクトロニック・ミュージックの挑戦を続けている。

1946年1月20日、モンタナ州ミズーリ生まれ。幼い頃から画家を目指し美術の道へ。フィラデルフィアのペンシルバニア・アカデミーで制作したアニメーション作品が評価され、AFI(アメリカ映画協会)の奨学金を得て作った短編作品に続き、AFIの援助で『イレイザーヘッド』(77)を完成させる。
カルト的人気に目を付けたメル・ブルックスが『エレファント・マン』(80)の監督に抜擢、作品はアカデミー賞8部門にノミネートされ大ヒットを記録。その後『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』の監督オファーを断り、途中降板したアレハンドロ・ホドロフスキーに代わって大作『デューン/砂の惑星』(84)を監督した。『ブルーベルベット』(86)でアカデミー賞監督賞ノミネート、『ワイルド・アット・ハート』でカンヌ映画祭パルムドールを受賞する傍ら、89~91のTVシリーズ「ツイン・ピークス」で一世を風靡した。

リンチらしい不条理な世界感で魅せた『ロスト・ハイウェイ』(96)の後、『ストレイト・ストーリー』(99)のハートウォーミングな感動で世間を驚かせる。01年の『マルホランド・ドライブ』でカンヌ国際映画祭最優秀監督賞を受賞、アカデミー賞の最優秀監督賞にもノミネートされ世界的大ヒットとなった。 06年には『インランド・エンパイア』を発表、それまでの業績に対してヴェネチア国際映画祭栄誉金獅子賞を受賞した。

映画のみならず、絵画や写真、アニメーションや立体作品など広い分野でそのアーティスト性を発揮。07年に開催されたパリのカルティエ現代美術財団での個展は大成功を収めた。日本では91年、東京の東高現代美術館にてペインティングとドローイングの展覧会を行ったほか、12年に渋谷ヒカリエ「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」で水彩、ドローイング、リトグラフを中心とした最近作を紹介する「デヴィッド・リンチ展」が開催され好評を博した。

TOHOシネマズ新宿ほかで、4月17日より公開中。

のばら@シネフィル編集部

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