画像: 【写真・図版】見つかった作家・藤沢周平さんの文壇デビュー前後の草稿。作品を生み出す苦心の跡が垣間見えるという=藤沢周平記念館開館5周年企画展

藤沢周平記念館の鈴木晃館長は「良い作品を残すため推敲(すいこう)に推敲を重ねていたことが伝わってくる」と話しています。

参照元:朝日新聞(The Asahi Shimbun)
http://www.asahi.com/articles/ASH3R4RGSH3RUZHB003.html

山形県鶴岡市出身の作家、藤沢周平さん(1927~97)が、1971年に文壇デビューする前後に書いた小説の草稿やメモ類約700点が見つかった。73年の直木賞受賞作「暗殺の年輪」の草稿や、題名しか知られていない作品も含まれ、時代小説に独自の世界を開いた、作家の修行時代を読み取ることができる、貴重な資料だ。

 鶴岡市の藤沢周平記念館が、4月3日から開催する開館5周年企画展の準備で、藤沢さんの長女が都内の自宅を整理していて昨秋見つけた。
生前藤沢さんから捨てるよう依頼されていたのを、段ボールで保存していたという。

 このうち、「オール読物新人賞」に65年に応募したが受賞できず、題名の記録しか残っていない「蒿里曲(こうりきょく)」は、鶴岡市の寺を舞台にしたあだ討ちもので、後の作品「又蔵の火」に類似しており、原型だった可能性が高い。

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