画像: シネフィル新連載:広瀬大志のコワいもの見たさ3 「その女アレックス」超オススメ!cinefil.tokyo

シネフィル新連載:広瀬大志のコワいもの見たさ3 「その女アレックス」超オススメ! cinefil.tokyo

特に海外小説に関しては、流行りモノには手を出さない主義なのだが、「その女アレックス」が、こんなにどぎつい表紙にもかかわらず本屋で平積みになっているのを見て、妙な違和感と好奇心から、つい買ってしまった。

で、読み始めたらほぼノンストップで読了。

ミステリーやモダンホラー系の小説は、かなり多く読んでいるけれども、こんなに意表をついた物語は、珍しい。

というか、読み進んでいくなかで、これほどまでに読者を裏切り続けるプロットは初体験かも。

最後のどんでん返しというレベルではない。読んだ者は絶対あらすじをバラさずに、密かな楽しみとしたいに違いない。

一見、またお決まりの監禁モノやサイコパスやシリアルキラーの部類かと、ウンザリしがちな表紙だが、だまされてはいけない。

この読後の後味が、いいのか悪いのか、まだ判断つかずにアレックスの世界を反芻している。

超オススメ。
同じ流行りもののダン・ブラウンの、一億倍は面白い。(c)cinefil.tokyo
広瀬 大志
某エンタテイメント系総合商社取締役、兼詩人。

「その女アレックス」文春文庫
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