2017年10月に開催された第30回東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門ではチケットが最速で即日完売し、海外映画祭からの上映オファーが殺到した注目作映画『飢えたライオン』。

そしてこの度、世界でも重要な映画祭として知られ、1月24日から2月4日にオランダで開催される第47回ロッテルダム国際映画祭 (VOICES部門)に正式招待されることが決定しました。

©2017TheHungryLion

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映画『飢えたライオン』
ある朝のHRで、瞳の担任が児童ポルノ禁止法違反の容疑で警察に連行された。担任の性的動画が流出し、 その相手が瞳だというデマが流れる。
誰も信じないだろうと軽く考えていた瞳だったが、デマは事実のように広がっていき、瞳は追いつめられ自殺をする。担任の逮捕と生徒の自殺は、マスコミの格好の餌食となり報道は加熱していく。
そして社会によって瞳の「虚像」が作られていくのだった...。

本作は、映像や情報の持つ 「加虐性」を描くと同時に、それらを消費する私たちの中にある邪悪な“欲望”をあぶり出す。
世界中に拡散する「フェイクニュース」全盛時代を生きる私たちへ突きつける78分。

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主人公・杉本瞳役に松林うらら。瞳の彼・藤川ヒロキ役を実写映画『鋼の錬金術師』で注目の水石亜飛夢、そして瞳の母・杉本裕子役を数々の女優賞を受賞した実力派、筒井真理子が演じ、脇を固めています。 監督は、大阪2児放置死事件を基にした映画『子宮に沈める』の緒方貴臣。

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松林うららコメント
誰もがなりうるであろう主人公を自分だけでなく、現代に生きる若者達を重ねて演じました。是非、ロッテルダム映画祭でたくさんの方に『飢えたライオン』を観ていただきたいです。

水石亜飛夢コメント
現代社会の闇がリアルに描かれています。観た方によって受け取り方も異なるのではないので
しょうか。
映画祭でみなさんが何を持って帰ってくださるか、楽しみです。

筒井真理子コメント
ネット情報の不安定さが浮き彫りにされた作品です。今後も様々な国や立場の人に広がってい く事を願います。 世界の人が緒方貴臣監督と言う才能に触れ、どう感じてくれるのか楽しみです。

緒方貴臣監督コメント
ここ数年の日本で起こった事件の被害者への世間の反応や報道のあり方に疑問を持ったことがきっかけに、日本に向けて制作した作品ですが、東京国際映画祭での上映以来、数々の海外映画祭から上映オファーがきており、作品で扱ったことは日本に限った現象ではないと感じ始めています。この予想が確信になるのかどうか、海外の方々の反応が今から楽しみです。

緒方貴臣監督『飢えたライオン』予告 東京国際映画祭 日本映画スプラッシュ部門

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【出演】
松林うらら、水石亜飛夢、筒井真理子
菅井知美、日高七海、加藤才紀子
上原実矩、菅原大吉、小木戸利光、遠藤祐美、品田誠 / 竹中直人、ほか

【監督】緒方貴臣(『子宮に沈める』)
【撮影】根岸憲一(『淵に立つ』)
2017年/日本映画/カラー/16:9 /ステレオ/78分
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